1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 09:55:26.72 ID:aT6XxdbE0

ーク「……」

女騎士「まさか、お前の様な魔物に敗れるとはなっ!」キラキラ

オーク「……」

女騎士「さあ殺せっ!生き恥を晒すつもりはない!」キラキラ

オーク「……おい」

女騎士「それともあれか、犯す気なのかっ!?くっ、ち○ぽなんかに負けないっ!」キラキラ

オーク「おい」

女騎士「ん?」キラキラ



オーク「何でそんな満面の笑み浮かべてんの、お前」





元スレ
女騎士「くっ!殺せっ!」キラキラ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1390611326/


 
2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:03:54.33 ID:aT6XxdbE0

女騎士「騎士として全力を尽くして敗れた!悔いはない!」キラキラ

オーク「全力ってお前、俺見た瞬間『うおおおお!』って突撃してきて」

女騎士「ああ!直後に景色が回って、頭に痛みが走ったと思ったら、気が付いた時には鎧や剣が外されていた!」

女騎士「流石は魔王軍の端くれ、あの一瞬で私を無力化するとはな!」キラキラ

オーク「(勝手にすっ転んで気絶しただけだけどな、こいつ。危ないから武器などは没収したが)」





4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:11:52.35 ID:aT6XxdbE0

オーク「ていうか質問に答えろよ。何で死ぬか生きるかの瀬戸際で笑顔なんだよ」

女騎士「力及ばず魔物に敗れ、陵辱の限りを尽くされる!これも騎士の務めだからだ!」キラキラ

オーク「俺が言うのも何だが!何言ってんのお前!?」

女騎士「?私の知っている騎士の中にも、お前たち魔物の餌食になった者が」

オーク「……成程?それでお前も、俺たちに犯されたがってk」




女騎士「何を言う!誰が魔物などに初めてを捧げたい物か!」キラキラ

オーク「さっきと言ってること違う!?後そのキラキラした目を止めろ!」





5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:19:42.68 ID:aT6XxdbE0

女騎士「しかし正々堂々、一騎打ちで負けたからな!どの様な仕打ちでも受け入れるつもりだ!」キラキラ

女騎士「それが騎士という物なのだからな!」キラキラ

オーク「お前の中の騎士像がわかんねえよ!?お前の思う『騎士』って何!?」

女騎士「一つ!身命を賭して国に仕える! 一つ!騎士道に則り、戦うときは1対1! 一つ!負けたら全てを相手に委ねる!」

オーク「…………」

女騎士「以上だ!」キラキラ

オーク「異常だな、うん」





6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:28:13.51 ID:aT6XxdbE0

オーク「まさかとは思うけど、お前一人でこの森に来たのか?」

女騎士「ああ!お前たちオークの集落が、森の奥に作られているという情報を聞いてな!」

女騎士「とりあえず騎士として見過ごせないから、一人で乗り込んできたのだ!」キラキラ

オーク「……まじでか」

女騎士「オークや魔物が大漁に潜む森に、あえて一人で真っ向から挑む!これも騎士の誉れだな!」キラキラ

女騎士「それにお前も、他にいた仲間を下がらせて、私の一騎打ちに応じてくれたではないか!ありがとう!」 キラキラ

オーク「(完全武装した騎士がいきなり奇声上げて走ってきたから、人間どもが軍勢で攻めてきたと思ったわ)」





7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:36:29.66 ID:aT6XxdbE0

オーク「何だよ……てっきり戦争でも始まるのかと思ったら……」

女騎士「だが、それとこれとは話が別だ!―――さあ、殺すなり犯すなり好きにしろ!」キラキラ

オーク「……はあ。とりあえず手を出せ、縛るから」

女騎士「おのれ、この女騎士に縄打ち縛りあげようというのか!魔物の分際で!」キラキラ スッ

オーク「(言葉と裏腹に両手を自ら背中に回してる……)」ギュゥッ

女騎士「ぐ……まさか、魔物共の捕虜になろうとはっ!」キラキラ

オーク「はいはいわかった、とりあえず歩け。俺らの集落まで戻るから」

女騎士「離せ、離せぇ!」キラキラ





8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:43:02.26 ID:aT6XxdbE0

―――森の奥にある集落

オーク「おーい、帰ったぞー」

オーク2「オーク!無事だったのか、よかった!」

オーク3「ん?……そいつは」



女騎士「くそっ、まさかこれだけの数のオークが!私は絶対に屈しないぞ!」キラキラ キョロキョロ



オーク「物珍しそうに見渡すな、田舎から都会に出てきたお上りさんかお前は」

女騎士「な、何故私が元々地方出身だとわかった!?」キラキラ

オーク「本当にお上りかよ!後だからその目を止めろって言ってんだろ!」


オーク2「」
オーク3





10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 10:52:14.70 ID:aT6XxdbE0

女騎士「―――というわけだ!さあ、好きにしろっ!」キラキラ

オーク2「あー、うん……とりあえず、全面戦争にはならないわけか」

オーク「……すまん、さっきは焦ってお前らに『俺が足止めする!お前たちは早く皆に伝えろ!』などと」

オーク3「いや、それはいいんだけどさ。……あいつが嘘をついてる可能性は?」

女騎士「嘘だと!?この女騎士が、他者を欺く偽りの言葉を吐くとでも思ったか!魔物め!」キラキラ

オーク3「ないな」

オーク「だよな」

オーク2「同じく」




オーク「じゃ、そういう事で。皆には俺から謝っておくから」

オーク2「おー」

オーク3「後でなー」

女騎士「くっ、今度は何処へ連れていく気だ!」キラキラ





11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:01:26.37 ID:aT6XxdbE0

―――オークキングの住まい

オーク王「ふむ、これは中々の上物だな……」

オーク「ははっ。どうぞ、我らが王に献上したく」

女騎士「オークキングだと!よもや、肉奴隷としてこいつに売り渡すつもりか!」キラキラ

オーク王「ほほぅ、何とも美しい……我が財の一つとして、受け取っておこう」

オーク「ははーっ!」

女騎士「くっ……!」キラキラドキドキワクワク



オーク「よし、次行くぞー」

女騎士「えっ」

オーク王「流石は王都騎士団の鎧、素晴らしい光沢だ」

女騎士「えっ」





13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:06:20.70 ID:7mTEq0S+0

やっぱり鎧は素晴らしものだな!(着ている人間はともかくとして)





14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:08:35.99 ID:aT6XxdbE0

オーク「そら、ボロ小屋だが我慢しろ」

女騎士「何だこの小屋は……はっ!そうか、ここで私を犯すのだな!」キラキラ

オーク「今からお前の処遇について話し合って来る。両手を縛られてるとはいえ、大人しくしてろよ」

女騎士「何を言う!ここは扉や壁を『出せ!ここから出せ!』と蹴りまくるのが騎士という物だろう!」キラキラ

オーク「……もういいわそれで。怪我すんなよ?それじゃ」ガチャッ




<出せー!ここから出せ、オーク共!くそぅ、鍵がかかっている!


オーク「……はあ……」スタスタ





15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:20:43.70 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・集会所


オーク王「―――では次に、オークが連れてきたあの女騎士についてだが」


オーク2「殺せって言ってんなら殺せばいいんじゃね?」

オーク「王都の騎士をか?そんな事をすれば今度こそ人間と戦争だぞ」

オーク3「かと言ってこのまま返してしまえば、この集落の位置がバレてしまう恐れもある……」


オーク4「なら肉奴隷にしようぜ!ひひっ、最近溜まってんだよなぁ……!」

オーク2「俺たちの性欲を、人間一人で受け止めきれるのか?心を壊してしまえば、殺したのと変わらんだろう」

オーク4「だったら俺にくれ!一晩で俺のち○ぽの事しか考えられないようにしてやる!」

オーク's「(軍が攻めてくると聞いた途端、自分の巣穴で震えていたくせに……)」





16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:29:07.18 ID:aT6XxdbE0

オーク5「……いや、恐らく軍は動かないだろう」

オーク「ん?どういう事だオーク5」

オーク5「我らが王の見立てでは、彼女が身に着けていたのは紛れもなく王都騎士団の鎧と剣」

オーク5「そして王都騎士団と言えば、近隣の魔物たちにも恐れられる人間共の軍勢だ」

オーク5「その騎士団の一員が単身、この森にやって来れると思うか?」

オーク's「……?」

オーク5「可能性は2つ。あの『女』」が、何かの形で騎士団の鎧と剣を手に入れたか―――」





17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:34:51.28 ID:aT6XxdbE0

―――ボロ小屋

女騎士「出せ!ここから出せ、汚らわしい魔物め!(ガンガン!)」キラキラ

女騎士「私を誰だと思っている!王都騎士団の一人、女騎士だぞ!お前ら如きに捕まるなどあってたまるか!」キラキラ

女騎士「私は、私は騎士だ!……騎士、なんだ……だから……(ガン、ガン……)」キラ、キラ

女騎士「……だから……」



ポタッ



女騎士「……殺すなり、犯すなり……早くしてくれっ……!」ポタポタ








オーク5「―――騎士団を抜けた、あるいは追放されたかのどちらかだと思う」





19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 11:37:42.69 ID:7itwJqR2o

あれ?ギャグじゃない?





26:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 12:39:02.50 ID:aT6XxdbE0

―――王都、騎士団詰所

モブ騎士1「(バタン!)騎士団長、騎士副団長!」

副団長「何事だ、騒々しい!」

団長「どうした、モブ騎士1!」

モブ騎士1「女騎士殿が!『魔物討伐に行ってくる』という文を私に託し、一人で北の森に!」

副団長「なっ、単身あの森に入ったというのか!?」

団長「これは一大事!今すぐオーク共の集落に攻め入るぞ、兵を纏めろ!」

モブ騎士1「はっ!」タッタッタッ……!




団長「……女騎士……どうか……」

副団長「…………」





27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 12:43:39.90 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落

オーク「結局処遇が決まらず、俺が面倒を見る羽目になった……」

オーク「我らが王は『気に入ったのなら手籠めにしても構わん』と仰ったが」

オーク「俺はもうちょっと肉付きのいい雌が……ん?何の音だ、これ?」



<ひぎいいい!裂ける、裂けるっ!止めろ、抜け!今すぐ抜けえええええ!!


オーク「」





28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 12:51:34.14 ID:aT6XxdbE0

オーク「……ちっ、どこのどいつだ先走りやがって!」タタタッ!

<痛い、痛いっ……あ、あ……私の純血が……!

オーク「(やっぱり女騎士の声!くそ、せめて見張りだけでもつけるべきだったか!)」

オーク「(小屋についた!扉は閉まって……ん?)」ガチャガチャ

小屋<う、うあああ!動くな、止めろ!止めろっ!

オーク「…………」ガチャ、ガチャ……スッ 

小屋<な、何を……ひっ!奥に、熱い物が……いやあああああ!

オーク「…………」カチャカチャ、カチッ……ガチャ



女騎士「あああ……オークの、子種が……」キラキラ

オーク「何してんの、お前」





30:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:01:51.28 ID:aT6XxdbE0

女騎士「ん?……お、おのれオーク!私に何の用だ!」キラキラ

オーク「何の用だ、じゃねえよ!何で『オークに犯され中出しされた』演技してんのお前!?」

オーク「てっきりオーク4辺りに襲われてるかと思ったわ!扉にもしっかり鍵かかってるし!」

女騎士「肉奴隷となった時のために、軽く発声練習をしていた所だ!騎士として!」キラキラ

オーク「だからお前の中の騎士像どうなってんだよ!?」

女騎士「一つ!身命を賭してk」

オーク「わかった!わかったよ!聞いた俺が馬鹿だったよ!」

女騎士「うむ、自らの過ちを認められるのは素晴らしい事だな!流石は私を一騎打ちで倒した魔物だ!」キラキラ

オーク「お前は騎士として致命的な部分で間違ってるけどな」





31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:12:38.85 ID:aT6XxdbE0

女騎士「それで、私はどうなるのだ?処刑か、それとも肉奴隷か?」キラキラ

オーク「……どういうわけか、俺が身柄を預かる羽目になった、本当にどういうわけか」

女騎士「成程、私はお前の戦利品代わりというわけだな!さあ好きにしろ!」キラキラ

女騎士「嬲るがいい、犯すがいい、辱めるがいい!だが覚悟しろ、どれだけ身体を弄ばれたとて……心までは売り渡さんぞっ!」ドキドキワクワク


オーク「期待に満ちた目を止めろ!もし俺が『よし、首を刎ねてやる』と言う気だったらどうする」

女騎士「首を刎ねるがいい、心の臓を抉るがいい、頭を潰すがいい!だが覚悟しろ、どの様な死にざまを遂げようと……心までは屈さないぞ!」

オーク「いや本当に強いわ、色んな意味で」





32:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:21:08.99 ID:aT6XxdbE0

女騎士「……これは!?」キラキラ

オーク「飯だ、食え」

女騎士「ほ……捕虜には木の根がお似合いだとでもいうのか!」キラキラ

オーク「ゴボウだよ、見た事ないのか。ほれ、口元まで運んでやるから食え」

女騎士「そうやって近づけておきながら、寸前で引っ込めるつもりだろう!」キラキラ

オーク「子供かお前は……いいから食え、ほら」

女騎士「ぐぐ……今は耐えねば……あー♪」キラキラ

オーク「(すっごい期待した目で、ゆっくり口を閉じてる……)」

女騎士「あー……あー……」キラキラ

オーク「…………」スッ

女騎士「(ガチン!)……お、おのれオークめ!」キラキラ

オーク「はいはい」





33:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:26:48.00 ID:aT6XxdbE0

女騎士「〜〜〜♪」モキュモキュ

オーク「(美味そうに食べるなこいつ)」

女騎士「ごt……くっ、こんな物を食べて生き恥を晒さねばならないとは!」キラキラ

オーク「ご馳走様って言おうとしたろお前」

女騎士「言ってない!でもありがとう!」

オーク「…………なあ」

女騎士「何だ?」




オーク「何で一人で、俺たちに挑んできたんだ?」





34:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:29:00.12 ID:aT6XxdbE0

女騎士「決まっている!私は、騎士だからな!」





35:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:34:50.33 ID:aT6XxdbE0

―――王都、騎士団

団長「よいか、諸君!これより我々は、北の森に潜む魔物たちを駆逐しに向かう!」

団長「奴らは卑怯にも、我らの同胞である女騎士を捕らえ、民草にも侵略の手を伸ばそうとしている!」

団長「魔物の脅威に屈してはならない!今こそあの森を、我々人間の手に取り戻す時だ!」

団長「―――進めぇっ!」




「「「オオオオオオオオオオ!!!」」」





36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:37:41.37 ID:3TKGCdcT0

オーク達はたまったもんじゃないなこれ





38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:41:45.80 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・ボロ小屋

女騎士「さあどうした!私に手も足も出せないのか魔物めっ!」キラキラ

オーク「今、手も足も出せないのはお前の方だからな」


<た、大変だー!


オーク「(ガチャッ)おい、どうした!何があった!」

オーク2「王都騎士団だ!奴らが真っ直ぐこの集落を目指してると、見回り組から伝令が!」

オーク「何だと……!?」

女騎士「何だと……!?」





39:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:42:43.80 ID:kRfgOkq50

お前も驚くのかww





40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:48:48.10 ID:aT6XxdbE0

オーク2「先頭に騎士団長の旗印もあったらしい!自警組じゃあ太刀打ちできない、俺たちも加勢しないと!」

オーク「わかった!……まて、女騎士はどうする!」

オーク2「小屋に置いとけ!」

女騎士「……は、はははは……助けが、来たのか」

オーク「……」

女騎士「よかった……私、必要と……」

オーク「……いくぞ、オーク2」





41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:53:17.95 ID:aT6XxdbE0

バタン!




女騎士「……」

女騎士「……助けに、来てくれたのか」

女騎士「てっきり、切り捨てられるかとばかり……そうか……」

女騎士「……私は」

ガチャ

女騎士「!」


下級騎士1「いたぞ、女騎士だ!」

下級騎士2「後ろ手に縛られているぞ!」

下級騎士3「団長に知らせてこい!……こっそりとな」





42:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 13:59:04.24 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落前

団長「進め進めぇー!奴らを皆殺しにするのだ!」

オーク「「「うわあああああ!!」」」

オーク5「不味い、もうバリケードが持たない……一時撤退だ!悔しいが、集落内に誘い込む!」

オーク4「畜生っ……!」


オーク2「くっ、間に合わなかったか……!」

オーク3「もうじき騎士たちが雪崩れ込んでくる!女子供は既に逃がした、例の場所まで退避するんだ!」

オーク「…………!」





43:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:05:27.06 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・ボロ小屋

団長「やあ、女騎士。久しぶり……という訳でもないか」

女騎士「…………」

下級騎士1「だ、団長!約束です、女騎士を見つけた自分らに!」

団長「落ち着け、約束は守る。まだ“運よく”手も出されてないようだ、よかったな?」

団長「さて、逃げ出したオーク共を追「……貴様が」…ん?」




女騎士「貴様が、仕組んだのだな……ぐぅっ!」ガンッ!



団長「その通りだ!あの日の屈辱を、俺は一度も忘れた事はない!」グリグリ





45:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:22:11.33 ID:aT6XxdbE0

《数日前》

女騎士『―――今、何と?』

団長『俺の女になれ、と言ったのだよ女騎士』

女騎士『断る!』

団長『だろう?騎士団長の一人である俺の誘いを、断る……は?』

女騎士『話が以上なら、これで失礼させて頂く!』

団長『ま、待て!何故だ女騎士!』



女騎士『生憎私は、騎士に非ざる行いをする男と子を作る気はない!』



団長『―――!』

女騎士『騎士たちの見本である一人が、税金の一部を懐にしまっていたとは!恥を知れ!』

団長『どこで、それを……!』

女騎士『信頼できる筋からの情報だ!次の任務が終わるころには証拠固めも終わっているだろう!震えて待つがいい!』


バタンッ!


団長『…………馬鹿めが』ニヤァ





47:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:31:58.68 ID:aT6XxdbE0

女騎士「ぐ、ぐぐ……!」アタマヲグリグリ

団長「お前が俺の近辺を嗅ぎまわっていた事は、前々からわかってたよ……馬鹿正直に俺の息がかかった騎士共に聞いて回りやがって」

団長「オーク討伐の任務にもこうして、疑う事無く向かってくれた。魔物の集落一つを壊滅させれば、俺の名にもまた箔がつくという物」

団長「本当に、本当に馬鹿な女だよ、お前は……」



団長「だからこそ許せなかった」ガンッ!



女騎士「あぐっ!」

団長「お前のような奴に、お前のような奴に!俺の人生を滅茶苦茶にされてたまるか!」

団長「誰がこいつに喋ったか知らんが、こんな馬鹿一人の為に!もしあの足で直訴されていたなら、俺は危うく縛り首だ!」





49:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:37:04.50 ID:aT6XxdbE0

女騎士「き、さま……騎士としての、誇りはないのか……!」

団長「ふん、何を訳の分からない事をっ!」ゲシッ!

女騎士「ぐっ……!」

団長「……お前は、ここで死ぬんだよ。オーク共に単身挑んで殺された、勇敢な騎士としてな」


下級騎士「「「ふへへ……!」」」


女騎士「…………」

団長「さらばだ、女騎士。もう会う事もないだろう」クルッ スタスタ





パタン





50:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:44:47.97 ID:aT6XxdbE0

下級騎士1「さ、さあ楽しもうぜ女騎士さんよ!」

女騎士「…………」

下級騎士2「オークなんかより、やっぱり人間相手の方がいいよなあ……?」

女騎士「……おい」

下級騎士3「すぐにひぃひぃ言わせてやるからよ、楽しみに」

女騎士「おい」

下級騎士2「あ?さっきから何……言って……」




女騎士「何故ここにいるんだ、お前」

オーク「戦利品を取りに来た」






―――オーク集落

団長「―――先程、女騎士を発見した……彼女は、既に……」

副団長「…………」

団長「諸君!女騎士の仇を討つぞ!オーク共を一人も逃すなぁ!」


「「「オオオオオオオオオオ!!!」」」





52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 14:52:57.33 ID:aT6XxdbE0

オーク王「……ふむ」

オーク5「申し訳ありませぬ、我らが王よ……我々の、力及ばずっ」



「いたぞー!オークの大将だ!」
「弓兵、構えーっ!」


オーク王「面を上げよ、オーク5。お主も早く逃げるがよい」

オーク5「……承知、しました……我らが王よ、どうか―――」



「狙え……撃てぇぇぇ!」

ヒュンヒュンヒュン!!





ブンッ、グシャァッ!!



「ば……馬鹿な」

「巨大なウォーハンマー※、だと!?」

「一振りしただけで、全ての矢が……」

「じ、地面が揺れる!馬が怯えて!」




オーク5「どうか―――やり過ぎませぬ様!」

オーク王「わかっておる」


※馬鹿でかいトンカチの様な武器の事





53:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:01:55.16 ID:aT6XxdbE0

オーク王「ついでじゃ、こいつを持っていくがいい」

オーク5「これは……はっ、承知しました!」タッタッタッ





団長「何だ、あの化け物は……!」

副団長「団長殿、兵が浮き足立っております!ここは一旦態勢を」

団長「だっ、黙れ!ここで引けば、私の評価に響く!休まずに矢を射かけ続けろ!」


ヒュンヒュンッ!


団長「よし!直撃―――」

オーク王「ふんぬっ!」


パスッ、ポトポト


団長「―――な」

「駄目です!皮膚が厚すぎて、矢が刺さりません!」





56:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:11:00.50 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・ボロ小屋

下級騎士1「」チーン
下級騎士2「」チーン
下級騎士3「」チーン

女騎士「借りが出来てしまったな!ありがとう!」キラキラ

オーク「どうやら、お前を助けに来たわけじゃないようだな」

女騎士「何だと!……成程、これが俗にいう『つんでれ』という物なのか!」キラキラ

オーク「俺じゃねえよこいつらだよ!馬鹿言ってないで後ろ向け、縄解いてやるから」

女騎士「そう言って私を後ろから貫く気だな!くっ、いやらしいオークめ!」キラキラ

オーク「うつ伏せになるな!尻を向けるな!こんな状況でも馬鹿なのかお前は!」ナワホドキホドキ





57:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:18:33.08 ID:aT6XxdbE0

オーク5「やはりここにいたか」

オーク「オーク5、何故ここに!皆は大丈夫なのか!」

オーク5「騎士団の連中はすでに撤退を開始した!……女騎士にこれを」

女騎士「!私の鎧と剣か!」

オーク「我らが王に献上したはずでは……」

オーク5「その我らが王からの伝言だ。『どうせなら騎士団長クラスの鎧が欲しい』」

オーク「……」

女騎士「……」




「「承知した!」」





59:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:24:16.11 ID:aT6XxdbE0

副団長「団長!既に隊は撤退を始めています!そもそも、団長の隊のみでオークキングを相手には……!」

団長「ふざけるな!オーク如きに舐められたとあっては、私の経歴が!評価が!実績が!」

副団長「……!あ、あれは……!」




女騎士「いたぞ、あの男が団長だ!」

オーク「(あー、確かにいい鎧だわ。我らが王も気に入りそうだ)」



「え?女、騎士?」
「女騎士だ!彼女が生きていたぞ!」
「でもさっき団長が、女騎士は死んだと」
「どういう事だ……!?」

ザワザワザワ・・・・・・ザワザワ……!





60:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:32:13.92 ID:aT6XxdbE0

団長「な……な、なな……!」

副団長「生きて、いたのか……よかった」


「団長!これはどういう事ですか!」
「何故女騎士が生きているのです!貴方は先程……」


女騎士「聞け、我が同胞の騎士たちよ!そこにいる男が、かくかくしかじかだったのだ!」

オーク「おい、手抜きかおい」

女騎士「戦いを止めよ!これ以上、騎士の誇りを穢されるな!ここのオークたちは、誰一人として人間を殺してなどいない!」

オーク「ついさっき三人ほど、男として殺したけどな」


「税金の横領……!?」
「団長!今の話は真なのですか!」
「騎士の名に懸けて、正直に答えて頂きたい!」





62:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:40:13.78 ID:aT6XxdbE0

団長「…………あはっ」

副団長「団長……?」





団長「あははははははははははははははははっ、あはははははははは!!!」

団長「……弓兵、構えろ」

スチャッ


女騎士「……」

オーク「なっ!」


「団長!何をするのです!」
「本当に女騎士を撃つつもりですか!」


副団長「血迷ったか、団…ぐはっ!」ドサッ

団長「邪魔をするなあああ!撃てえええええ!」





63:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:51:54.52 ID:aT6XxdbE0

シーン…




団長「な、何をしている!弓兵!早くあの馬鹿を撃ち……!」



弓兵1「が、は……」ドサッ
弓兵2「おうふ……」ドサッ


女騎士「…………」

団長「何時の、間に……弓兵をあの一瞬で、無力化しただと……!?」

オーク「……えっ」



オーク「えっ?」ボーゼン





64:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 15:57:40.94 ID:aT6XxdbE0

団長「く、くそっ!こうなったら俺自らが!」チャキッ!

女騎士「……」チャキ

団長「死ねええええええええええええええええ!!」



ザンッ!!



団長「…………ぐ、あぁっ……!」グラッ

女剣士「一つ!身命を賭して国に仕える!一つ!騎士道に則り、戦うときは1対1!」スッ・・・

団長「ま、待て……!」




女剣士「一つ!負けたら全てを相手に委ねる!……最後の一つは、きっちり果たして貰うぞ!」

団長「ひっ!い、嫌だ!死にたくない!死にたくな」




ザシュッ……!!





66:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:09:17.21 ID:aT6XxdbE0

団/長「」ゴロン……

女騎士「……最期の最後まで、騎士に非ずか。愚かな」

副団長「…………女騎士」

女騎士「すまない副団長、証拠固めを待たずに直接裁いてしまった」

オーク「」

副団長「いや……返ってこれでよかったかもしれん。この男の暴走は、皆が確かにその目で見た」

副団長「金で騎士団長まで登りつめた男だ……いつかはこんな日が来るだろうと思っていた」

女騎士「副団長……」

オーク「」

女騎士「済まないが、少々時間を頂けるだろうか?オークたちに話をしてこなければならない」

副団長「話か、わかった。私は隊を纏めて撤退の準備に入る」

女騎士「宜しく頼む!さて、こっちに来いオーク」

オーク「」コクコク


スタスタスタ……


副団長「あの性欲の塊とまで言われた魔物を……流石は女騎士だ」





67:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:14:55.31 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・端

女騎士「どうした、先程から熱い視線を私に向けて!さては欲情してるんだな、そうなんだな!」キラキラ

オーク「……」

女騎士「くっ、性欲の権化め!私は絶対に屈したりしないぞ!」キラキラ

オーク「……おい」

女騎士「騎士の気高き精神は、肉欲などに惑わされはしない!さあ、煮るなり焼くなり好きにしろっ!」キラキラ

オーク「おい」

女騎士「ん?」キラキラ




オーク「―――お前、そんなに強かったの!?」





68:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:25:41.06 ID:aT6XxdbE0

女騎士「何だ、そんな事か!自慢じゃないが、剣の腕なら騎士団一だな!」キラキラ

女騎士「しかし所詮は私も一人の女、お前には成す術もなく一瞬で倒されてしまった!一騎打ちで負けた以上、悔いはないがな!」キラキラ

オーク「……てっきりそこらの人間と同等か、それ以下だと思ってたわ……だって小屋でボコボコにされてたんだろ?」

女騎士「ふん、何を言う!あんな騎士の名を騙る外道共の拳で、私が傷を負うはずないだろう!」キラキラ

オーク「は?いやいや、血の跡もあったし……」

女騎士「ああ!あれはだな!」




《数十分前》

女騎士『……だから…………殺すなり、犯すなり……早くしてくれっ……!』ポタポタ

女騎士『ああ、私は騎士として死ねるのか……あの男を裁けなかったこと以外は、いい生涯だった……』ポタポタ

女騎士『しかし、性奴隷か……オークの逸物は人間のそれをはるかに超えると聞く……どの様な具合なのだろうな……』ポタポタポタポタ

女戦士『おっと、いかんいかん』ズビビーッ!




女騎士「とまあ、想像している内にな」

オーク「あの血痕、お前の鼻血かよ!?」





72:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:36:48.09 ID:aT6XxdbE0

―――オーク集落・入り口

副団長「……準備が出来た、撤退するぞ」

女騎士「そうか。では、ここでお別れだな」

副団長「女騎士を助けて頂き、感謝する」



オーク「……じゃあな。もう二度と来るなよ、割と本気で」

女騎士「ああ、またな!副団長!」

副団長「よし、出発する!全軍、撤退!」

「「「オオオオオオオ!!」」」




副団長「…………えっ?」




オーク「えっ?」

女騎士「えっ?」





75:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:45:40.17 ID:aT6XxdbE0

オーク「いやいやいや、えっ?何でお前、こっちに残ってんの!?」

女騎士「私はお前の戦利品だぞ?帰れるはずがないだろう!」キラキラ

女騎士「生かすも殺すも、お前次第だと言った筈だ!私は騎士として、どんな仕打ちにも耐え抜いて見せよう!」キラキラ

オーク「…………」プルプル

女騎士「ん?どうした、わなわなと震えて……はっ!さてはやはり、性欲が抑えきれずにここで押し倒そうと―――」キラキラ







オーク「うわぁぁぁぁぁー!」

女騎士「何という咆哮……くっ!殺せ!」キラキラ


(終わり)





76:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:47:08.76 ID:SBAwc5FHo

乙面白かった
騎士ちゃんうざかわ





77:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:47:19.93 ID:aT6XxdbE0

とりあえず以上です、初ssだから色々と不自然過ぎる点が合ったかもしれません
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございました





78:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:47:55.94 ID:iylOVXxQo

おつ





79:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:48:08.01 ID:osnIWSlc0

乙!面白かった





80:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:49:13.56 ID:P0Zw9prvo


初めてか、気が向いたらまた何か書いてくれ





81:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 16:55:17.02 ID:/pf5bsSSO


面白かった





85:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 18:34:23.62 ID:DXP+LpUjo


よかったよ





86:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 20:47:51.48 ID:V6bDJbJq0

これは良いss





89:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/25(土) 23:51:53.53 ID:5JmsZSlao

女騎士ものはイイモノダナー





92:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/26(日) 11:59:49.32 ID:lX+OBPcxo

いい疾走感だった乙
オークと末永くお幸せに






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