兄「妹がこのままぱんつを穿かないと死ぬって本当ですか?」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:14:45 ID:yOHZiqHg
- 天使「はい。あなたの妹さんはぱんつ穿かない病にかかってしまったのです」
兄「ぱんつを穿けば助かるんですか?」
天使「いえ、このパンツを穿かなければもう助かりません」
兄「糞……早く穿かせないとっ」
天使「お兄さん、でも、この事は妹さんに内密にしてください」
兄「なぜですか?」
天使「それは……動揺すると更に病状が深刻化するからです」
兄「……わかりました」 - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:16:02 ID:yOHZiqHg
- 妹「……」
兄「おい、妹、早くこのパンツを穿け」
妹「嫌」
兄「あのな、このままパンツを穿かずに居ると――」
――回想――
天使「動揺すると更に病状が深刻化するからです」
――――――
兄「お、女として、人間として駄目になるぞ」
妹「……うるさいな、人の勝手でしょ。それにスカート穿いてるんだし。めくれない限り見えないじゃない」
兄「めくれたらどうするんだよ。痴女だぞ」
妹「もう、うるさいっ。わたしはパンツ穿かないって決めたのっ」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:16:49 ID:yOHZiqHg
- 兄「言っても、駄目か……」
妹「……」
兄「じゃあ、仕方ない実力行使だ!」
妹「死ねっ、変態」ゲジッ
兄「ぐはっ」
妹「お兄ちゃんって本当に弱いよね」
兄「……今、ま○こが丸出しだったぞ」
妹「殺す」
兄「や、やめろ。じゃあ、ぱんつ穿けよ!」
妹「それは嫌」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:17:40 ID:yOHZiqHg
- 夜
兄「ふふふ、寝てる間ならいいだろう」
妹「すぴーすぴー」
兄「よし、ぱんつOK」
妹「すぴーすぴー」
兄「足にぱんつを通して――」
妹「死ねっ!」ゲシッ
兄「ぐはっ! な、なんで、起きて」
妹「お前の行動なんて丸わかりなんだよ。寝た振りしてただけに決まってんでしょ」
兄「ぐっ……」 - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:18:10 ID:yOHZiqHg
- 昼
兄「ふふふ、クーラーガンガンにしておけば流石に寒くてぱんつを穿くだろう」
妹「……」ヌクヌク
兄「こたつなんて出すんじゃねぇよ!」
妹「お兄ちゃんがクーラーガンガンにしてるからでしょ」
兄「……うう、そうだけど」
妹「はぁー、やっぱ、ぱんつなんていらないわ」
兄「変態だ……」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:19:10 ID:yOHZiqHg
- 兄「おい、外に行くぞ」
妹「え? やだよ」
兄「いいから、外にいくぞ」
妹「……はぁ、わかったよ」
兄「(馬鹿め。外でスカートめくってやれば羞恥心でぱんつを穿くだろう)」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:19:29 ID:yOHZiqHg
- 外
兄「(まず、人が多いところに行ってと)」
妹「あ、今欲しい漫画があるから本屋行こうよ」
兄「ふふふ」
妹「? どうしたの?」
兄「おりゃあ!」メクリ
妹「きゃっ!」
兄「どうだ! これでぱんつ穿く気になっただろう!」
妹「うぅ……うぅ」
兄「な、泣くことないだろ?」
妹「うぅ……ぅう」
兄「泣くくらいならぱんつ穿けよ……」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:20:06 ID:yOHZiqHg
- 通行人「ノーパン?」ザワザワ
通行人「変態カップル?」ザワザワ
妹「うぅ……うぅ」
通行人「鬼畜彼氏?」ザワザワ
兄「……」
妹「うぅ……うぅ」
兄「は、早く帰るぞ!」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:20:39 ID:yOHZiqHg
- 家
兄「わ、わかっただろ? ぱんつ穿いてなかったら、変態扱いだし、恥ずかしいだろ」
妹「……あれはお兄ちゃんが……めくったから」
兄「た、確かにそうだけど……風とか……そう! 階段とかエスカレーターだと丸見えだぞ!」
妹「……長いスカート穿く」
兄「いつの時代の人だよ……頼むからぱんつ穿いてくれ」
妹「……嫌」
兄「嫌って……あのなぁ、常識的におかしいんだぞ? お前の行動は」
妹「そんなの……知らない。穿きたくないんだもん」
兄「はぁ……」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:21:42 ID:yOHZiqHg
- 兄「べつに妹が変態とか痴女とは思わない」
兄「何故なら前からぱんつを穿かなかったというわけじゃない」
兄「突如、ぱんつを穿かなくなったのだ」
兄「理由はぱんつ穿かない病。そんな病が存在するのかと最初は信じられなかったが」
兄「天使と名乗る女によると、あの病は天界ではよくある病気だが、人間界では珍しいらしい」
兄「天使とかいきなり言われてパニックになったが、魔法のような現象を何度か見せられ信じるしか無かった」
兄「それに妹が急にぱんつを穿かなくなったことも納得出来た」
兄「とにかく、このぱんつさえ穿かせればあいつの病気は治る」 - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:22:12 ID:yOHZiqHg
- 妹の部屋 夜
兄「ふふふ、またも寝てる間を狙われるとは思って無いだろ」
兄「さて、中に入って」ガチャッガチャッ
兄「あれ? 開かない……」ガチャガチャッ
兄「こ、こいつ、鍵かけてやがる!」
妹「うるっさい! 妹の部屋の中に入ろうとするなっ。変態!」
兄「……」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:22:46 ID:yOHZiqHg
- 翌日
兄「(無理矢理穿かすのは無理か……)」
兄「(じゃあ、仲良くなってぱんつを穿かせる作戦に切り替えるぞ)」
兄「よーし、今日はお兄ちゃんが遊んでやるぞ」
妹「はぁ? なに言ってるの? なんかきもいんだけど」
兄「うるさいな。ほら、お兄ちゃんとゲームするぞ」
妹「……ま、まぁ、やってもいいけどさ」
ゲーム
兄「ま、負けた」
妹「お兄ちゃん弱過ぎ」
兄「も、もう一回だ!」
妹「べつにいいけど、ちょっとは頑張ってよね」
兄「あ……また、負けた」
妹「弱過ぎ、お兄ちゃん」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:23:36 ID:yOHZiqHg
- 夜
兄「今日は一緒に寝るか?」
妹「は? なに言ってんの?」
兄「いや、久しぶりに兄妹で一緒に寝ようぜ」
妹「きもっ」
兄「いいだろう? ダメか?」
妹「……そう言ってわたしが寝てる隙にパンツ穿かせる気でしょ」
兄「しないしない」
妹「……」 - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:24:04 ID:yOHZiqHg
- ベッド
兄「ほら、ぱんつなんて一切持ってないだろ?」
妹「部屋のどっかに隠してる」
兄「無いって探してみろよ」
30分後
妹「……」
兄「無いだろ?」
妹「……トランクス脱いで」
兄「は?」
妹「それわたしに穿かせる気でしょ」
兄「そ、そんな変態なことするかよ!」
妹「いいから脱いで!」
兄「あっ、ちょっと!」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:24:47 ID:yOHZiqHg
- 妹「これで良し」
兄「うう、妹に見られた」
妹「わたしだって見られたんだからお相子でしょ……いや、わたし他の人にも見られたし」
兄「ごめんなさい! しかし、……トランクス無しでズボン穿くって、気持ち悪いな」
妹「え? そうでもないでしょ。すごく快適じゃん」
兄「……(ぱんつ穿かない病の奴はそう感じるのかもな)」
妹「早く腕まくらしてよ」
兄「……はいよ(なんだかんだ言いながらも……かわいいな)」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:25:12 ID:yOHZiqHg
- 3日後
妹「あー、また負けた。お兄ちゃんコンピュータに負けるとか弱過ぎだよ」
兄「お、おい。そろそろ、そこから――俺の膝から降りてくれないか?」
妹「なんで?」
兄「い、いやだって、お前ノーパンだし……その直に、ふ、触れて」
妹「直じゃないじゃん。お兄ちゃん、ズボン穿いてるし」
兄「そ、それでもなぁ」
妹「……意識してるんだぁ、きも」
兄「……そ、そう言うならどけよ。てか、ぱんつ穿けよ」
妹「どっちも嫌」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:26:12 ID:yOHZiqHg
- ベッド
兄「お、おい、脚絡ませてくるなよっ」
妹「なんで?」
兄「だ、だから、お前、のーぱんだろ?」
妹「まだ意識してるの? 慣れてよ」
兄「な、慣れるわけないだろ」
妹「ふーん、慣れないってことは、わたしを女って意識してるの?」
兄「ち、違うに決まってんだろ」
妹「本当かな……じゃあ、確認」
兄「や、やめ!」
妹「……嘘つき、きもい」
兄「……」 - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:26:45 ID:yOHZiqHg
- 兄「き、きもいだろ? だから、ぱんつ穿いてくれ」
妹「嫌」
兄「じゃあ、絡まってこないでくれ」
妹「それも嫌」
兄「……なんなんだよ」
妹「べつに。お兄ちゃんがきもいってだけでしょ?」
兄「じゃあ、俺、今日から自分の部屋で寝るから」
妹「え? なんで? ここで寝ればいいじゃん」
兄「だって、きもいだろ?」
妹「いいよ、もう。ここで寝なよ」ギュッ
兄「お、おい」 - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:28:31 ID:yOHZiqHg
- 妹「べつにいいじゃん。妹に興奮したって」
兄「よ、よくないだろ」
妹「なんで?」
兄「え? そ、そりゃあ、身内に興奮するやつって変態だし……」
妹「変態でいいじゃん。わたしも変態だし」
兄「じ、自覚してんだな」
妹「兄妹揃って変態だね」
兄「……や、やっぱり、自分の部屋で」
妹「嫌」ギュッ
兄「……」 - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:29:13 ID:yOHZiqHg
- 朝
兄「結局、ここで寝てしまったが」
妹「すぴーすぴー」
兄「無防備だ。今ならぱんつ穿かせるの容易なんじゃないか?」
妹「すぴーすぴー」
兄「……」
妹「すぴーすぴー」
兄「もう少し様子見しとくか」 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:29:33 ID:yOHZiqHg
- 昼間
妹「服買いに行きたい」
兄「え?」
妹「だめ?」
兄「いいよ。行くか」
妹「最近、優しいね」
兄「え?」
妹「昔は嫌だとか言ってたのに」
兄「あ、いや、はは。まぁ、たまには妹に優しくしないとな」
妹「……へへ」 - 22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/08(水) 06:30:05 ID:yOHZiqHg
- デパート
妹「これ……似合うかな」
兄「うーん、こっちの方が似合うな」
妹「ちょっと地味じゃない?」
兄「男はこういうのにグッと来るんだって」
妹「着てみる」
兄「おう」
妹「へへ」
兄「? なんか嬉しそうだな」
妹「うん」 - 23 :以下、名無し
コメント一覧
-
- 2014年03月08日 21:33
- 泣いた
-
- 2014年03月08日 21:35
- はぴーえんどは?
-
- 2014年03月08日 21:37
- この鬼や悪魔にも劣らない天使とかいう畜生何処かで...あっ(察し)
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- 2014年03月08日 22:04
- スレタイの追随を許さない感動作
そうか…あれから3年経つんだなぁ…
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- 2014年03月08日 22:04
- よかった
-
- 2014年03月08日 22:13
- 天使とちゃうやん悪魔やん
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- 2014年03月08日 22:25
- 無駄に感動した
-
- 2014年03月08日 22:32
- 非情な天使だな
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- 2014年03月08日 22:51
- 天使ぃぃィィィ!!!!
-
- 2014年03月08日 23:05
- 何でこんな話で泣きそうになってるんだろうな
おかしな話だ・・・
-
- 2014年03月08日 23:22
- 俺もぱんつはかないっ!
-
- 2014年03月08日 23:26
- 映画化決定
-
- 2014年03月08日 23:34
- ノーパンをこんな話で終わらせるなんて(´;ω;`)
-
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