リバイバル記事です。

【注意】
このssには2011年東日本大震災が題材として用いられています。









1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:15:41.21ID:6hoJEL9HO
「私には歌えません!」

私の大声に驚いたのか、デスクで事務作業をしていた音無さんがこちらを振り向いた

その視線には気付かないフリをして、目の前に立っているプロデューサーを見据えた
他のアイドルたちはみんな出払っている




3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:19:15.94ID:6hoJEL9HO
「しかしなぁ、千早」

「何と言われようと私には無理です」

「金儲けだけが目的じゃ無いってことは、お前にも分かるだろ?」

一月も終わりに近づいた土曜日の午後 窓の外では雪が舞っていた




4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:23:11.83ID:6hoJEL9HO
「それでも、震災を利用することに変わりはありません」

"あの日"からすでに十ヶ月が過ぎていた

「被災者を勇気づける歌を」

レコード会社から届いたオファーは、もっともらしい理由を伴っていた

けれど、その後ろに見え隠れする"大人の事情"が、私はたまらなく嫌だった




5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:25:40.03ID:6hoJEL9HO
「要するに、私の知名度を上げようということですよね?」

「それは結果だ。過程をすっ飛ばすなよ」

「ですが…」

被災地に足を踏み入れたことすら無い私の歌に、どんな説得力があるというのだろう?




6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:31:05.62ID:6hoJEL9HO
「あっ、もうこんな時間か」

壁時計を見ながら、プロデューサーが慌てる"フリ"をした

「悪いな。春香たちを迎えに行かなきゃならないんだ」

「…そうですか」

私を説得するのが億劫になったのかしら?

その疑問を顔に出さないように努め、私はプロデューサーを見送った




10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:36:00.91ID:6hoJEL9HO
ソファーに腰を下ろし、目を閉じた

聞こえてくるのは、音無さんがキーボードを叩くカタカタという音だけ

説得力が無い、か

それを言い出せば、私にラブソングは歌えないのだけれど…

それとこれとは、やっぱり別物に思えた




11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:41:18.99ID:6hoJEL9HO
昨年の12月、真が自衛隊に体験入隊した
もちろん、テレビ番組の企画で

撮影を終え事務所に帰ってきた真は、私たちに話してくれた

真の世話役を務めた自衛隊員も、被災地に派遣されていたこと
その人も、震災で親族を亡くしたこと

そして、一面の瓦礫の中に立つ、色とりどりの旗のことを




12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:44:22.66ID:6hoJEL9HO
「旗?何かの目印?財布を見つけたとか」

「ボクも同じこと思ったよ、美希」

「えっ、違うの?じゃあ何の目印なの?」

美希にインタビュアー役を任せて、他のアイドルたちは真の話に耳を傾けていた

もちろん私も




13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:47:47.21ID:6hoJEL9HO
「えっとねぇ…そこで…」

言葉につまり、顔を伏せた真
涙が零れるのが見えた

「真ちゃん、大丈夫?」

「あ、ゴメン…」

再び顔を上げ、大きく深呼吸する
そして言った

「そこで遺体が見つかったっていう目印」




14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 22:55:20.27ID:6hoJEL9HO
遺体…?

言葉の意味は分かる
けれど、やっぱりその言葉は、どこか現実離れしていた

「ボクに話を聞かせてくれた曹長は、6本の旗を立てたって」

「それってつまり…」

春香が"恐る恐る"といった口調で聞いた

「うん。6人の遺体を…発見したってこと」

言い終わり、顔を伏せた真
今度は、嗚咽を伴っていた




16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:01:11.30ID:6hoJEL9HO
「亜美ね」

真の横に座っている亜美が、涙声で話し始めた

「なんかさ…ちょっとワクワクしてたりした…テレビ見るたびに数字増えていくじゃん?また増えたー、って…」

"数字"が何を意味しているのかは、聞かなくても分かった




17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:07:32.05ID:6hoJEL9HO
「真美も同じ…なんか、楽しんでた…」

私は…

そうじゃなかったって、ハッキリ言える?
亜美たちとは違うって

「バカだね、真美…自分でそう思うよ」

「亜美も…」

涙混じりになった2つの声に、私の胸はチクリと、痛んだ




18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:15:48.36ID:6hoJEL9HO
「アンタ達は立派よ。ちゃんと自分で気付いたんだから」

律子が2人をなだめ始めた

「かくいう私もね…ただの数字になってた。途中からはね」

それぞれの生活の中で、それはむしろ自然なことだったのかもしれない




20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:19:29.08ID:6hoJEL9HO


「千早君」

……

「おーい、千早君」

えっ?

「こんな所で寝ていたら風邪を引くよ?」
…私、いつの間にかソファーで寝てしまっていたみたい




21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:23:08.71ID:6hoJEL9HO
「すみません、社長…」

「なに、謝ることでは無いさ」

そう言って、向かい側のソファーに腰を下ろした社長

音無さんが二杯のコーヒーを運んでくれた




22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:27:46.20ID:6hoJEL9HO
「あの、社長」

「何かね?」

マグカップに視線を落とし、言うべき言葉を探した
けれど、思うように頭が働かない

私はまだ、目の前にいる相手にさえ、何かを伝えることはできないんだ…




23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:31:30.66ID:6hoJEL9HO
「ふむ。言いづらいことのようだね」

「そういうわけではなくて…何と言うか…」

「仕事のことかね?」

「はい…新しく頂いたお仕事なのですけれど…」

"頂いた"という事実も、私を苛つかせた




24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:35:44.66ID:6hoJEL9HO
自分の意志とは無関係に、半ば強制的に与えられた機会
しかも、自分で書いた歌詞ですら無い

これで一体何が届くのだろう?

安全な場所にいる子供の私に、何が贈れるというのだろう?




26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:39:14.05ID:6hoJEL9HO
「被災者を勇気づける、か…」

社長に向けて、一気にまくし立てた私
失礼なのは分かっているのだけれど…

自分では抑えようが無かった

あぁ、嫌だなぁ
こうやってどんどん自己嫌悪に陥っていくのよね、私
いつもそう




28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:42:15.08ID:6hoJEL9HO
「なぁ、千早君」

「はい」

「人間はね、喜びや悲しみを食べられないんだよ」

「…はい?」

すみません社長
おっしゃっていることの意味が…




30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:49:34.17ID:6hoJEL9HO
「サラリーマンに例えればだね、タイムカードを押さなければ生活していけないんだ。給料が貰えないからね」

「それは分かります」

「どれほど被災者のことを思っていても、それは変わらない。そうしないと寄付もできなくなるんだからね」

「…はい」




32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/09(金) 23:56:23.96ID:6hoJEL9HO
「忘れたいわけじゃない。見捨てたいわけでもない。しかし、全てを器の中に収めてしまえるほど、人間は強くないんだよ。少なくとも私はね」

「私はもっと弱いです…」

自分のことですら持て余しているのだから…

仕事も感情も、何もかも




33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:03:51.81ID:66WWNKnVO
「いや、偉そうなことを言ってしまったね」

「いえ、そんな…」

「年を取ると説教くさくなってしまってね」

「えっと…まだお若いですよ」

間違ってないわよね、この返し?




34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:07:58.17ID:66WWNKnVO
「こういう言い方はズルいのかもしれないがね」

「何でしょうか?」

「君には歌がある。それが羨ましいよ。私は何も持っていないからね」

「…歌しか無いですから」

そう、歌ぐらいしか




35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:12:55.61ID:66WWNKnVO
歌っているとき、私は幸せになれる

幸せな私が、そうではない人たちに向けて歌う

あっ!
"そうではない"なんて、勝手に決めつけてしまった!

何様のつもりよ、私!
他人が幸せかどうかを判断しようなんて!!

って、また悪循環な自己嫌悪…
我ながら面倒くさい性格ね…




37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:21:48.53ID:66WWNKnVO
「歌だけでも十分じゃないか。ほとんどの人間は何も持たないんだからね」

「…ですが」

「もう一つ、ズルいことを言わせて貰おう。被災者の中にも、歌が好きな人たちはいたんじゃないかな?」

「…それは」

ズルいです、社長
本当に本当に




38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:28:23.99ID:66WWNKnVO
「いまは歌う余裕の無い人、そして…」

もう歌えなくなってしまった人、ですか?

「しかし、君は歌うことができる」

「申し訳ありませんが、納得できません…」

「おや?私は説得しているつもりは無いんだがね」

…はい?




39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:33:21.06ID:66WWNKnVO
「君が思っていそうなことを代弁しているだけだよ」

「私は…」

知っていた
歌の仕事を貰えて、本当は嬉しかったって
どんな理由にせよ、私の歌が求められているってことだから

けれど無理やり押し込めた
嬉しさよりも、申し訳なさの方が勝ってしまったから




40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:44:48.05ID:66WWNKnVO
「まぁ、明日まで考えてみたまえ。経営者としては、オファーを断るようには言えないがね」

「はい…すみません、社長」

「それから、年長者としてもう一つ言っておくよ」

「はい」

社長は残ったコーヒーを飲み干した
私も、それに倣った




42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:49:54.22ID:66WWNKnVO
「千早君。人間は、歌を愛しても構わない」

「はい」

「そして、歌以外のものを愛しても構わないのだよ」

「えっ?それはどういう…」

「ハハハ、そのうちわかるさ。では、失敬するよ」

「あ、はい…」

ソファーから立ち上がり、事務所から出て行く社長を見送った
雪はもう止んでいた




45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 00:58:34.31ID:66WWNKnVO
部屋に帰り、灯りをつける

暖房と温かいココア
それから、お風呂に布団

小さな部屋の中に、いくつもの"温もり"

そしてステレオからは、私にとって一番の温もりが溢れ出てくる




47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:06:13.07ID:66WWNKnVO
テレビをつけてみた

「海に流れだした瓦礫は2000万トンとも言われており、その一部が、早ければ今年の春にもハワイに辿り着くと予想されています。ハワイ周辺海域の生態系に与える影響が…」

社長の言葉を思い返した

「人間は、喜びや悲しみを食べられない」

明日になれば、漂流する瓦礫よりもタイムカードの方が大事になってしまう
このアナウンサーさんも、きっと同じ




48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:14:12.30ID:66WWNKnVO
私は…
何をしたいのだろう?

歌うことしかできないのに、それすらも躊躇って

本心を押さえ込むためにあれこれと理屈をコネて

そして、暖かい部屋でココアを飲んで…




49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:20:10.92ID:66WWNKnVO
歌以外を愛しても構わない、か
恋人でもできれば変わるのかしら?

…無理よね、こんな面倒くさい性格じゃ

誰も受け入れてはくれないわ
私が男だったら嫌だもの、私みたいな性格

はぁ…




50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:25:43.38ID:66WWNKnVO
ステレオから優しいピアノのイントロが流れてきた
キャロル・キングのYou've Got a Friend

 君が名前を呼べば、いつだって駆けつける
 もう一度君に会うために…

私にもこんな素敵な曲が作れたらいいのに…




51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:30:06.99ID:66WWNKnVO
君の友達、かぁ

春香なら…
歌うわよね、きっと

「私でも誰かの力になれるなら!」

って

春香はポジティブだから
私と違って




53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:43:20.68ID:66WWNKnVO
ベランダに出て夜空を仰いだ
凛とした真冬の空気が、身体を包む

こうしている間にも海を渡る瓦礫
アルバムや写真も、きっと波に揺られているはず

誰かが残そうとした小さな思い出たち

私は…
何も残さなくていいの?




55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:51:26.85ID:66WWNKnVO
「歌いたいなぁ…」

夜空に向かって呟いていた
吐き出した白い息がココアの湯気と混ざって、そして宙に溶けた

「歌ってもいいのかなぁ…」

答えなんて返ってくるはずもないのに、何度も呟いた

そのたびに、吐息と湯気は混ざり合った




58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 01:59:54.91ID:66WWNKnVO
「おはよう、千早」

「おはようございます、プロデューサー」

日曜日の事務所は人気が少なくて、いつもよりヒンヤリしている

「あの、プロデューサー」

「ん?どうした?」

後ろで束ねた髪の毛が首筋に当たって、少しだけ冷たかった




60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:04:32.10ID:66WWNKnVO
「オファーの件なのですが…」

「…やっぱり嫌か?」

「いえ…歌いたいです」

「お!その気になったか!」

正直に言うと、まだ揺れている
けれど…

それすらも贅沢なことに思えてきてしまった
歌えなくなってしまった人たちに対して




62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:10:43.75ID:66WWNKnVO
けれど、歌うのも贅沢、歌わないのも贅沢というのなら…

私は、残す方を選びたい
届ける方を選びたい

波間に揺らぐ写真たちには遠く及ばないとしても…

私の歌を、誰かの思い出にしたい
いつかこの時代を振り返ったとき

「あの頃こんな歌が」

って言って貰えるように




63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:15:50.33ID:66WWNKnVO
「それで、あの…」

「どうした?」

「曲のタイトルはもう決まっているのですか?」

「いや、まだだけど」

「でしたら…あの…タイトルだけでも決めさせて頂けないでしょうか?」




64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:18:07.82ID:66WWNKnVO
「ふむ、タイトルか」

「無理…でしょうか、やっぱり」

「先方と交渉してみないと何とも言えないなぁ。ちなみに何てタイトルだ?」

「えっと…」

恥ずかしいな、やっぱり
自分のメッセージを伝えるって




65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:24:54.56ID:66WWNKnVO
「お前、顔赤いぞ?」

「えっ!い、いえ、そんなことは…」

「言うのは恥ずかしいのか。じゃあ、コレに書いてみな」

スーツの胸ポケットからペンと手帳を取り出し、まだ真っ白なページを開いて私に差し出した

「は、はい」

微かに震える手でペンを持ち、ページいっぱいに書いた

Our Hands






66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:35:48.52ID:66WWNKnVO
押し寄せる津波の中、必死で水を切った手
それを掴み、陸へと引っ張り上げた手

瓦礫を取り除き、遺体を運び、旗を立てた手

遺体の口の中から土砂を取り除いた手
冥福を祈るために合わせられた手
遺体を埋葬した手

そして、まだ無力な、私の手




67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:44:28.18ID:66WWNKnVO
「…俺の手も無力だよ」

「それでも構わないんです。一人の小さな手、何も出来ないけど、って歌があるでしょう?」

「みんなが集まれば何か出来る、か」

「はい」

「分かったよ。先方に伝えておく」

「ありがとうございます、プロデューサー」




68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 02:53:49.19ID:66WWNKnVO
私は、喜びも悲しみも食べられない
けれど、思いを馳せることはできる

遠く離れた、優しい手の持ち主さんのことを

いまはそれが精一杯だけれど…

いつかその人たちと手を取り合い、歌える日がくると信じたい




69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 03:01:55.79ID:66WWNKnVO
春の香りを纏い始めた風が、頬を撫でていく
地上を照らす陽光もずいぶん柔らくなっていて、心地良い

"あの日"から明日で一年を迎える
テレビはどこもその話題

私の曲はそれほど売れなくて、残念ながら"鳴り響く"という感じにはならなかった




70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 03:12:35.98ID:66WWNKnVO
怒られてしまうかもしれないけれど、私はそれでも構わない
今回だけは、だけれど

誰か一人の"思い出"になれたのなら、それは素敵なことだと思うから
ベランダに出て、太陽に向けて手をかざしてみた

小さな小さな私の手
きっと繋がる、私たちの手



お し ま い




71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 03:13:21.23ID:66WWNKnVO
終わった…

支援感謝

読み返してきます




73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/10(土) 03:27:44.95ID:79n+cu5N0
乙でした
真のやつもそうだったけど震災に思い入れがあるのね






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