引っ越しや単身赴任などで家を移る時に、楽しくもちょっと不安な新しい住まい探し。
ついつい間取りや立地だけで選んでしまいがちですが、土地柄や家主さんの人柄まで知らなかったがために、後々トラブルになるケースは意外に多いんですよね。
そこで長く気持ちよく住める物件を見つけるにはどうしたらいいのか… ハトさん がその秘訣を教えてくれました。
東京の不動産屋さん「ハトさん」〜ハトさんダンス編〜 - YouTube
ハトさんは、東京の不動産業者15,000社の協力によって誕生した、東京都不動産協同組合による「ハトマーク東京不動産」のゆるキャラ。
なのでこのハトさん、かわいさとは裏腹に、不動産事情にとっても詳しいんですよ。
不動産選びの重要なカギになる、モトヅケとは
ハトさんによると、物件選びで重要なポイントは「モトヅケ」を選ぶこと。
モトヅケ(元付業者)
というのは、
大家さんや売主から直接物件を預かっている不動産業者のこと。
逆にモトヅケの物件をお客さんに紹介する業者をキャクヅケ(客付業者)と言います。
キャクヅケは大量の不動産物件を紹介できる反面、物件や周辺環境、家主の事をよく知りません。物件を選ぶ際には、色々と物件のことを知っておきたいものですが、キャクヅケは何かといちいちモトヅケに電話確認をするので話が遅く、募集書類に書かれていないことはまず答えられません。
対して モトヅケは物件との付き合いが長い ので、 物件詳細や周辺環境 についてはもちろん、前の住人や今までの 物件のトラブル など、募集書類の 何倍、何十倍もの知識を持っています。 だから何か聞いてもすぐ答えてくれるし、安心感が全然違うんですね。
モトヅケのメリット、キャクヅケで起きうるトラブル
では、キャクヅケかモトヅケかで、物件選びにどんな違いが出るのでしょうか。
キャクヅケは、あくまでモトヅケにお客さんを紹介するまでが仕事。当たり障りのない案内で詳しく説明をせずに、あとでトラブルになるケースも少なくありません。
対してモトヅケの場合、物件を預けてくれる家主も顧客であるため、なにかトラブルがあると家主に嫌われるリスクがあります。そのためお客さんに対していい加減な案内をすると、あとで自分に跳ね返ってきてしまうので、いい加減なことが出来ないんですね。
そして情報の詳しさ、速さもモトヅケならでは。内覧前にどんな物件か聞くと、キャクヅケだとモトヅケからの募集書類程度の情報しか得られませんが、モトヅケなら記載されてない最新情報も豊富。
例えば築年数だけでなく、実際の痛み具合、補修履歴や物件の印象、直近の問い合わせ状況、価格交渉の可能性、審査の厳しさなど、多くの情報を提供してくれます。
また 「明日から入りたい」「エアコンを新しくして欲しい」「在宅でこんな仕事ができるか」「保証人が用意できない」 などなど、ちょっと厄介な相談ごとがあっても、家主との付き合いが長いモトヅケなら判断も早いんですね。
他にも物件はいいんだけど、家主さんやモトヅケと相性の悪かった…なんて事もよくあるのですが、これも物件選びの時点でモトヅケを選ぶ事で早めに知ることが重要です。
賃貸の場合、結局は借りたあとで付き合うのはモトヅケ業者さん。なので、最初から直接やり取りしたほうが、後々のトラブルは少なくて済むんですね。
ちなみにハトさんのFacebookページでは、モトヅケならではのエピソードがいろいろ。入居前や入居後のトラブルなど、物件選びの前に知っておくと役立つ知識がいっぱいですよ。
モトヅケ業者と出会うには
しかし今までモトヅケ業者に問い合わせようにも、大手物件検索サイトはモトヅケ、キャクヅケからごっちゃに登録されていて、モトヅケを知るのはとても困難です。
直接物件を見に行けば、モトヅケの看板が出ている場合もあるのですが…さすがに1つ1つ見て回るのは大変すぎますよね。
そんな現状を変えるべく誕生したのが、ハトさんの「ハトマーク東京不動産」。ここはモトヅケ物件だけが登録されている物件検索サイトで、すべての情報が詳細で新鮮です。
何しろ一次情報のモトヅケだけなので、情報は最も速くて正確。なので問い合わせてみたらもう埋まっていた…なんてケースもほとんどありません。
余計な手間を掛けずに、無用なトラブルを避けるならモトヅケに直接問い合わせるのが一番。すぐになくなる優良物件や、ちょっとしたわがままに応えてくれる物件と出会うなら、ハトさんを利用しない手はないですよ。
ちなみに冒頭のこのハトさんの動画は、CMディレクターや映画監督として知る人ぞ知る、石井克人氏が手がけたもの。しかも驚いたことに、ハトさんの声は石井氏自身のものなのだとか…!
動画の続編も製作中で、Facebook等で順次公開されるそうですよ!