弾道ミサイルの迎撃にあたるイージス艦を、敵の攻撃から守る役割などを担う海上自衛隊の新型護衛艦が完成し、長崎市の造船所で１２日、引き渡し式が行われました。
完成したのは、海上自衛隊の新型護衛艦「すずつき」で、建造にあたった長崎市の三菱重工業長崎造船所で、１２日、引き渡しの式典が行われました。
式典には、防衛省や三菱重工の関係者など、およそ５５０人が出席し、はじめに引き渡しに伴う書類の交換が行われたあと、乗組員たちが次々と乗艦しました。
そして、自衛艦旗が掲げられたあと、防衛省の木原稔政務官が、「わが国を取り巻く安全保障環境は厳しさを増しており、中国がわが国の領海を侵犯するなど、不測の事態を招きかねない危険な行為に及んでいる。隊員諸君が訓練に精励し、一日も早く本艦が任務に即応することを期待している」と訓示しました。
「すずつき」は、防衛省がおよそ７２６億円をかけて建造したもので、イージス艦が弾道ミサイルの追尾や迎撃にあたっている際に敵の航空機や艦船の攻撃から守る役割などを担います。
このため、高性能の多機能レーダーを備えるなど、空からの攻撃への対処能力を高めているのが特徴です。
「すずつき」は、昼すぎに長崎港を出港し、海上自衛隊の佐世保基地に配備されることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/5035247671.html?t=1394612379889