ドラマ冒頭に注意テロップ 「明日ママ」受け、4月からこれは嘘ニュースです
ドラマ「明日、ママがいない」(日本テレビ系)
「明日、ママがいない」では、赤ちゃんポストに預けられた過去を持つ主人公が「ポスト」と呼ばれる設定や、施設長が児童をペットのように扱う心理的虐待とも受け取れるシーンが問題視され、全国児童養護施設協議会などが「施設で生活する子供への偏見を助長する」とした内容の抗議を行った。以降全スポンサーがCM放送を見合わせ、そのまま12日の最終回を迎えるという異例の事態となった。最終回の視聴率は12・8%(ビデオリサーチ調べ)だった。
事態を重く見た全放連では、この問題について3度にわたり協議を行った結果、これまでドラマの最後に流してきた「この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです」というテロップだけでは、今後も視聴者や関係団体がドラマの内容を真に受けてしまう可能性が高いと判断。4月以降放送する全てのドラマにおいて、番組冒頭でフィクションであることを強調するテロップを表示することを決めた。
番組冒頭に注意を呼びかけるテロップは、97年、アニメ「ポケットモンスター」で視聴者が光過敏性発作を起こした事件をきっかけに今もなお表示している「テレビを見るときは部屋を明るくして、3メートル以上距離を置いて見ましょう」に次いで2例目。
全放連では、このアニメのテロップを参考に、「テレビを見るときは部屋を明るくして、3メートル以上心理的距離を置いて見ましょう」の表記で統一する方針だ。