竜騎士「孤島に残されサバイバル生活」
- 1 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:28:30 ID:Tiz1KjWI
■前作の続編になります
竜騎士「田舎に飛ばされ自給自足生活」
■前作のあらすじ
田舎の支部に左遷された竜騎士は、女武道家と出会う。
だが支部は経営危機に陥っており、本部から月末までに結果を挙げなければ、クビになるという。
竜騎士はクビを回避する為に月末までの目標をたてる。その利益額はおおよそ500万。
竜騎士と女武道家は町民の依頼をこなし、畑を作り、魚を釣り、自給自足といえる生活を始めた。
――やがて月末を迎え、努力の甲斐もあって無事に500万に到達、2人はクビを回避する。
全ての事柄が終わると、竜騎士は出会った人々の影響を受けて世界へと旅立つ事を決意。軍の"冒険部"へと志願した。
女武道家もまた、竜騎士の言葉を受けて共に冒険部へと志願。2人はパーティを組み、世界を駆け巡る。
物語は、そんな最中から再び始まる………- 2 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:29:23 ID:Tiz1KjWI
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――――【 南部にある孤島 】
軍人A「…おーい!そっちに行ったぞ!」
軍人B「分かってる、いいぞーーっ!」
グリフォン『ガアアアッ!!!』
ダッダッダッダッダッダ…!!
軍人B「…かかってこい!」スチャッ
ダダダダダダッ!!…バキィンッッ!!!
軍人B「うあっ!」
軍人A「おい、大丈夫か!」 - 3 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:30:22 ID:Tiz1KjWI
- 軍人B「く…少尉殿!!そちらに向っています!」バッ
軍人A「かなり力があるようで、注意してください!」
…ビクビク
???「気のせいですよね、な…何かこっちに来てるような…」
軍人A「…申し訳ないです、"女武道家"少尉殿!」
軍人B「グリフォンがそちらに…お願いしますっ!」
女武道家「えっ、ちょ、私ぃぃ!?」 - 4 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:31:15 ID:Tiz1KjWI
- ダダダダダダッ!!!
グリフォン『グウウオオオオッ!!』
女武道家「こ、こっち来たぁぁ!」
グリフォン『グガアアッ!』
女武道家「や、やだぁぁ!気攻波連弾っっ!」ビュビュビュンッ!!!
…ドォンッ!!
グリフォン『グオッ…』
軍人A「おぉ!?」
軍人B「当たった!」 - 5 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:31:56 ID:Tiz1KjWI
-
女武道家「…えっ?や、やった?」
フラフラ…ドサッ
グリフォン『』
女武道家「きゃーっ!やったぁぁ!」
軍人A「やった!」
軍人B「さすが少尉殿!」
女武道家「えへへ、さすが私ですね!」
…ゴツッ
女武道家「いたいっ!?」 - 6 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:32:44 ID:Tiz1KjWI
- ???「…わき腹見ろ」
女武道家「え?あ…"竜騎士"さん!?…って、グリフォンの脇に竜騎士さんの槍が刺さってる…」
竜騎士「ったく、正面から打ち込むバカがいるか!俺が刺さなかったら、今頃、あの世だ!」
女武道家「あうう…」
軍人A「…やっぱり、少尉殿は少尉殿だったな」
軍人B「だな…」
女武道家「で、でも、私も役に立ちましたよね!」
竜騎士「囮という面ではな」
女武道家「むぅ…」 - 7 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:33:40 ID:Tiz1KjWI
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軍人A「では、自分たちはグリフォンを運んでおきます」ビシッ
軍人B「ご苦労様です!運び終わるまで、休んでおいてください」
竜騎士「はいよー、ありがとさん」
女武道家「ご苦労様です!」
竜騎士「はーっ、やっと一息つけるな」
女武道家「今回の依頼も簡単なものでしたね!」
竜騎士「…」
女武道家「でも、こんな離れの島までやってくるとは思いませんでした」 - 8 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:34:26 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「グリフォンの生息域がこの辺だから仕方ないだろう。依頼主は、グリフォンの皮を欲しがってたし」
女武道家「船で往復2日、嵐にも恵まれず快晴でしたね」
竜騎士「そうだなー、今度は仕事じゃなくバカンスで来たいもんだ」
女武道家「是非来ましょうよ!」
竜騎士「んむ」
…サァァァッ
女武道家「いい風…」
竜騎士「島の周囲が海だからな。…潮風の匂いは嫌いじゃない。むしろ心地いい」スゥ
女武道家「ですねぇ」 - 9 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:35:09 ID:Tiz1KjWI
- …ザザァーン…
竜騎士「…」
女武道家「…」
竜騎士「…」
女武道家「…もう、故郷を出て1年過ぎてるんですね」
竜騎士「あー…そうだな」
女武道家「こうやって遠出して、空を見ると、みんな同じ空を見てるのかなーって思います」
竜騎士「私は成長しません、アホのままですーって言っとけ」
女武道家「ひ、ひどい…」 - 10 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:36:12 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「ははは、さて…そろそろ行くか。もう運び終わっただろ」
女武道家「ですね、戻りましょうっ」
…トコトコ
軍人A「あ、中佐殿。グリフォンは船に運び終わりました」
竜騎士「おー、ご苦労さん」
軍人A「午後から天気が荒れるそうなので、その前に本島に向います」
竜騎士「はいよー、じゃあ帰るかぁ」
女武道家「はいっ!」 - 11 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:37:13 ID:Tiz1KjWI
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――――【 船の中 】
…ザアアアアッ!!!
女武道家「…うわっ、雨強くなってきましたね」
軍人B「ですね…おい、運転大丈夫か?」
軍人A「大丈夫だって。しかし、天気予報安定しないなぁ」
竜騎士「本格的に嵐になる前に本島着けるか?」
軍人A「どうでしょうか、風次第といった所ですが」
竜騎士「まぁ頼む」
軍人A「はい」 - 12 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:38:04 ID:Tiz1KjWI
- 女武道家「私はちょっと…」トコトコ
竜騎士「どこ行くんだ?」
女武道家「ちょっと…」
竜騎士「あん?」
女武道家「…です」ボソボソ
竜騎士「聞こえねえって!」
女武道家「トイレですっっ!!」
竜騎士「お…おう」キーン
ガチャッ…バタンッ - 13 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:38:55 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「相変わらず耳に響く…」
軍人A「はは、今のは中佐殿が悪いですよ」
竜騎士「ぬぅ」
ザァァッ…ビュウウウッ…
軍人A「んー…視界も悪くなってきましたね。急いだほうが良さそうだ」
軍人B「大丈夫か?手伝えることはあるか?」
軍人A「いや、今はないよ。船は頑丈だし、大丈夫だろう」
軍人B「わかった」 - 14 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:40:00 ID:Tiz1KjWI
- …ガチャッ
女武道家「たたた、大変ですー!」
竜騎士「あん?」
女武道家「とと、トイレの床から、水が染み出してます!」
竜騎士「…はぁ!?」
軍人A「えっ」
軍人B「え、えええ!?」
竜騎士「ちょっ、どこだ!」
女武道家「こっちです、来てください!」 - 15 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:40:53 ID:Tiz1KjWI
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タッタッタッタ…
女武道家「足元が妙に冷たいなと思ったら、水が溢れてたんです!」
竜騎士「開けるぞ」
…グッ
竜騎士「…んっ?」
ググググッ
竜騎士「おい、開かないぞ」 - 16 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:41:44 ID:Tiz1KjWI
- 女武道家「え?」
竜騎士「…あれ」
ググググッ…!!!
竜騎士「ふぬぬ…!」
女武道家「…竜騎士さん、どいてください!」
竜騎士「ん?」
女武道家「引いてダメなら…」スッ
竜騎士「おま、ちょっとま…」
女武道家「…押してみなぁぁっ!なんて!」ドォンッ!!! - 17 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:42:41 ID:Tiz1KjWI
- バキィッ!!!!…ザバアァァンッ!!!
竜騎士「!?」
女武道家「!?」
ザァァァァッ!!!!
竜騎士「なな、何だぁ!?」
女武道家「凄い量の水がぁぁ!」
竜騎士「水圧でドアが開かなかったのか!」
女武道家「なな、流されるぅぅ!」 - 18 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:43:46 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「やばいぞ、こっち来い!」
女武道家「は、はいっ!」
タッタッタッタ…ガチャッ
竜騎士「おい、やばいぞ!」
軍人A「ど、どうしました!?」
竜騎士「急激な勢いでトイレの床から浸水してる!」
軍人B「何ですって!?」
竜騎士「どうしてだ!」 - 19 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:44:38 ID:Tiz1KjWI
- 軍人A「おかしいな、そんなワケないんだけど…」
軍人B「床に穴が開くなんて…」
…ザバァァッ…
竜騎士「水がどんどん上がってきてる。やばいぞ、どうする」
軍人A「もう手遅れでしょうが…穴を防げませんかね?」
竜騎士「ちょっと厳しいな」
軍人A「…っ」
竜騎士「つーか、何で本当に穴なんか開いてたんだ…?」
女武道家「…あ」 - 20 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:45:29 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「…女武道家さん?また、君のせいか?」
女武道家「い、いえいえいえいえ!全然知りませんよ!」
竜騎士「今、"あっ"って言ったよね、どうしたのかな?」ニッコリ
女武道家「あ、あのですね…えーと…もしかしたら…」
竜騎士「…」 - 21 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:46:11 ID:Tiz1KjWI
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ダダダダダダッ!!!
グリフォン『グウウオオオオッ!!』
女武道家「こ、こっち来たぁぁ!」ググッ
グリフォン『グガアアッ!』
女武道家「や、やだぁぁ!気攻波連弾っっ!」ビュビュビュッ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ - 22 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:47:17 ID:Tiz1KjWI
- 女武道家「あの時に、ハズれたのが船に命中してたのかなー…なんて…」
竜騎士「…」
女武道家「あはは…」
竜騎士「こ…、この…」ブルブル
女武道家「…や、やっぱり…怒られます…?」
竜騎士「当たり前だ、このアホがぁぁぁっ!!」
女武道家「きゃああっ!」 - 23 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:48:25 ID:Tiz1KjWI
- …ミシッ…ミシミシミシ…
軍人A「やばい、船が傾き始めてる!」
軍人B「どどど、どうする!?」
竜騎士「ゴムボートか何かないのか、さすがに船と心中は避けたいぞ!」
軍人A「2人乗りのが2つ、倉庫にあります!グリフォンは諦めて、乗り換えましょう!」
竜騎士「わかった、この嵐の中で体をさらけ出すのか…」
軍人A「…頑張って、生き延びましょう」
竜騎士「…だな」 - 24 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:49:11 ID:Tiz1KjWI
- 竜騎士「女武道家、説教は後だ!とにかく乗り移って、生き延びるぞ!」
女武道家「は、はいっ!」
ミシミシミシ…ミシ…
女武道家「あわわわ、船が…」
竜騎士「急げ、持てる物は持って…行くぞ!」
…ドドドドドド…
竜騎士「うらあああっ!」
女武道家「きゃあああっ!」
軍人A「うわああっ!」
軍人B「ああああっ!」 - 25 : ◆qqtckwRIh. 2013/10/25(金) 22:49:52 ID:Tiz1KjWI
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・・・・・コメント一覧
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- 2014年03月18日 21:43
- まだ前作を読み切ってないのに続きが来ちゃったWWW
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- 2014年03月18日 22:03
- あや速で騎士長の新作を見終わってエレ速に来たら前作の竜騎士シリーズまとめてるんスね
この人は、どのシリーズもそこそこ楽しめて好きなんスよ
(*´ω`*)
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- 2014年03月18日 22:51
- 竜騎士07かと思った
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- 2014年03月18日 23:40
- 俺もうみねこ関連かと思ってたけどそんなことなかったwwww
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