大阪大学糖尿病ワクチン開発に成功したと報じられています。

画像:【大阪大学】
大阪大学
http://ja.wikipedia.org/wiki/大阪大学

糖尿病…血糖値が異常に高い生活習慣病。
血糖値を調整するホルモンの一種「インスリン」不足で発症する。
原因には喫煙や運動不足、肥満、炭水化物の大量摂取、ハムやソーセージなど加工肉の大量摂取など。
無自覚な症状からノドの渇き、多飲・多尿、むくみ、倦怠感、手足のしびれ、意識障害などがみられ、重症の場合は失明や手足の壊死もある。

17日、「アメリカ科学アカデミー紀要」に発表されたもので大阪大学の中神啓徳教授(老年内科)のチーム

が、インスリンの分泌を妨げる酵素に作用するワクチンの開発をマウス実験で成功させたとのこと。

高脂肪食をマウスに与え続けた後、2週間おきにワクチンを3回注入。

その結果、血糖値が下がり、インスリンの濃度が上昇したと報告しています。

酵素に作用する治療薬はすでに出ていますが、中神教授は

「ワクチンは薬と違い、飲み忘れがないのが利点。
安全性や効果を確かめる臨床試験を、5年後をめどに実施したい」

と話しています。

ワクチン・・・ヒトなどの動物に接種して感染症の予防に用いる医薬品。
毒性をなくしたか、弱くした病原体から作られ、それをあえて体内に注入することで抗体を作るなどの作用がある。

糖尿病の治療をしている人には朗報ですね。

実用化が5年先というのが少し長いですが、安全や副作用などを考えると仕方ないのかもしれません。