1: 名無しさん 2014/03/15(土)16:50:47 ID:f7Bs5yV0x
ナランチャ「オーケストラなんて初めて行ったぜー!」

ジョルノ「いい演奏でしたね」

ブチャラティ「たまにはこういうのもいいな」

ミスタ「特に最後のHIROSHIMAっつーのがたまんなかったぜ!また来ようぜ!」

アバッキオ「……」

ブチャラティ「どうしたアバッキオ?」







 
2: 名無しさん 2014/03/15(土)16:51:18 ID:f7Bs5yV0x
アバッキオ「いや、俺はあんまりよくわかんなかったっつーかよ……」

フーゴ「実は僕もです」

ミスタ「おいおいお前らセンスねえんじゃねーの? サムラゴウチの耳の垢でも煎じて飲ませてやりてーよ」

アバッキオ「誰だ サムラゴウチって?」

ミスタ 「HIROSHIMAの作曲者だよ!知らねーのか!」

ジョルノ「彼がすごいのは、全聾なのにあれほどのものを作曲してることですね」

フーゴ「全聾だと?そんなんで曲が作れるわけがないだろう!」

ミスタ「ベートーベンだって難聴だったんだぜ」

ブチャラティ「サムラゴウチは実際に第二のベートーベンとも呼ばれてるしな」

アバッキオ「聞いたことねえ……」






3: 名無しさん 2014/03/15(土)16:51:49 ID:f7Bs5yV0x

ナランチャ「でもよー、耳が聞こえないのにどうやって作ってんのかなー?」

フーゴ「そうですよ! きっと別の誰かが作ってるんじゃあないんですか?」

ミスタ「てめーッ!サムラゴウチを馬鹿にすんじゃあねーぞッ!」


ブチャラティ「しかし確かに全聾の者がどうやって作曲しているのか謎だな」

ジョルノ「あ、僕知ってますよ
何時間も海に浸かったり瞑想したりして、音が頭に響いてくるのを待つらしいです」

ナランチャ「すげーッ!」

ミスタ「やっぱり天才だなサムラゴウチ!」

アバッキオ「はぁ……」

フーゴ「そんなもんなのか……?」






4: 名無しさん 2014/03/15(土)16:52:48 ID:f7Bs5yV0x

ブチャラティ「ん?あれは……サムラゴウチじゃないか?」

ミスタ「おお!本物だぜ!」

ナランチャ「隣にいる奴は誰だー?」

フーゴ「さあ……、おそらく大学教授ってとこですかね?」

ナランチャ「声かけてみよーぜ!」

ブチャラティ「忙しそうだから放っておいてやらないか」

ジョルノ「そうですね、迷惑かけてしまいます」

ナランチャ「えー!?せっかく出会ったのに!」

ミスタ「そうだぜ!こんなチャンスもうねーよ!おーいサムラゴウチー!」

ジョルノ「ミスタ聞こえませんよ、彼は全聾なんですから」



佐村河内「ん?」チラッ






5: 名無しさん 2014/03/15(土)16:53:36 ID:f7Bs5yV0x

フーゴ「おい、今一瞬こっちを見なかったか」

アバッキオ「見たな……」

ジョルノ「見ましたね」

ブチャラティ「一体どういうことだ?」

ミスタ「いや、気のせいだろ、たぶん」

ナランチャ「全聾ったってよー!少しは聞こえんだよきっと!」

ミスタ「そ、そうだよ!きっとそうだ!」

ジョルノ「そういうものでしょうか」

ブチャラティ「確認してみたくなってきたな」






6: 名無しさん 2014/03/15(土)16:54:43 ID:f7Bs5yV0x

フーゴ「もう一度呼んでみましょう。ミスタ」

ミスタ「な、なんでまた俺が!」

ナランチャ「俺が呼んでやるよ!サムラゴウチー!!聞こえるかー?」

ナランチャ「うっ……!」ドサッ

ブチャラティ「なんだ!?どうしたナランチャ!」

アバッキオ「ナランチャが急に倒れやがった!」

ジョルノ「おそらく新手のスタンド使いが近くにいます!気をつけてください!」






7: 名無しさん 2014/03/15(土)16:55:42 ID:f7Bs5yV0x

ミスタ「ちくしょーこんなときに!」

ミスタ「……あれ?サムラゴウチの隣にいた男がいなくなっている!」

ブチャラティ「放っておけミスタ 今は敵に備えるのだ」

ジョルノ「待ってください、サムラゴウチが近づいてきていますよ」

アバッキオ「なんなんだどいつもこいつも」






8: 名無しさん 2014/03/15(土)16:56:31 ID:f7Bs5yV0x
ジョルノ「サムラゴウチさん!危ないからこっちに来てはいけません!」

ブチャラティ「ジョルノ、奴には聞こえないんじゃあないか」

ミスタ「ダメだ サムラゴウチが止まらねえ!やっぱり全聾だ!」



佐村河内「少しでも勘付いた人間は消さなければ……」ボソボソ






9: 名無しさん 2014/03/15(土)16:57:19 ID:f7Bs5yV0x

ジョルノ「そうだ!ジェスチャーならわかってくれるはず!」

ジョルノ「こっちへ来てはいけない!」バッテン

佐村河内「ボソボソ」スタスタ

フーゴ「お、おい、障害は耳だけなのか?見えてないみたいに止まらないぞ」

アバッキオ「ぐあっ……!」バタッ

フーゴ「なに!?アバッキオがやられたぞ!」

ブチャラティ「ジョルノ……これはまさか……」

ジョルノ「ええ……信じられませんが……」

ジョルノ「この攻撃はサムラゴウチの仕業です」

ミスタ「なにぃーッ!じゃあサムラゴウチはスタンド使いだってのか!?」

ミスタ「ぶゲラッ!」バタッ

フーゴ「ミスタまで!」

ブチャラティ「どうやらこのサムラゴウチ……」

ジョルノ「かなりの強敵ですね……」






10: 名無しさん 2014/03/15(土)16:57:56 ID:f7Bs5yV0x

フーゴ「どうする、僕がやるか!?」

ブチャラティ「待て、俺がやる。スティッキーフィンガーズ!」ズギュン

佐村河内「ヒロシマ!」ズギュン

ジョルノ「あれがサムラゴウチのスタンド……!」

フーゴ「耳はないが人型だな」

ブチャラティ「それがオマエの能力か!喰らえ!」ゴアァッ

佐村河内「リメンバー・ヒロシマ!」ズギュゥゥゥ

ブチャラティ「ぐあぁッ!」バタッ

ジョルノ「ブチャラティ!」

フーゴ「くそっ!一体こいつの能力は!?」






11: 名無しさん 2014/03/15(土)16:59:45 ID:f7Bs5yV0x

ジョルノ「……そうかわかったぞ!」

フーゴ「なんだジョルノ!?」

ジョルノ「倒れた皆の耳からは血が出ている、ここから察するに奴の能力は対象の相手に向けて超音波のようなものを発し 耳から内部を破壊しているんだ!」

佐村河内「よくわかったな……」

フーゴ「サムラゴウチ!貴様ッ!聞こえているなッ!?」

佐村河内「わかったところでどうしようもない……」

佐村河内「リメンバー・ヒロシマ!」ギィィィ






12: 名無しさん 2014/03/15(土)17:00:55 ID:f7Bs5yV0x

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄ァッ!」ボコボコ

佐村河内「アボー」バタッ

佐村河内「何故だ……お前には今耐え難い超音波が……」

佐村河内「はっ!耳がない!」

フーゴ「ジョルノの耳が、穴の中にすっぽり入っている……」

ジョルノ「こういう特技があって助かりましたよ」

ジョルノ「さあ、この詐欺師どうしてやりましょうか」

フーゴ「マスコミに発表したら大騒ぎだな」

佐村河内「……」






13: 名無しさん 2014/03/15(土)17:01:27 ID:f7Bs5yV0x

佐村河内「……」

佐村河内「ヒロシマァッ!」ギィィィン

ジョルノ「ぐっ!」

フーゴ「しまった!」バタッ

佐村河内「最大出力のヒロシマだ!耳から入らずとも全身に音を直接叩き込んでやる!」

ジョルノ「だが僕ならまだ動ける!ゴールドエクス……」

佐村河内「一瞬動きを止められれば充分だ、ガッキー」

新垣「はい」

ジョルノ「まだ仲間が!?お前はさっきの大学教授か!」

新垣「ゴースト・ライター」ズギュン

新垣「忘れてもらうよ」カキカキ

ジョルノ「」バタッ






14: 名無しさん 2014/03/15(土)17:02:00 ID:f7Bs5yV0x

新垣「ふぅ……これでこの子達が目覚めてもは何も覚えていないです」

佐村河内「また世話になったな ありがとう」

新垣「もう、こういうのやめにしません?」

佐村河内「ダメに決まってるだろ」

新垣「なら分け前をもっと……」

佐村河内「はい、次の楽譜の原案渡しとくから」

新垣「チッ……だからこの楽譜読めないですって……」

To be continued






16: 名無しさん 2014/03/15(土)17:16:11 ID:DqOq32bGb

面白かった。ジョルノの特技絡ませたのはなんか本物っぽかった。






17: 名無し 2014/03/15(土)17:25:53 ID:IfQxp1ImX

おおお5部好きだから、嬉しかった!!
また続き書いてね






18: 名無しさん 2014/03/15(土)17:30:09 ID:BOzXf1Ggd

まさかの佐村河内側の勝利







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