ナイスな着眼点! ハエ取りホイホイなゴミ箱のフタ
こういうひと工夫、好きです。
おお、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの? っとジュリエットがロミオを求めるように、ハエたちも求めずにはいられないのです…そう、生ゴミを。そんなハエたちの悲しい習性を利用したのがこちらのゴミ箱。
デザイナーのChang Shih-hsun(チャン・シースン)さんとHung Jui-yuan(ハン・ジュイヤン)さんがデザインしたゴミ箱のフタ。メカニズムはいたってシンプルです。まずフタの下部にあるスリットから、人間には知覚できない程度の生ゴミ臭が外に漏れてゴミ箱にハエをおびきよせます。ハエは臭いに惹きつけられてフタの上部のスリットからフタの内部に入ります。このフタ上部のスリットはハエが入れるけれども出られないという構造になっていて、いったん中に入ってしまったハエはそのままフタの内部で餓死するしかありません。フタ上部は一部分透明なアクリル製でできていて、中のハエが死んでいるかどうか確認することができますよ(あんまり見たくないけど、まあ確認しないとね)。
このフタはまだコンセプト段階ですが、チャンさんとハンさんは、このハエ取りアイデアでレッド・ドットデザイン賞を受賞しています。同じ原理で、お酢とラップフィルムを使ってハエ取りすることもできますが、ゴミ箱自体がハエ取りもしてくれたら、スペースも節約できるし一石二鳥ですよね。何よりデザインが良いですし。製品化されたら、飲食店なんかで重宝されそう。
[Discovery News via Yanko Design]
Ashley Feinberg (米版/mana yamaguchi)