2014/03/26/ (水) | edit |
ヤンキーとネトウヨが日本を支配する日
政治の世界で実感した「反知性主義」
引用元:http://awabi.open2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1395794912/
ソース:http://toyokeizai.net/articles/-/33630
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1 名前:これをピンチと言わずして◆aoV9UPlvFw:2014/03/26(水)09:48:32 ID:ssjqVPz2l
ヤンキーとネトウヨが日本を支配する日
政治の世界で実感した「反知性主義」
新田 哲史 :広報コンサルタント/コラムニスト
「反知性主義」の萌芽
ここ最近、「ヤンキー」を経済や社会の視点から読み解く本が注目されている。博報堂の原田曜平氏の『ヤンキー経済』(幻冬舎新書)は、マーケティングの参考に購入した読者の方々も多いだろう。ただ、原田氏の言うヤンキーはファッションも精神も「マイルド」で消費文脈での分析にとどまる。一方で精神科医の斎藤環氏、あるいは作家の佐藤優氏はもっと広く、政治的視点からもヤンキーを分析。その精神性、言動を「反知性主義」としている。
とはいっても、普通に働いている善良なビジネスパーソンの皆さんなら、「今の日本は平和。ヤンキーが集団暴動や暴力革命を起こすわけないじゃん」と楽観的だろう。実際、かつての私もそうだったが、昨年4月から政治の世界に携わってみて、「反知性主義」の萌芽を実感した。
今回の記事では、排外的言動を繰り広げる「ネトウヨ」(ネット右翼)、感情的に放射能恐怖をあおり立てる「タロー族」に“挟撃”された経験を基に、「ネットと政治」の課題を考える。前回の記事より難易度はグッと上がるが、企業活動のリスクマネジメントの視点で参考になれば幸いだ。
ネトウヨの怒りが爆発
「日本が朝鮮半島を支配した意義を言ってみなさいよ!」
これは日本史のスパルタ教師からの問いではない。昨年5月、参院議員会館にある鈴木寛・元文科副大臣の事務所で、連日、間をおかずに“抗議”電話が殺到し、私が対応した主婦を名乗る女性の詰問だ。大学受験で世界史選択だった私は適当に答えたら、「勉強しなさい!」と即、ダメ出しされた。
きっかけは、鈴木氏が5月7日の参院予算委で安倍総理に行った質問。東京の新大久保などの韓国人街で排外主義的なデモが繰り広げられ、ヘイトスピーチ(憎悪表現)が問題視されている現状への認識をただした。
東京五輪招致中の当時、韓国でIOCに日本の排外的言動を通知する動きがあり、招致議連事務局長の鈴木氏が招致活動への影響を懸念。私は新宿のネット選挙スタジオで、鈴木氏と徹夜で協議して質問の構成を作るなど、準備を手伝った。総理のFacebook(FB)のコメント欄にも排外的言動の書き込みが目立っていたため、鈴木氏が対処をお願いしたところ、安倍政権を熱狂的に支持するネトウヨの怒りが爆発。FBページやブログが炎上しただけでなく、リアルにも波及し、1日数十件の電話攻撃にさらされた。
「韓国にへつらうくらいなら、オリンピックなんかやらなくていいんだよ!」。電話で罵詈雑言を浴びせかけてきたのは、民主党員を名乗る男性。仲間と思いきや知人の議員の付き合いで党費を払っただけで、在特会の会員も“兼任”しているというから、さあ大変。出先で一度、携帯からかけたためにこちらの番号を登録され、数日後にLINEの友達リストに彼の名が現れたとき、戦慄が走った。
政治の世界で実感した「反知性主義」
新田 哲史 :広報コンサルタント/コラムニスト
「反知性主義」の萌芽
ここ最近、「ヤンキー」を経済や社会の視点から読み解く本が注目されている。博報堂の原田曜平氏の『ヤンキー経済』(幻冬舎新書)は、マーケティングの参考に購入した読者の方々も多いだろう。ただ、原田氏の言うヤンキーはファッションも精神も「マイルド」で消費文脈での分析にとどまる。一方で精神科医の斎藤環氏、あるいは作家の佐藤優氏はもっと広く、政治的視点からもヤンキーを分析。その精神性、言動を「反知性主義」としている。
とはいっても、普通に働いている善良なビジネスパーソンの皆さんなら、「今の日本は平和。ヤンキーが集団暴動や暴力革命を起こすわけないじゃん」と楽観的だろう。実際、かつての私もそうだったが、昨年4月から政治の世界に携わってみて、「反知性主義」の萌芽を実感した。
今回の記事では、排外的言動を繰り広げる「ネトウヨ」(ネット右翼)、感情的に放射能恐怖をあおり立てる「タロー族」に“挟撃”された経験を基に、「ネットと政治」の課題を考える。前回の記事より難易度はグッと上がるが、企業活動のリスクマネジメントの視点で参考になれば幸いだ。
ネトウヨの怒りが爆発
「日本が朝鮮半島を支配した意義を言ってみなさいよ!」
これは日本史のスパルタ教師からの問いではない。昨年5月、参院議員会館にある鈴木寛・元文科副大臣の事務所で、連日、間をおかずに“抗議”電話が殺到し、私が対応した主婦を名乗る女性の詰問だ。大学受験で世界史選択だった私は適当に答えたら、「勉強しなさい!」と即、ダメ出しされた。
きっかけは、鈴木氏が5月7日の参院予算委で安倍総理に行った質問。東京の新大久保などの韓国人街で排外主義的なデモが繰り広げられ、ヘイトスピーチ(憎悪表現)が問題視されている現状への認識をただした。
東京五輪招致中の当時、韓国でIOCに日本の排外的言動を通知する動きがあり、招致議連事務局長の鈴木氏が招致活動への影響を懸念。私は新宿のネット選挙スタジオで、鈴木氏と徹夜で協議して質問の構成を作るなど、準備を手伝った。総理のFacebook(FB)のコメント欄にも排外的言動の書き込みが目立っていたため、鈴木氏が対処をお願いしたところ、安倍政権を熱狂的に支持するネトウヨの怒りが爆発。FBページやブログが炎上しただけでなく、リアルにも波及し、1日数十件の電話攻撃にさらされた。
「韓国にへつらうくらいなら、オリンピックなんかやらなくていいんだよ!」。電話で罵詈雑言を浴びせかけてきたのは、民主党員を名乗る男性。仲間と思いきや知人の議員の付き合いで党費を払っただけで、在特会の会員も“兼任”しているというから、さあ大変。出先で一度、携帯からかけたためにこちらの番号を登録され、数日後にLINEの友達リストに彼の名が現れたとき、戦慄が走った。
2 名前:これをピンチと言わずして◆aoV9UPlvFw:2014/03/26(水)09:49:06 ID:ssjqVPz2l
ネトウヨはどんな人か
東京都知事選では田母神俊雄候補が61万票を獲得し、報道機関の調査で20代の支持を得ていて「若者の右傾化」が指摘されている。が、いわゆる「ネトウヨ」は、どのような人物像だろうか。企業で顧客分析をされる読者もいると思うが、政治の世界でも有権者を定性的かつ定量的に解析するべきだ。
先の国会質問でのネット上の反応を見たとき、印象に残ったのがFBで顔と名前、所属をさらしている人が多い点だ。「鈴木寛は在日だ」などの根拠レスな発言を堂々としている。恐る恐る彼らの属性を眺めると、会社員らしき人は所属は明かしていない一方、逆に中小企業の経営者や自営業者、フリーランスが多い印象だ。組織的制約が少なく政治的発言を言えるのだろう。
「ネトウヨ」をめぐっては、かつて「低学歴」「オタク」あるいは「童貞」といった、非リア充なペルソナが独り歩きした時期もあるが、あれは間違いだと感じた。これは、若手評論家の古谷経衡氏が独自に実施した約1000人規模の調査結果とも符合する。彼の著書『ネット右翼の逆襲』(総和社)によると、最終学歴は「四年生文系学部」出身者(中退含)が4割近くで最多となるなど、大学在学経験者が6割以上。彼らの平均年収は451万円と国税庁の民間給与調査平均(2010年は412万円)を上回ったという。
“陰謀論者”が生み出すネガキャン
リアルの電話攻撃は、国会質問から数日で鎮静化したが(ネット上では攻撃を受け続けた)、2カ月後の参院選では、新たな“敵”が伏兵で現れた。原発即時廃止や都内の放射能汚染の恐怖をあおり立てる山本太郎氏とその支持者たち。彼らのようなマインドを持つ人たちを「タロー族」と命名するが、ネトウヨと同様、理性的とはいえない攻撃をネット上で仕掛けてきた。
ネガティブキャンペーンのネタになったのは、原発事故後の文科省の対応だ。当時、副大臣だった鈴木氏が、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータを「隠蔽」し、さらには、福島の子どもの放射線量の限度を「年20ミリシーベルト」に決めたなどとする情報が拡散。陣営が組織的に仕掛けてきたのかは知らないが、山本氏の熱狂的な支持者たちが連日連夜、ツイッターで鈴木氏のアカウントに執拗に絡んできた。
事実関係については、今回のテーマではないので深くは触れないが、まったくの「誤認」だ。第三者の立場からジャーナリストの石井孝明氏が、政府事故調の報告を引用しながら『アゴラ』で風説の間違いを指摘し、同じく客観的に東京大学の伊東乾・准教授がツイッター上で解説したが、実らなかった。
振り返れば、「タロー族」は事実関係を努めて冷静に確認したうえで発言をしているというよりは、国家権力やマスメディアへの不信感を一方的に募らせ、独特の価値観に基づいて情報を解釈している。それは、ちょうど独特な歴史解釈をした発言をする「ネトウヨ」とも似通っている。昨年12月、早稲田大学で開かれたシンポジウム「新しい民主主義のカタチ」で、鈴木氏と登壇した評論家の宇野常寛氏が、「ネットで最強なのは炎上マーケティングと陰謀論者」と語ったのには納得がいった。
厄介なヤンキーの行動力
冒頭で触れたヤンキー論の視点から、一連の政治的動きはどうみるべきか。現実的でない韓国との国交断絶まで持ち出す「ネトウヨ」、都内のあちこちが放射能に汚染しているなどと感情的に振る舞う「タロー族」――彼らの情報との接し方は、インテリジェンスという言葉とは程遠い。
彼らなりに「勉強」はしているのだが、陰謀史観にまみれてしまって、まさに「反知性主義」、俗っぽく言えば「ヤンキー化」だ。政治学者・與那覇潤氏の言葉を借りれば、「手前勝手な解釈を、一度も吟味せずに、おのずと内外に通用するものだと信じてる」わけだ(斎藤氏の近著『ヤンキー化する日本』〈角川書店〉での対談より)。
それでいて、厄介なことに「ヤンキー有権者」には行動力がある。国会前で反原発のデモを起こし、参院選の東京選挙区では、山本氏を押し上げ、共産党候補が今世紀初めて70万票も獲得。都知事選の田母神陣営は選挙前の1週間だけで数千万円のカンパを集めたそうだ。組織がないとされながらも、結局は61万票を集め、新しい保守政党の結成の可能性につなげた。ちなみに、彼らはマスコミ報道を鵜呑みにせず、ネットを運動のツールに巧みに使う点で共通している。
東京都知事選では田母神俊雄候補が61万票を獲得し、報道機関の調査で20代の支持を得ていて「若者の右傾化」が指摘されている。が、いわゆる「ネトウヨ」は、どのような人物像だろうか。企業で顧客分析をされる読者もいると思うが、政治の世界でも有権者を定性的かつ定量的に解析するべきだ。
先の国会質問でのネット上の反応を見たとき、印象に残ったのがFBで顔と名前、所属をさらしている人が多い点だ。「鈴木寛は在日だ」などの根拠レスな発言を堂々としている。恐る恐る彼らの属性を眺めると、会社員らしき人は所属は明かしていない一方、逆に中小企業の経営者や自営業者、フリーランスが多い印象だ。組織的制約が少なく政治的発言を言えるのだろう。
「ネトウヨ」をめぐっては、かつて「低学歴」「オタク」あるいは「童貞」といった、非リア充なペルソナが独り歩きした時期もあるが、あれは間違いだと感じた。これは、若手評論家の古谷経衡氏が独自に実施した約1000人規模の調査結果とも符合する。彼の著書『ネット右翼の逆襲』(総和社)によると、最終学歴は「四年生文系学部」出身者(中退含)が4割近くで最多となるなど、大学在学経験者が6割以上。彼らの平均年収は451万円と国税庁の民間給与調査平均(2010年は412万円)を上回ったという。
“陰謀論者”が生み出すネガキャン
リアルの電話攻撃は、国会質問から数日で鎮静化したが(ネット上では攻撃を受け続けた)、2カ月後の参院選では、新たな“敵”が伏兵で現れた。原発即時廃止や都内の放射能汚染の恐怖をあおり立てる山本太郎氏とその支持者たち。彼らのようなマインドを持つ人たちを「タロー族」と命名するが、ネトウヨと同様、理性的とはいえない攻撃をネット上で仕掛けてきた。
ネガティブキャンペーンのネタになったのは、原発事故後の文科省の対応だ。当時、副大臣だった鈴木氏が、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータを「隠蔽」し、さらには、福島の子どもの放射線量の限度を「年20ミリシーベルト」に決めたなどとする情報が拡散。陣営が組織的に仕掛けてきたのかは知らないが、山本氏の熱狂的な支持者たちが連日連夜、ツイッターで鈴木氏のアカウントに執拗に絡んできた。
事実関係については、今回のテーマではないので深くは触れないが、まったくの「誤認」だ。第三者の立場からジャーナリストの石井孝明氏が、政府事故調の報告を引用しながら『アゴラ』で風説の間違いを指摘し、同じく客観的に東京大学の伊東乾・准教授がツイッター上で解説したが、実らなかった。
振り返れば、「タロー族」は事実関係を努めて冷静に確認したうえで発言をしているというよりは、国家権力やマスメディアへの不信感を一方的に募らせ、独特の価値観に基づいて情報を解釈している。それは、ちょうど独特な歴史解釈をした発言をする「ネトウヨ」とも似通っている。昨年12月、早稲田大学で開かれたシンポジウム「新しい民主主義のカタチ」で、鈴木氏と登壇した評論家の宇野常寛氏が、「ネットで最強なのは炎上マーケティングと陰謀論者」と語ったのには納得がいった。
厄介なヤンキーの行動力
冒頭で触れたヤンキー論の視点から、一連の政治的動きはどうみるべきか。現実的でない韓国との国交断絶まで持ち出す「ネトウヨ」、都内のあちこちが放射能に汚染しているなどと感情的に振る舞う「タロー族」――彼らの情報との接し方は、インテリジェンスという言葉とは程遠い。
彼らなりに「勉強」はしているのだが、陰謀史観にまみれてしまって、まさに「反知性主義」、俗っぽく言えば「ヤンキー化」だ。政治学者・與那覇潤氏の言葉を借りれば、「手前勝手な解釈を、一度も吟味せずに、おのずと内外に通用するものだと信じてる」わけだ(斎藤氏の近著『ヤンキー化する日本』〈角川書店〉での対談より)。
それでいて、厄介なことに「ヤンキー有権者」には行動力がある。国会前で反原発のデモを起こし、参院選の東京選挙区では、山本氏を押し上げ、共産党候補が今世紀初めて70万票も獲得。都知事選の田母神陣営は選挙前の1週間だけで数千万円のカンパを集めたそうだ。組織がないとされながらも、結局は61万票を集め、新しい保守政党の結成の可能性につなげた。ちなみに、彼らはマスコミ報道を鵜呑みにせず、ネットを運動のツールに巧みに使う点で共通している。
3 名前:これをピンチと言わずして◆aoV9UPlvFw:2014/03/26(水)09:49:40 ID:ssjqVPz2l
タカ派すら心配なヤンキー化
「でも、一部の動きじゃないのか?」と他人事のように思う読者も多いだろう。しかし、ヤンキー有権者に支持された政治勢力が、一程度、国会や自治体で存在感を発揮すれば、読者の皆さんの経済活動にも影響が出るかもしれない。原発政策の行方によっては、立ち直りかけた景気の先行きは怪しい(すでに原油価格の高騰と円安で2月の貿易赤字は過去最大)。
一方、安倍総理の靖国参拝に米国が「失望」の意を出すと、米国大使館の日本語FBページをネトウヨが罵詈雑言で連日炎上させる。安全保障上、最大のパートナーである米国の信頼を損ねて、中国の軍事力拡張に単独で立ち向かえると思っているのだろうか。
左右の両極化は、米国で茶会党(ティーパーティ)や99%運動が台頭したように、経済・社会のグローバル化への反発を背景に、先進各国でみられる現象だ。「ヤンキー化」はその日本版かもしれない。
民主党の政権運営が失敗した影響で、真ん中の立ち位置にいるはずの「リベラル」勢力に存在感はなく、自民党内の宏池会も主導権を喪失。それがまたヤンキー化を加速させている。最近、入手した民主党の機関紙(3月21日号)で金髪のお兄さんが一面に登場し、「リベラル政党として10年間は地道にやれ」と、来年の統一地方選に向け、ハッパをかけているものの、展望はまったく見えてない。
なお、鈴木氏や家入一真氏の選挙を手伝った関係で、私をリベラル派と見る向きもあるらしいが、それは誤解だ。大学卒業時は憲法改正の提言に共鳴して読売新聞を就職先に選び、同期の記者の間でも「プチタカ派の保守」だった。ただし現下の日本では、安全保障よりも経済再生、ビジネスの新陳代謝、ソーシャルプロデュースが優先課題だと思い、その観点で政治家を支持してきた。
一応、私の外交・安保観を言うと、好むと好まざるとかかわらず、中国は尖閣奪取に動くだろうから、日米安保体制の下、集団的自衛権を限定的に認めて防衛力強化を図るべきと考える。本音を言うと、韓国の反日政策も嫌いだ。しかし「ヤンキー化」は政治から対話性を失わせる。その歯止めとしてのリベラル勢力があまりに弱体化することに、プチタカ派の私ですら危機感を覚えている。
http://toyokeizai.net/articles/-/33630
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=2
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=3
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=4
「でも、一部の動きじゃないのか?」と他人事のように思う読者も多いだろう。しかし、ヤンキー有権者に支持された政治勢力が、一程度、国会や自治体で存在感を発揮すれば、読者の皆さんの経済活動にも影響が出るかもしれない。原発政策の行方によっては、立ち直りかけた景気の先行きは怪しい(すでに原油価格の高騰と円安で2月の貿易赤字は過去最大)。
一方、安倍総理の靖国参拝に米国が「失望」の意を出すと、米国大使館の日本語FBページをネトウヨが罵詈雑言で連日炎上させる。安全保障上、最大のパートナーである米国の信頼を損ねて、中国の軍事力拡張に単独で立ち向かえると思っているのだろうか。
左右の両極化は、米国で茶会党(ティーパーティ)や99%運動が台頭したように、経済・社会のグローバル化への反発を背景に、先進各国でみられる現象だ。「ヤンキー化」はその日本版かもしれない。
民主党の政権運営が失敗した影響で、真ん中の立ち位置にいるはずの「リベラル」勢力に存在感はなく、自民党内の宏池会も主導権を喪失。それがまたヤンキー化を加速させている。最近、入手した民主党の機関紙(3月21日号)で金髪のお兄さんが一面に登場し、「リベラル政党として10年間は地道にやれ」と、来年の統一地方選に向け、ハッパをかけているものの、展望はまったく見えてない。
なお、鈴木氏や家入一真氏の選挙を手伝った関係で、私をリベラル派と見る向きもあるらしいが、それは誤解だ。大学卒業時は憲法改正の提言に共鳴して読売新聞を就職先に選び、同期の記者の間でも「プチタカ派の保守」だった。ただし現下の日本では、安全保障よりも経済再生、ビジネスの新陳代謝、ソーシャルプロデュースが優先課題だと思い、その観点で政治家を支持してきた。
一応、私の外交・安保観を言うと、好むと好まざるとかかわらず、中国は尖閣奪取に動くだろうから、日米安保体制の下、集団的自衛権を限定的に認めて防衛力強化を図るべきと考える。本音を言うと、韓国の反日政策も嫌いだ。しかし「ヤンキー化」は政治から対話性を失わせる。その歯止めとしてのリベラル勢力があまりに弱体化することに、プチタカ派の私ですら危機感を覚えている。
http://toyokeizai.net/articles/-/33630
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=2
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=3
http://toyokeizai.net/articles/-/33630?page=4
4 名前:名無しさん:2014/03/26(水)09:57:10 ID:Y1tS908Hf
ヤンキーwwww
あまりにも言葉が古いだろ。
あまりにも言葉が古いだろ。
7 名前:清正公◆JPFm9fq5dw:2014/03/26(水)10:01:55 ID:u43Simaka
ここまで妄想で書けるならラノベ出したら?
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