以前から多くのうわさや製品画像が出回っていた、台湾HTC の新フラッグシップスマートフォンHTC One (M8) が正式に発表されました。
日本ではHTC J One として販売中の前モデル
HTC One M7 から、液晶の大型化やプロセッサの高速化など様々な変更が加わっていますが、最大の特徴と言えるのは背面のデュオカメラ。
HTC One (M8)
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デュオカメラは、撮影用カメラと撮影範囲の深度を計測するセカンダリカメラを個別に搭載。これらを組み合わせることで、任意の場所をタップしてフォーカス位置を変更できる画像が撮影可能です。
撮影後のフォーカス位置変更と言えば
ノキアのカメラアプリNokia Refocus がありますが、Refocus が1つのカメラで複数のフォーカス位置の画像を高速撮影して合成するしくみなのに対し、M8 は撮影用カメラと深度計測カメラを組み合わせる点が異なります。
またM8 は画像を加工するエフェクトを複数搭載し、その中にはセカンダリカメラを活用して被写体に立体感を与える3D エフェクトなどがあります。
M8 のディスプレイは、M7 の4.7インチ1920 x 1080 から5インチ1920 x 1080へ大型化。それに伴い本体サイズもM7 の137.4 x 68.2 x 9.3mm、重さ143g から146.36 x 70.6 x 9.35 mm、160g と大型化しています。
またM7 の特徴でもあった液晶下部のホームボタンと戻るボタンは、多くのAndroid 端末と同様の3ボタンに変更されています。
M8 の主な仕様は、Snapdragon 801 プロセッサ(4コア2.3GHz)、2GB RAM、16GB/32GB 内蔵ストレージ、802.11 a/b/g/n/ac WiFi (2.4 & 5GHz)、Bluetooth 4.0 (aptX 対応)。
カメラは前面5MP。背面は1/3インチ裏面照射型センサ、ピクセルサイズ2.0um、f/2.0、28mm レンズのUltra Pixel カメラと深度カメラを組み合わせたデュオカメラ。背面にはLED フラッシュを2個搭載します。また前後カメラともに1080p 動画撮影が可能です。
ほかmicroSD スロット(最大128GB)、NFC、microUSB 2.0(MHL 対応)、3.5mm ステレオオーディオ端子、DLNA 対応など。オーディオ機能では、アンプ内蔵ステレオスピーカーを液晶の上下に備えるHTC BoomSound を搭載します。
OS はAndroid 4.4 KitKat ベースのHTC Sense 6.0。バッテリー容量は2600mAh。20時間の3G 通話、496時間の3G 待受が可能としています。
本体カラーはガンメタルグレイ、グラシアルシルバー、アンバーゴールドの3色。米国と英国ではすでに販売中。価格は2年契約で199.99ドルなど。
またともにSIM アンロックのGoogle Play Edition と開発者版も発表されています。価格は前者が699ドル、後者が649ドル。
ほか専用アクセサリとして、時刻や電話の着信などを表示し、タッチすることで電話にでるなどの操作も可能なDot View Case も発表しています。