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中国にのみ込まれる?デモから見る台湾が本当に恐れていること - NAVER まとめ
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中国にのみ込まれる?デモから見る台湾が本当に恐れていること

台湾の立法院を学生が占拠するほどの事件に発展した、中国と台湾間の「サービス貿易協定」。この自体に、一時撤退ということで収まったみたいだけど、そもそも何でこんな事が起きたんでしょう。

更新日: 2014年03月27日

cunateさん

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学生による大規模デモが続く台湾

台湾と中国が昨年6月に結んだサービス貿易の自由化協定を巡り、台湾で馬英九政権に対する反発が広がっている

協定に反対する約200人の学生や活動家が警備網を破って押し入り、議場を占拠

こういった民衆による議場の占拠は初めての出来事

さらに立法院占拠は、行政院(内閣)敷地内への学生らの乱入と警察による強制排除という、近年でもまれに見る激しい対立に発展

行政院の敷地を占拠した学生ら約千人に対し、警察当局は24日未明、警官隊約2千人や放水車を投入、朝までに大部分を強制排除した

立法院の議長は学生擁護派のため、占拠状態を許していたが、行政院の現総統・馬英九氏は中国との関係を重視していることもあり、放水による強制排除という強硬な態度に出た

占拠された際、台湾当局側は「国家発展のため選択肢はない」とコメントしていたが、改めて審議することを決めた

そもそも何故こんなことが起きた?

協定の発効に向けての審議が行われていたが、与党の議員が時間切れとして一方的に審議を打ち切り強制採決したのが騒動の発端

密室で強行採決され、しかもなんと、この時の審議時間はわずか3分

そもそも“サービス貿易協定”にも問題があり、台湾に不利な条項ばかりが目立つのである

馬英九総統は、台湾の繁栄に不可欠と主張するが、小規模なサービス企業が打撃を受けるとして、反対意見も根強い

同協定は中国側が金融や医療など80分野を、台湾側が運輸や美容など64分野を開放する内容

中国側はお金を払い台湾に3年間の移住が可能でビザの更新も無制限となっている。一方台湾側が中国に移住する際は株式の51%を中国政府に渡さなければいけないとなっている

台湾が本当に恐れていることとは

若者たちをつき動かしている「恐れ」とは何か

中国政府はかねてから「一国二制度」を掲げ、台湾は中国の一部だと主張してきたが、台湾は自らを独立した主権国家だとしてきた

台湾が恐れているのは、気付かないうちに中国にのみ込まれてしまうことだ

この協定をきっかけに馬総統の「年内訪中」「初の中台首脳会談」というシナリオへの恐れを抱いているのでは、と予想されている

今回の「サービス貿易協定」反対は、イコール「台湾の中国への隷属化」への反対であろう

立法院が占拠されたのは歴史的にもこれが初で、それくらいこの“サービス貿易協定”が脅威だったことが伺える

市民のもう1つの懸念は、協定によって本土の労働者が大量に台湾に押し寄せ、自分たちの職が奪われること

現在の総統・馬英九の政策は”中国との関係重視”

国民党の李登輝総統の時代、その後を受けた民進党の陳水扁総統の時代においては、中台関係が緊張していた台湾

中台の経済的、文化的融和がかなり進んでいる一方で、急激な中国融和を進める馬英九政権には批判的な声が募っている

台湾政府としては、今回の貿易協定が中台関係の改善にもつながると考えているが、気づかないうちに中国にのみ込まれてしまうことも台湾市民は恐れている

日本にとっても「対岸の火事」ではないかも…

もし万が一、台湾が中国に統一されるようなことがあれば、日本にも少なからず影響が出てきそう

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cunateさん



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