志希「怪談レストラン…?」
- 1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:16:32.58 ID:8rbRI0VC0
モバP「レストラン?こんな山奥に?不自然だろ。」
志希「確かにね~、でもお腹へってるし何かイイ匂いもするし、はいろーよ♪」
モバP「でも、名前も変だしやっぱり…」
志希「じゃあ、先はいってるねー♪」カランカラン
モバP「おい、待てよ!」カランカラン
- 2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:17:10.95 ID:8rbRI0VC0
おばけギャルソン「いーらっしゃいませ、怪談レストランにようこそ。」
モバP「だ、誰ですか?」
おばけギャルソン「これは失礼いたしました。私、当レストランの支配人お化けギャルソンと申します。」
志希「へ~、何か不思議な匂いがするね!」
おばけギャルソン「匂い?そうですねぇ、私は人間ではありませんから。」
モバP「人間じゃない?」
お化けギャルソン「それはともかく、お食事の準備はすでに完了しております。さ、こちらへ…」
志希「ホント?もうあたしお腹ぺこぺこ~♪」
- 3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:17:41.69 ID:8rbRI0VC0
お化けギャルソン「ささ、お二人ともこちらのお席へ。」
モバP「あ、ありがとうございます。」
お化けギャルソン「本日は新装開店の特別な日!スペシャルなコースをご用意させていただきました。」
志希「にゃはは、もう美味しそうな匂いが漂ってる♪早く食べたーい♪」
お化けギャルソン「それでは早速…。前菜は、新鮮な野菜と名も知れぬきのこを和えた絶品サラダ。『森の少女』。どうぞ、ご賞味ください……。」
- 5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:18:57.90 ID:8rbRI0VC0
「森の少女」
昔、ある所にサチコという名の少女が暮らしていた。早くに家族を亡くしたサチコは森で摘み取った薬草や山菜を町で
売って生計を立てていたが、彼女が健やかに暮らすことが出来るほどの収入を得ることは出来ていなかった。しかし、まだ
小さい彼女には大人のような労働をこなすことは出来なかった。
- 6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:19:36.20 ID:8rbRI0VC0
そんなある日、彼女が森で山菜を探していると1人の少女が声をかけて来た。
「フヒ…お、お嬢ちゃん、いつも、一人で山菜を摘んでるね…大変じゃないの…?」
「カワイイボクにとってこんなの楽勝ですよ!って言いたいんですけどね」
「や、やっぱり大変なんだ…、それじゃあ、わ、私が助けてあげる」
そう言うと、少女はどこからか沢山のきのこと野菜を取り出した。
「こ、このキノコは、高く売れるよ…、野菜は、とても美味しい…、フヒ」
「こんなにもらって良いんですか?」
「もちろん。これから、10日間、ま、毎日持って行ってあげる」
「本当ですか?ありがとうございます!」
「フヒ…ただし、10日目に、君の、い、命をもらうよ…フヒ」
「え?」
「もし嫌だったら、私の、名前を、知れば、い、良い…無理だと思うけどね…」
少女は次の瞬間居なくなっていた。後にはサチコと山盛りのきのこや野菜が残されていた。
- 7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:20:27.67 ID:8rbRI0VC0
次の日から、朝日が昇る前にきのこと野菜がサチコの元に届けられた。
おかげでサチコの生活は豊かになったが、
代わりに命を貰うという約束がサチコを苦しめていた。
9日間頭を振り絞って考えたが少女の名前は思い浮かばなかった。
- 8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:21:36.66 ID:8rbRI0VC0
そして、10日目の朝、途方に暮れたサチコは森の奥を歩いていた。するとどこからか声が聞こえてきたのだ。
サチコは木の陰に隠れながらそっと様子を伺った。
そこでは、少女がゾンビに話しかけていた。
「よ、夜にはショウコちゃんが、命を持ってくるよ…、そ、そしたら、皆で、映画を見なが食べようね…」
(ひ、ゾンビ!じゃなくて、ショウコ、きっとあれが彼女の名前ですね!)
サチコは少女の名前を知れたことで喜び、スキップしながら家に帰った。
- 9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:22:30.98 ID:8rbRI0VC0
そして、その日の夜、サチコの家の前に禍々しい気配がした。
「約束通り命を貰いに来たぜぇ、ヒャッハー!」
少女はサチコの家に押し入ろうとした。しかし、サチコはそれを止めて言った。
「あなたは、名前が分かればボクの命を取らないと言いましたね!」
「ああ、だが分からなかっただろう?」
「いいえ、ボクにはあなたの名前が分かります。ズバリ、コウメですね!」
- 10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:23:24.19 ID:8rbRI0VC0
「フヒヒヒフハッハッハッ!!!残念、ハズレだぜぇ!」
「おかしいですね、じゃあミズキ!ナナ!シン!」
サチコは滅茶苦茶な名前を叫び、その度に少女は首を振り、遂に襲い掛かってきた。
「ゴートゥーヘーーールッ!!!」
「もしかして、ショウコ、ですか?」
- 11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:24:11.87 ID:8rbRI0VC0
「な、に…」
サチコが名前を言い当てた途端、ショウコは歩みを止めその場に崩れ落ちた。
「なぜぇ、そのなまえをぉぉーーー!!!」
ショウコは叫ぶと瞬間移動し逃げてしまった。そして、ショウコが消えた跡にはきのこの形の金塊が残されていた……。
その後サチコは、ショウコの残した金ときのこで大儲けし、幸せに暮らしたということだ。
- 12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:25:04.92 ID:8rbRI0VC0
お化けギャルソン「『森の少女』いかがでしたか?今回は上手く行きましたが、こうはいかないことも多いもの…、悪魔の囁きにはご用心を。」
志希「何これ、すごくおいしーい!!」
モバP「本当だ、こんな上手いサラダ食べたこと無い。」
お化けギャルソン「そうでしょうとも、当店の凄腕シェフ、一つ目シェフの一品ですから。」
- 14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:27:16.38 ID:8rbRI0VC0
お化けギャルソン「さて、そろそろメインディッシュの用意が出来てきたようです。」
モバP「これはまた、美味しそうな匂いだ。」
志希「ハスハス…唐辛子?ブラックペッパー?香辛料だとは思うんだけど、知らない匂いだ♪」
お化けギャルソン「鋭いですね、確かにこれは香辛料です!おばけの世界にしかない秘伝のスパイス。
使い方によって味が大きく変わります…」
志希「へ~それじゃ、あたしも知らないね!」
お化けギャルソン「それでは、お待ちかね本日のメインディッシュ!秘伝のお化けスパイスを使った超高級肉料理、
いろんな恐怖が一杯!選んで楽しめる呪いの肉団子。『ガチャガチャ』どうぞ、お楽しみください…」
- 15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:28:27.82 ID:8rbRI0VC0
「ガチャガチャ」
チヒロは、ガチャガチャが大好きだった。正確に言うとガチャガチャで手に入るアイドルのフィギュアが大好きなのだ
が、お金を入れてハンドルを回すときの、ガチャ!ガチャ!という音も好きだった。
チヒロは、新発売のガチャガチャを回すために、行き付けのショップへ足を運んだ。両替した100円玉を持ちチヒロは目当
ての機械の前に立った。
- 16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:30:04.89 ID:8rbRI0VC0
ガチャガチャは何が出るか分からない。だから何回も回す羽目になることが多いのだ。
もちろん、要らない物が出てきてもお金は返ってこない。
「じゃあ、回しましょう!」
一回目、目当てのアイドルのフィギュアではなかった。チヒロは表情を曇らせる。
「これは、要らないんですよねぇ…」
二回目、同じキャラが出てくる。チヒロが舌打ちをした。
「一回分、無駄になりましたね。」
- 17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:31:07.88 ID:8rbRI0VC0
チヒロはわき目も振らずにハンドルを回し続けた。十回、回したところで集まったのは五種類。
「十回で5種類ですか、まあ悪くは無いですが欲しいフィギュアはまだでませんね。次行きますか!」
十一回目、再びはじめのフィギュアがダブってしまう。だが、チヒロは全種類集めるまで止めるつもりは無かった。
「やっと、6種類目。」
十九回目にやっと、6種類目が出てきた。だが、チヒロが本当に欲しいフィギュアはまだ出てこない。
- 18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:31:47.16 ID:8rbRI0VC0
二十回目、カプセルの中には6種類目のフィギュアが入っていた。
「ずっと出なかったのに、ここでダブりますか!?」
チヒロは頭を抱えた。そして、そこで機械からカプセルが無くなってしまったのだ。
「品切れですか?まだ全部揃ってないのに。もうっ!」
怒りが頂点に達したチヒロは機械を蹴っ飛ばした。
「お客さん、何やってるんですか!」
「やばいっ!」
店員に見つかったチヒロは一目散に逃げ出した。
- 19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:32:25.69 ID:8rbRI0VC0
「はぁ、はぁ…。思わず蹴飛ばしちゃいましたけど、ちゃんと全種類いれておかない店が悪いんですよ、私は悪くありません。こっちは大損したんですから。」
チヒロは自分の行動を正当化しようと必死だった。
「このまま帰るのも癪ですね。よし、次の店に行きましょう。」
チヒロは別の見せに移動し、残りの1種類をゲットしてホクホク顔で帰宅したのだった。
- 20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 17:33:16.86 ID:8rbRI0VC0
その日の夜。ぐっすり眠っていたチヒロは、ガチャガチャガチャ!という大きな音と振動で目を覚ました。
「ん、何です、地震ですか?……あれっ?」
電気が消えて真っ暗な部屋の中。チヒロは自分がベッドの上ではなく、ひんやりとした固い床に横たわっている事に気づいた。
「何時の間にベッドから落ちたんでしょう?そんなに大きな地震だったんですかね?」
起き上がろうとするチヒロ。しかし、体が思うように動かない。
手を伸ばしてみると、すぐ目の前に壁のようなものがあるのが分かった。
- 21:以下、2013年にかわりまして2014年が
コメント一覧
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- 2014年03月29日 19:21
- これは露骨な志希にゃんのダイレクトマーケティング
懐かしいな怪談レストラン
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- 2014年03月29日 19:42
- スイませェん…いっつもffdyを舌打ちしてスイませェん…
どうしてウサミンを川島さんとシュガーハートの間に入れた!言え!!
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- 2014年03月29日 19:49
- 悪役でもないのにちっひがだけひどい目にあってる
鬼さんや悪魔さんですら泣いて逃げ出すというのに凄い度胸だな
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- 2014年03月29日 19:58
- ちひろさん、それが箱を見て苦しむ俺たちの気持ちなんですよ
青天井の時は何度となく俺たちもそう言いましたからね
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- 2014年03月29日 20:19
- ニョワー
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- 2014年03月29日 20:42
- しっかし懐かしいなあ怪談レストラン
劇場版とかあったんだ
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- 2014年03月29日 20:46
- メリーさんの杏版は笑った
ニョワーが無くても永遠に辿り着かないんだろうな
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- 2014年03月29日 21:25
- 僕は怪談シリーズだと殺人レストランが一番好きです(半ギレ)ドライな感じがたまらなく好きでした。エンディングを良い話で落とした呪いのレストランは絶許。
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- 2014年03月29日 22:15
- もののけレストランの最後はあんまりにも理不尽だと思った
悪夢のレストランなんかはよかったけどな
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- 2014年03月29日 22:44
- 面白かった
杏お化けでも怠けすぎw気が向いたらまたかいてほしい
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- 2014年03月29日 22:50
- 杏が迎えに来た……だと?
最近デレてると思ったらもうそこまで……
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- 2014年03月29日 22:55
- おもろい
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- 2014年03月29日 22:59
- ところどころ脱字が気になったけど、面白かった。
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- 2014年03月29日 23:02
- おい、アンズチャンが途中でハピハピおばけにさらわれてるぞw
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- 2014年03月29日 23:18
- あの声で「みぃなさまぁー」と始まるのを思い出した。そういえばモバマスの面子が都市伝説と対決するSSもあったな。
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- 2014年03月29日 23:20
- 予知夢が全く怪談じゃなくて感動話なんですがそれは
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