新たな万能細胞といわれる「STAP細胞」をめぐる疑義で理化学研究所(理研)の調査委員会は、
発表された論文などに不正があったと報告しました。
画像:【調査委員会の石井俊輔委員長】
http://www.47news.jp/news/photonews/2014/04/post_20140401113821.php
1日の午前、理研は会見を開き、
「(ユニットリーダーの)小保方晴子氏について、2つの点について「ねつ造」にあたる研究不正行為があったと判断しました」
と発表。
具体的には
・1月下旬に科学誌「ネイチャー」に掲載された「STAP細胞」に関する2つの論文で小保方晴子研究ユニットリーダーが早稲田大学の博士論文で使用した画像と酷似
・別の実験画像を切り貼りしていたことにつき、小保方氏は「禁止行為と思わなかった」と説明したが、改ざんと認定した
画像:【「STAP細胞」の論文と学位論文の画像が酷似】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140401-00000015-mai-soci.view-000#contents-body
・研究ノートの記述も不足しており、データ管理がずさん、出所不明なデータを使用した可能性もあり、第三者が追跡するのは困難
・小保方氏以外の共著者である他の研究者には研究不正は認められなかった
・共著者同士のチェック機能が働いていなかった
・データや研究の正当性を確認しなかった若山照彦・山梨大教授と笹井芳樹CDB副センター長の責任は重大
と報告しました。
今後については再発防止の具体策を講じるとともに、論文の取り下げ、処分を検討しているとしています。
この報告に対し、小保方氏は代理人をつとめる三木秀夫弁護士を通じて
画像:【小保方晴子研究ユニットリーダー】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140401-00000021-jijp-soci.view-000
「理化学研究所の規程で研究不正の対象外となる悪意のない間違いであるにもかかわらず、改ざん、ねつ造と決めつけられたことはとても承服できない」
と反論。
「驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。
このままでは、あたかもSTAP細胞の発見自体が捏造であると誤解されかねず、到底容認できません」
と伝えました。
近く、理研にに不服申し立てをする予定であるとコメントしました。
午後からは野依理事長らが会見を開き、
「理研の研究者が発表した論文が科学社会の信頼性を損なう事態を引き起こしたことに対し、改めてお詫びを申し上げます」
と謝罪しましたが、小保方氏、笹井芳樹副センター長らとSTAP論文の著者らは出席しませんでした。
しかし、「STAP細胞」が本当に作り出せたのかという核心部分については、この会見でも明らかにされません
でした。
理研の調査委員会は「STAP細胞」論文の「不正」は小保方晴子研究ユニットリーダーただ1人によるものと
判断しました。
小保方氏は「STAP細胞」そのものを否定されたくないと理研と真っ向から対決する姿勢のようです。
「STAP細胞」の存在は本物であって欲しいですが、この騒動一体どうなるのでしょうか・・