【モスクワ】ついにプーチン大統領の離婚が成立し、彼はロシアで最も有力な独身男性となった。

ロシア政府は2日、プーチン氏と30年近く連れ添ったリュドミラ夫人との離婚が成立したことを確認した。

この数日間でプーチン大統領のウェブサイトの公式略歴が修正され、夫人についての言及部分が削除されていた。現在は、2人の娘だけが家族として記載されている。

普段は秘密主義の夫婦が昨年6月、クレムリンの劇場でバレエ「ラ・エスメラルダ」を観賞した後、テレビのインタビューで突然離婚を発表してロシア全土を驚かせた。2人の結婚をめぐる長年の臆測に終止符が打たれた。

個人的な質問にいらだつことで知られるプーチン大統領は、夫人としばらく別居していると明らかにし、結婚崩壊の主因は仕事の忙しさだと説明した。何年も公の場に姿を見せていなかったリュドミラ夫人は「文明的な離婚」と表現した。

マリアとエカテリーナという2人の娘はいずれも20代で、公に姿を見せないためロシアでも顔を知る人がほとんどいない。

エアロフロートの元客室乗務員だったリュドミラ夫人は、プーチン氏が2000年に大統領就任後数年間は重要な訪問に同伴し、公の場によく姿を現した。ゴルバチョフ大統領夫人を除く過去のファーストレディーと同様に、政治的案件からは距離を置き、スポットライトを避けてきた。

プーチン氏が2008?12年に首相を務めた時期に夫人の欠席が目立つようになった。昨年の離婚発表前で最後に2人がそろって公に姿を現したのは、12年5月のプーチン大統領就任式だった。それ以来夫人は公の場から姿を消している。

ソース
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303348104579478352723053432.html?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesFirst