戻る

このページは以下URLのキャッシュです
http://elephant.2chblog.jp/archives/52078523.html


淫魔「ぼ、ボクが勇者ですか!?」|エレファント速報:SSまとめブログ

TOP

淫魔「ぼ、ボクが勇者ですか!?」

1: ◆tk7sGyO8AAoE:2014/03/29(土) 14:08:29.36 ID:xlLdaYBeo

○淫魔(と人間のハーフ)の女の子が冒険するスレ。安価次第で普通に勇者したりエロエロしたりする

○グロ、マジキチ、版権ネタ、それまでと矛盾する安価、その他これはさすがにないなと思ったものは安価下あるいは再安価

○連投したり連続で安価とったりは場合によっては安価下あるいは再安価になる場合あり



2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:10:54.99 ID:xlLdaYBeo

国王「うむ。近頃魔王軍の残党が妙な動きをしているという情報が入ってな。第二の魔王が現れる可能性もある」

国王「そこで、そなたには今度こそ憎き魔物どもを根絶やしにしてほしいのだ」

淫魔「そんな、無理ですよ! ボク剣も魔法も全然ダメなのに……何かの間違いじゃあ」

国王「とは言ってもだな、そなたのその無駄にでかい右胸には勇者の証である紋章が刻まれているだろう」

淫魔「な、なんでそれを……!」カアア

国王「心配せずとも魔物を倒しながら進んでいけば勝手に強くなっていく。そなたの母もそうやって強くなっていったのだ」

淫魔「そ、そんなこと言われても……」

国王「人間側にも魔物側にも居場所がなかったそなたが、今日までなんとか生きてこられたのは誰のおかげだと思っている?」

淫魔「それは……僧侶おばさんの」

国王「私の、ひいてはこの国に住む人々のおかげであろうが!」ダン!

淫魔「ひっ……!」ビクッ!

国王「行け勇者よ! 魔物の脅威を振り払い世界の平和を守るのだ!」

淫魔「でも、ボク本当に……」

国王「返事は!」

淫魔「ひゃうっ! わ、分かりました……!」



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:12:56.26 ID:xlLdaYBeo

国王「お、そうそう。これからの旅は非常に過酷なものとなるだろう」

国王「本来なら聖剣の一つでも渡すところだが、半分魔物であるそなたでは触れることもできまい」

国王「なのでこれをやろう」

淫魔「え?」



 淫魔は 100Gと マイクロビキニを 手に入れた!



淫魔「こ、これは……」

国王「我々のせめてもの気持ちだ。受け取れ」

淫魔(いや、100Gなんて回復薬ひとつ買えないし……)

淫魔(しかもこの水着、布の部分がすごい少ない……!///)



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:16:36.85 ID:xlLdaYBeo

淫魔「こ、こんなの何に使えばいいんですか!」

国王「ん? 決まっているだろう」

国王「金が必要になったら、それを着てどこぞの金持ちにでも迫ればいいのだ。そなたは淫魔なのだろう?」

淫魔「っ!?///」

国王「あ、失敬、淫魔もどきだったか」

 アハハハハ!

淫魔「う、うぅぅ……!」

国王「仲間が欲しいのであれば酒場に行ってみるといい。もしかしたら物好きが見つかるかも知れんぞ」

淫魔「……!」キッ

国王「……なんだその目は」

淫魔「……いえ……行ってまいります」

国王「うむ、任せたぞ!」



国王「……クソ!! なぜ混血なんぞに由緒正しき勇者の称号を与えなければならんのだ!」

国王「なんとしても勇者の紋章を持つものを見つけ出すのだ! 他の勇者候補さえ見つかれば、アレなど用無しだ!」



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:18:24.83 ID:xlLdaYBeo

淫魔「……」

 ヒソヒソ

「見ろよ、あれが例の混血の」

「うはっ、顔はガキみたいなくせにすげぇエロい体してやがるじゃねえか! どうせそういうことヤりまくってんだろ」

「淫魔なんてセックスしか頭にない、魔物の中でもさらに下劣なやつらだからな」

「俺にもヤらせてくれねーかなぁ、最近溜まっててさ」

「馬鹿、魔物と交わったりなんかしたら穢れんぞ」



「先代の勇者様が四天王の一人を倒し疲弊していたところをインキュバスに襲われて、それでできたのがあの子だって……」

「勇者様もそれ相応の覚悟はしていたでしょうけど……それにしたって酷すぎます……」

「魔物に孕まされるなんて、どれほど辛かったのでしょうか……想像もできません……」

「アレを産んだせいで、勇者様もお亡くなりに……あのお方のおかげで、世界は平和になったというのに……」

淫魔「……!」キッ

「……!」ビクッ

「い、行きましょう! 妙な病気をうつされてはかないません!」



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:20:33.88 ID:xlLdaYBeo

 タタタッ…

淫魔「……う、うぅ……」ポロポロ

淫魔(みんな、好き勝手言って……! え、エッチなことなんて、一回もしたことないのに!)

淫魔(ボクだって、好きで淫魔と人間のハーフなんかに生まれたわけじゃない!)

淫魔(……母さん……なんでボクなんかを産んだの……?)

淫魔「ってダメだダメだ、これぐらいで泣いてちゃ! ボクは偉大な勇者の娘なんだから!」

淫魔「プラス思考プラス思考! 魔王軍の残党を倒すなんて正直まるでできる気しないけど、でも魔王を倒すのよりは簡単なはず!」

淫魔(ボクが勇者として頑張ったら……みんな、ボクのこと褒めてくれるかな……?)

淫魔「よし、行くぞ!」


どうする? >>9
1.仲間を探しに酒場へ向かう
2.僧侶に会いに大聖堂へ向かう
3.旅立ちの準備をするため家に帰る
4.資金を得るために裏通りへ向かう



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:21:28.21 ID:lQaRG/Rto

2



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:46:35.92 ID:xlLdaYBeo

淫魔「まずは僧侶おばさんのところに行かないと……国王様に呼ばれたって言ったら心配してたから」

淫魔(大聖堂かぁ……でも、あそこ苦手なんだよなぁ……)



淫魔「う、うぷっ……」

淫魔(これ以上は近づけないか……はぁ、やっぱりボクって半分魔族なんだなぁ……今更だけど)

淫魔「あ、あの、すみません」

「はい、なんで……ああ、あなたですか」

淫魔「……僧侶おば、じゃなくて僧侶様に会いたいんですけど、今大丈夫ですか?」

「……僧侶様は今子供たちに魔術の授業をしていらっしゃいます。どうしても今でなければなりませんか?」

淫魔「すみません……」

「……」

淫魔「な、なんですか?」

「いえ、随分と顔色が悪いようでしたので。あれでしたら聖堂内の休憩室でお待ちになりますか?」

淫魔「いや、その……大丈夫です。ありがとうございます」



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:47:24.13 ID:xlLdaYBeo

「……やはり、混血とはいえ穢れを持つものに変わりはありませんか」

淫魔「っ……!」ビクッ

「……報告してまいりますので、僧侶様がこられるまでここでお待ちしておいてください。では」

淫魔「……」

「……理解できない……僧侶様はなぜあのような者を……」

淫魔「……」




淫魔「……まだかなぁ……」

「淫魔ちゃーん!」

淫魔「! 僧侶おばさん!」

僧侶「ごめんなさい、お待たせしました」



僧侶は淫魔のことをどう思っている? >>12

1.聖堂の人間の孤児たちと同じように愛している
2.娘のように溺愛している
3.少し距離を置いている
4.本当は嫌い



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:47:56.70 ID:xlLdaYBeo

すみません>>14で



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 14:48:57.67 ID:wipwv9e90





18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 16:02:06.96 ID:xlLdaYBeo

淫魔「僧侶おばさん!」ギュッ

僧侶「よしよし」ナデナデ

僧侶「国王様に拝謁したのでしょう? どうでしたか?」

淫魔「うん……それが……」

僧侶「……立ち話もなんですし、少し場所を変えましょうか」



僧侶「そうですか……勇者に……」

淫魔「うん……」

僧侶「魔王がいない今の世界では、勇者の力は必要とされないかもと思っていましたが……」

淫魔「ボク、どうすればいいのかな……力は弱いし、魔術も僧侶おばさんに習っても簡単なのしかできないし……」

僧侶「そうですね……手っ取り早く強くなろうと思ったら、やはり実戦で経験値を得るしかないと思いますよ」

淫魔「……魔族を、殺すの?」

僧侶「……」

淫魔「あ、いやごめん、僧侶おばさんたちがしてきたことを否定してるわけじゃないんだよ? 一口に魔族といってもいろんなやつがいるし」

淫魔「でも、生きるために殺すのは仕方ないとしても、強くなるために殺すってのは……」

僧侶「……別に、経験値がほしいだけなら必ず殺す必要はありません」

僧侶「ただ、場合によっては殺すより倒すほうが難しいというだけで」

淫魔「まあそもそも、ボクに魔族を殺せる力なんてないんだけどさ……はぁ……」



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 16:04:19.26 ID:xlLdaYBeo

僧侶「……いつ頃旅立つつもりなんですか?」

淫魔「王に任命されたその日に旅立つのが一般的な勇者のならわしなんでしょ? だからボクも今日旅立とうと思ってるんだけど」

僧侶「そんな……別になんらかの規則があるわけではないのですよ? しっかり準備を整えてからでも」

淫魔「でも、今この瞬間にも魔王軍が何かしてるかもしれないでしょ? だったら、ボクは少しでも早く旅に出たい」

僧侶「……あなたの気持ちは分かります。でも、今日一日ぐらいはこの街で過ごしなさい」

僧侶「今のあなたがそのまま旅に出たところでマイナスの要素の方が大きいでしょうから」

淫魔「うぅ……それはそうだけど……」

僧侶「あなたのパーティになってくれる人がいないか、私も頑張って探してみます」

淫魔「え、いいの!? ……でも、それって迷惑じゃない?」

淫魔「ただでさえ僧侶おばさんがボクに優しくしてくれることをよく思ってない人多いのに……」

僧侶「……いいんですよそんなの気にしなくて。大人が子供に優しくすることの何が駄目なんです?」

淫魔「でも、ボク人間じゃ……」

僧侶「人間じゃなくったって、あなたは優しい心を持った普通の女の子です。私はそれをよく知っています」



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 16:07:11.63 ID:xlLdaYBeo

僧侶「それに、私はあの子にあなたを任されましたから。あなたに何かあったらあの子に怒られちゃいますよ」

淫魔「……母さんに?」

僧侶「……私も、詳しいことはほとんど知りません」

僧侶「そもそもいつあなたを身篭ったのか、どうしてそんなことになったのか、あの子は何も教えてくれませんでした」

僧侶「そのせいで馬鹿げた噂を流すものも少なくないですが……でも、これだけは分かります」

僧侶「あの子は……女勇者ちゃんは、確かにあなたのことを愛していました。それだけは信じてください」

淫魔「……うん」

僧侶「……私こそ、ごめんなさい。本当は私がパーティとして一緒に旅できればいいんですけど」

淫魔「い、いいよそんなこと気にしなくて! 僧侶おばさんはすっごい忙しいし、たくさんの人が僧侶おばさんの力を必要としてるんだから!」

淫魔「それに、魔王を倒した勇者パーティーの一人が最初から仲間だなんて、ちょっぴりずるい気もしちゃうしね」

僧侶「淫魔ちゃん……」

淫魔「大丈夫! ボクも僧侶おばさんに負けないぐらい頼りになる仲間を作ってみせるから! 母さんみたいにね!」

僧侶「……」ナデナデ

淫魔「えへへ……僧侶おばさんになでられるの、ボク大好き」



21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/03/29(土) 16:14:09.92 ID:xlLdaYBeo

僧侶(……よく、ここまでまっすぐ育ってくれましたね。私の知らないところで、涙を流すこともあったでしょう)

僧侶(この子に対する歪んだ悪意は、今に至るまでずっとこの子を傷つけている)

僧侶(私では、それらはどうすることもできなかった……