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夏海「安価で姉ちゃんを救う!」


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漆原「暑すぎてやる気でない」 芦屋「お前はいつもないだろ」
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 21:53:10.91 ID:yLY38nVg0




それは突然のことだった。

いつものように、グラウンドでみんなとサッカーをしていた。



夏海「うおおおおおおおおおおおお!!!」



れんげ「なっつん!シュートなん!」



蛍「センパイ!夏海先輩を止めてください!」



小鞠「えぇ!?む、無理だよ!」



夏海「うぉりゃああああああああ!!」







小鞠「ぐぇっ!!!!」





夏海「ね、姉ちゃん!? ごめん!大丈夫!?」



小鞠「いってて…なんなの





バタッ





小鞠「」



夏海「姉ちゃん!?」








2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 21:54:11.50 ID:yLY38nVg0




ウチのシュートが、姉ちゃんの胸を直撃したのだ。



蛍「センパイ!?どうしたんですか!」



夏海「姉ちゃん!姉ちゃん!!!」



れんげ「こ、こまちゃんが倒れたのん!」



小鞠「」





夏海「こ、これは…>>5だ!」








5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 21:54:37.10 ID:3R38kI4N0




心マ









8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 21:57:39.04 ID:yLY38nVg0




蛍「な、なんですかそれ!?」



夏海「心臓マッサージしないとまずい!」



蛍「心臓マッサージ!?」



夏海「説明はあとだ」



夏海「心臓マッサージはウチがするから、ほたるんは>>11してきて!」








13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:03:49.12 ID:yLY38nVg0




蛍「な、なんですかそれ!?」



夏海「たぶん学校のどっかにある!探してきて!見ればわかる!」



蛍「わ、わかりました!」







れんげ「うちは何すればいいん?」



夏海「れんちょんは>>16してきて!」








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:05:13.61 ID:/GuviVt/0




メス持ってきて









20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:07:47.71 ID:yLY38nVg0




夏海「メスもってきて!」



れんげ「………」



夏海「れんちょん?」



れんげ「ウチがメスです!」ドヤッ



夏海「そうじゃなくて!あれだよ!手術する時に使う!」



れんげ「なっつん手術するん?」



夏海「……」







夏海「>>23」








23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:10:26.19 ID:F9MlI9/J0




れんちょんに助手を頼む









25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:14:52.46 ID:yLY38nVg0




夏海「れんちょんに助手を頼む」



れんげ「……わかったのん」



れんげ「ウチ、メス探してくるん!」タッタッタッ



夏海「頼んだよれんちょん!」







夏海「姉ちゃん…今助けるからね!」



小鞠「」



夏海(まずは服を脱がして、姉ちゃんにまたがって……)



夏海「いち、に、さん、し、ご、ろく、しち、はち、きゅう、じゅう…」








27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:18:47.37 ID:yLY38nVg0




蛍「開胸器…開胸器……どこ!?」



蛍「わからない……どこさがしてもみつからない……」



蛍「あ、れんちゃん!」



れんげ「ほたるん!開胸器は見つかったん?」



蛍「ううん、それよりれんちゃんは何を?」



れんげ「ウチ、メス探してるん なっつんに持ってこいって言われたのん」



蛍「メス…? ま、まさか夏海先輩!」



れんげ「手術するらしいん」



蛍「そんな無茶な…!」



蛍(ど、どうしよう…私はどうすればいいの…?)



>>30








30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:20:43.66 ID:1rbuj6ZU0




119









34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:26:58.57 ID:yLY38nVg0




蛍「夏海先輩に手術なんてできるはずかない…」



蛍「私、救急車呼んでくる!れんちゃんも来て!」



れんげ「わかったのん!」





職員室

ガラララララララ



蛍「先生!電話貸してくれますか!」



一穂「ほたるん? どした」



ピッポッパッ



蛍「もしもし!」



蛍「はい!えっと!かくかくしかじかで、よろしくお願いします!」



一穂「ほたるん、こまちゃんが倒れたって本当なん!?」



蛍「はい! あと、救急隊の人が言ってたんですけど、」



蛍「ここに>>37はありますか!?」








37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:27:52.64 ID:/GuviVt/0




はんこ









41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:33:20.43 ID:yLY38nVg0




一穂「はんこ? 一体何につかうんだい?」



蛍「え? そ、それは…こま先輩とこんいんとど…あ、あれ?」



一穂「……」



一穂「ほたるん落ち着いて。あとはウチがやるから」



蛍「は、はい……」







一穂(救急隊に言われたもの……それははんこなんかじゃないはず)



一穂「れんちょんは夏海のところに行ってあげて」



れんげ「わかったのん」



一穂(そう、こういう時に必要なものは…)



一穂(>>44だ!)








44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:34:10.09 ID:fCJIpCa8P




このみちゃん









50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:39:57.53 ID:yLY38nVg0




一穂(このみちゃんだ!えっと確か電話番号は…)



一穂「もしもし」



このみ「も、もしもし? どちらさまで…」



一穂「こまちゃんが大変なんだ。今すぐ学校のグラウンドに来て欲しいん」



このみ「小鞠ちゃんが!?」



このみ「で、でも……私そちらまでは数時間かかります…」



一穂(し、しまった! 選択を間違えたか…!)



一穂「そ、そうだよね、ごめんね。じゃあ」



一穂(他に何かあるはず……私は何をするべきなんだ!?)



>>53








53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:41:44.33 ID:vFy67al/P




卓と雪子を呼ぶ









55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:46:47.74 ID:yLY38nVg0




一穂「兄ちゃん、自習してるところ悪いけど、こまちゃんが大変なんだ!」



卓「!?」



一穂「今すぐグラウンドに行ってあげて!」



卓「」ウン





一穂「もしもし」



雪子「かずちゃん?どうかしたの?」



一穂「小鞠ちゃんが……かくかくしかじかで…」



雪子「!? わかった、すぐ行く」








57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:50:12.13 ID:yLY38nVg0




夏海「314、315、316、はぁ……はぁ……、317、318…」



れんげ「なっつん…ウチが代わるん…」



夏海「大丈夫だれんちょん、ウチが…やるから……はぁ………322、323、」







卓「」トントン



夏海「!? に、兄ちゃん!」



卓「」コク



夏海「わ、わかった……お願いするね」



卓「」ウン








59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:54:56.91 ID:yLY38nVg0




卓「」ハァハァ



一穂「兄ちゃん、代わって」



卓「」ウン



れんげ「救急車…まだ来ないのん?」



夏海「ここら田舎だからね……」







雪子「小鞠!小鞠!?」



一穂「567…568…569…」



夏海「母さん……」



雪子「そんな………」



蛍「先生、私が代わります!」



一穂「あ、あぁ…よろしくお願いするよ…はぁ…はぁ…」








60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:57:35.32 ID:3R38kI4N0




もう脳死始まってるな









61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 22:58:19.15 ID:yLY38nVg0




それから10分ほどで、救急車が到着した。

そして必死の救命活動が行われた。



ウチは祈ることしかできなかった。

ウチだけじゃない。

母さんも兄ちゃんも、先生も、れんちょんもほたるんも、みんな姉ちゃんが助かるよう祈り続けた。







そして………





姉ちゃんの心臓は動きだした。








63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:02:45.48 ID:yLY38nVg0




医師「落ち着いて聞いてください」



医師「小鞠さんの心拍が、再開しました。」



雪子「本当ですか!?」



夏海「よ、よかった…!姉ちゃん助かったんだよね!」



医師「……」



夏海「……?」



医師「ですが……」



医師「小鞠さんの意識は未だにありません。いや……」



医師「非常に申し上げにくいのですが……」



医師「おそらく、この先も目を覚ますことは無いと思われます…」



夏海「……は?」



雪子「そ、そんな…」








65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:05:49.54 ID:3dftMDxa0




お前らがもっとはやく適切な安価を出さないから……









66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:06:33.24 ID:yLY38nVg0




夏海「ど、どういうことだよ!姉ちゃん心臓動いてるんでしょ!?」



夏海「なのになんで意識戻らないの!?おかしいじゃん!!」



医師「……」



夏海「なんとか言ってよ!」



医師「確かに心臓は動きはじめましたが……脳の」



夏海「もういい!ウチが起こしに行ってくる!!」



雪子「夏海!?」



医師「……」








69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:07:55.51 ID:SRJyA94D0




ハッピーエンドで終わらせよう









71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:12:45.66 ID:yLY38nVg0




蛍「夏海先…」



れんげ「話ってなんだった…」





夏海「姉ちゃん!!姉ちゃん!!!」



夏海「姉ちゃんってば!起きてよ姉ちゃん!」



夏海「いつまで寝てるんだよ!もう昼過ぎてるんだぞ!!」



小鞠「」









夏海「姉ちゃん……お願いだよ…目を開けてよ…」



夏海「もう一回ウチのこと、夏海って呼んでよ……」





蛍「な、夏海先輩!どういうことですか……?」



夏海「姉ちゃんが………」



夏海「姉ちゃんが………うわあああああああああああああ!!」








72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:16:19.67 ID:yLY38nVg0




夏海(くそ、終わりなのか!?本当に姉ちゃんは生き返らないのか!?)



夏海(そんなわけない!だってウチの姉ちゃんだよ?)



夏海(ウチの姉ちゃんが、死ぬわけないんだ)



夏海(まだきっと何かできることがあるはず!)



夏海(か、考えろ……考えるんだ夏海ちゃん)







夏海(!?)



夏海(そ、そうか……!)









夏海(>>75)








75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:18:31.50 ID:fCJIpCa8P




みんなの思いが一つになって小鞠ちゃんが復活した

わけわからないけど安価だから仕方ないよね









81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:28:53.23 ID:yLY38nVg0




夏海(まだ諦めるのは早い!みんなで姉ちゃんを呼び続ければきっと…!)





蛍「な、夏海先輩…えっと…」



夏海「……」



蛍「もしかして、もう……」



蛍「小鞠先輩は…」





夏海「何言ってるのほたるん」



蛍「え……?」



夏海「確かに姉ちゃんはヤバい状態かもしれない」



夏海「でも、姉ちゃんの心臓は動いてるんだよ?」



夏海「なのに、ほたるんは姉ちゃんのことを見殺しにするの?」



蛍「そ、そんな!? そんなつもりは……」



蛍「でも、小鞠先輩の意識は戻らないって先生が…」








83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:35:57.27 ID:yLY38nVg0




夏海「医者がそう言ったから、姉ちゃんは生き返らないの?」



蛍「え?」



夏海「姉ちゃんは、医者というただの人間に生死を決められてしまうのか?」



夏海「そんなのおかしい!!!!!」



蛍「!?」



夏海「姉ちゃんの心臓は動いてるんだよ!?姉ちゃんは必死に頑張ってるんだ!それなのに……ウチらが諦めてどうするの!?」



蛍「先輩……」







れんげ「なっつんの言う通りなん」



れんげ「うちらが諦めたらこまちゃんも悲しむのん」



れんげ「なっつん、こまちゃんは生き返るのんな?」



夏海「当たり前じゃん!ウチの姉ちゃんをなめるなってーの!」








84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:38:47.70 ID:3R38kI4N0




なっつんちょっと朝田先生っぽい









85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:40:40.30 ID:yLY38nVg0




蛍「そっか…そうですよね…」



蛍「私、てっきりお医者さんの言うことを全て間に受けて…諦めかけてました…」



蛍「でも、まだ希望はあるんですよね…」



夏海「そうだ!ウチらの心を一つにすれば、きっと姉ちゃんは生き返る!」



夏海「奇跡は、起こせるんだ」



卓「」ウンウン







ウチたちの考えに、大人のみんなも賛成してくれた。

その後、ウチたちは交代でつきっきりで姉ちゃんの手を握り続けた。

医者の言う通り、姉ちゃんはなかなか反応を見せなかったのだが……







それは数日後のことだった。








87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:44:55.07 ID:yLY38nVg0




心電図「ピッ………ピッ………ピッ………」



夏海(やっぱり…ダメなのかな…)



夏海(なんて言葉をかけても、どんなちょっかいを出しても、姉ちゃんは何の反応も示さない)



夏海(………ううん)



夏海(ウチがくじけてどうするんだ!姉ちゃんはまだ頑張ってるんだぞ!)



夏海(お願い神様!姉ちゃんを助けて…!)



心電図「ピッ………ピッ………ピッ………」



夏海(お願いします……!)ギュッ



心電図「ピッ………ピッ………ピッ………」











心電図「>>90」








90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:45:53.32 ID:e1jdtEch0




ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー









94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:50:12.55 ID:SRJyA94D0




吹いたwwww









96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:50:48.05 ID:yLY38nVg0




心電図「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーー」





夏海「!?」



夏海「え、姉ちゃん……?」







夏海「な、何これ? 嘘でしょ…?」



夏海「え? は? おい姉ちゃん?」



夏海「姉ちゃん!姉ちゃん!!!」







ガラララララララ



医者「心肺停止!すぐにCPRするぞ!」



助手「はい!」







夏海「……」








100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:54:43.88 ID:yLY38nVg0




医者「……」



夏海「……」



雪子「……」



卓「」



蛍「……」



れんげ「……」









医者「……14時20分」





医者「死亡、確認しました」








105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/10(金) 23:58:01.72 ID:yLY38nVg0




病院の先生の話は、ウチの耳には入ってこなかった。

だけど、一つだけわかったことがある。



姉ちゃんが死んだのは、ウチのせいだった。

ウチの蹴ったシュートが、姉ちゃんの胸を直撃したのが原因だった。

寝室なんとか? とか言ってたような気がするが、よく覚えていない。








113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/11(土) 00:07:10.27 ID:JX/f5UUj0




ウチが姉ちゃんを殺したという事実は、ほたるんとれんちょんには知らされていない。

姉ちゃんは、スポーツ中の急病ということになっている。



その後ほたるんは、死んだ目をするようになった。

それはたぶん、ウチも同じだった思う。

何より、ウチが姉ちゃんを殺したという事実、そしてそれを隠し続けていることに、耐えられなくなってしまった。



ごめん。姉ちゃん。ウチのせいで痛い思いさせちゃったね。

ほたるんも、れんちょんも、なんて言っていいかわからないけど、本当にごめん。

ウチは、罪を償いに行かなくちゃ。





ーーまもなく、1番線を、列車が通過いたします。



ーー危ないですから、黄色い線までお下がりください。



夏海「……」







蛍「夏海先輩!?だめええええええええええ!!」



え?今、ほたるんの声がしたような…







グチャ





終わり







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P「ただの熱中症なのに、アイドル達には末期癌だと伝わってた……」
アルミン「私立アルレルト中等学校」
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