この夏、ブラジルではワールドカップが開催されるがすべての人々が納得しているわけではない。貧しいブラジル人々は大きな不満を抱えている。社会保障、医療、福祉の充実やインフラの整備が行われないままに、新しいスタジアムの建設などに莫大な国費が投入されているからだ。



そして2014年3月14日にサンパウロで行われた大規模なデモ行進では、「ごめんなさい、ネイマール」というポルトガル語の歌が歌われた。



「ごめんなさいネイマール。今回は君を応援することはできないよ。私はテレビ番組で僕らの仲間が死んでいくのを見るのに疲れている。FIFAは利益しか考えない。ごめんねネイマール。今回は応援してないよ。」

「私達は美しく、記念碑のような競技場を建てている。でも学教や病院はボロボロさ。」「偉大なるフェリポン（セレソンの監督）ごめんなさい。私達の国は繁栄しませんでした。」
反対派がワールドカップについてどのように感じているかを物語っている。

一方、W杯賛成派は「ブラジルに開催が決まった時にはあんなに興奮していたのに、今になって言うなんて偽善的だ」と言う。


デモ隊を鎮圧する軍隊。


またブラジル政府は、リオ・デ・ジャネイロの郊外にあるスラム街「ファベーラ」の掃討作戦を開始した。重装備の兵士たちが犯罪組織を取り締まる風景が日常となっている。



言うまでもなく良いイメージではない。

Via：USA TODAY/Businessinsider