国連、クジラなどの保護のために船舶の静音化を要請
人と自然のバランスは難しい。
国連の専門組織・国際海事機関(IMO)によると、海を渡る巨大な船が生じる音がクジラやイルカなどの海洋生物に負担をかけているそうです。そんなわけでIMOでは船舶会社に対し、船が発する音を小さくするよう求める規制を打ち出しました。
その規制によると、船の出す音は「音響スモッグ」となってクジラにストレスを与え、イルカを混乱させています。スペインの海辺に打ち上げられた巨大イカに関する調査では、船の出す低周波音がイカやタコの方向感覚を失わせていたことがわかりました。
船の出す音のうち、一番問題になるのはプロペラ音です。単にうるさいだけでなく、海洋哺乳類と同じ周波数の音を出しているので、クジラ同士がコミュニケーションを取るためには、もっと大きな音を出さなくてはいけません。その結果クジラたちは疲れ、捕食能力が低下してしまいます。
最近開発されてきた新しいプロペラは従来のものより静かですが、まだ標準装備はされていません。そして今は石油需要がますます高まっているので、それに合わせてますます大きな船が求められています。
国連の規制は今のところ自主規制で義務ではありませんが、国連加盟国が国内の船舶の義務として採用することもできます。またこの規制では、軍用船は対象外ですが、一部の団体では軍用も含めて一律に規制対象とすべきだとしています。
ともあれ、軍用を入れるにしても入れないにしても、多くの船に新しい静かなプロペラを付けるとしたら、その分コストがかかって船の運賃に反映されて、それがきっといろんなものの値段に反映されるんですよね。他の動物との共存をどのレベルまで追求するのか、議論を呼びそうです。
image by Catmando / Shutterstock.com
source:New Scientist
Alissa Walker - Gizmodo US[原文]
(miho)
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