日本の武田薬品工業(大阪市中央区)の販売した薬品「発がん」のリスクを隠していた

として、アメリカで裁判に訴えられ、”6千億円”を超える賠償が命じられました。

画像:【武田薬品工業(本社)】
武田薬品工業
http://ja.wikipedia.org/wiki/武田薬品工業

8日、アメリカ南部ルイジアナ州の連邦地方裁判所は、武田薬品が販売した糖尿病の治療薬「アクトス」に

関して、ぼうこうがんの「発がんリスク」を隠したと判決。

画像:【糖尿病の治療薬「アクトス」】
糖尿病の治療薬「アクトス」
http://www.takeda.co.jp/company/product/

60億ドル(日本円で約6200億円)の懲罰的損害賠償の支払いを命じました。

判決を受けた武田薬品は

「到底承服できず、可能なあらゆる法的手段を使って対抗する」

とのコメントを発表し、争う姿勢を見せましたが、この騒動で武田薬品の株価が約9%急落する事態となり

ました。

また同薬品を販売提携した企業も30億ドル(約3100億円)を支払うように命じられました。

武田薬品の発表したコメント全文は次の通りです。

2014年04月08日

武田薬品工業株式会社
.2型糖尿病治療剤「アクトス®」に起因する膀胱癌を主張する製造物責任訴訟の陪審評決について

米国時間4月7日、2014年2月3日から続いておりましたルイジアナ州西部連邦裁判所で行われた2型糖尿病治療剤「アクトス®」に起因する膀胱癌を主張する製造物責任訴訟(原告Terrence Allenほか)において、原告の主張を認める陪審評決がありました。評決においては、補償的損害賠償として総額1.475百万米ドル(当社側負担割合75%、Eli Lilly and Company(本社:米国インディアナ州インディアナポリス、以下「イーライリリー社」)負担割合25%)を認定する一方、懲罰的損害賠償として当社に60億米ドル、イーライリリー社に30億米ドルの損害額をそれぞれ認定しました。

武田ファーマシューティカルズUSA Inc.のSenior Vice President兼法務部長であるKenneth D. Greismanは、「本件を訴えておられるAllen家の方々の胸中はお察しいたしますが、このたびの陪審評決は大変遺憾であり、到底承服いたしかねますので、当社は、本評決について、審理後申立てならびに上訴を含め、可能なあらゆる法的手段を以って争ってまいります。当社は、提出された証拠は、本剤とAllen様の膀胱癌との間に因果関係があるとの事実認定を支持していないと確信しています。また、審理においても、当社はアクトスについて真摯に対応していることを理解いただくよう、努めてまいりました。当社は患者さんの安全を第一に考えており、アクトスが2型糖尿病の治療において有用な治療薬であると確信しています」と述べています。

これまで行われた3つの事件では、いずれも原告側の主張は認められておりません。本事件はアクトスに関連して連邦裁判所に提起され、併合審理されている事件中※で最初に審理に付された事件です。

※ 併合審理された事件を、multidistrict litigationと言い、MDLと略称することがあります。

以上

(引用元:http://www.takeda.co.jp/news/2014/20140408_6294.html)

日本の有名企業に巨額の損害賠償が命じられました。

裁判はまだ終わっておらず、続きますが、目が離せないところです。