後輩「先輩あったかいです」ギュー 男「(平常心…)」
- 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 09:48:59 ID:VlcJRZAI
- 後輩「こうしてると落ち着きます。先輩、何かオーラでも出してるんですか?」ギュー
男「出していない(平常心……)」
後輩「絶対でてます。なんかこう……汁が」ムニュ
男「……オーラじゃないのか(あ、いま胸当た……平常心……)」
後輩「先輩ならオーラも汁も似たようなもんです」ムギュ
男「全く違うもののような気がするが(平常心……いやひどくない?)」
後輩「でも臭いがひどいです」クンクン
男「む、そうか(平常……凹むわー)」ピクッ
後輩「ちゃんと毎日お風呂入ってますか?」クンクン
男「入っている(はぁ……これからは朝もシャワー浴びよう)」
後輩「先輩、獣みたいなもんですから体の洗い方知らないでしょう? 私が洗ってあげましょうか?」クンクン ハァハァ
男(……無理! もう泣く!)ピクッ
男「急用を思い出した。また明日」ガタタッ
ツカツカツカ ガラガラ ピシャン
後輩「ちぇ、今日もダメだった……」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 09:58:42 ID:VlcJRZAI
- 後輩「おはようございます先輩」ギュ
男「おはよう(手を握ってきた……平常心)」
後輩「さわやかな朝でしたね。先輩の顔を見るまでは」ニギニギ
男「俺が何かしたのか(相変わらずひどい)」
後輩「ええ、日常に先輩の顔が加わると温度が2~3度上がります」ニギニギ
男「そんなはずはない(俺の顔って暑苦しいのか)」
後輩「それよりも先輩。手が汗ばんでベタベタです」ニギニギ
男(泣きそう)
男「今日は日直だった。先に行く」パッ タタタタタ
後輩「あっ……。先輩の手あったかくて緊張しちゃったなぁ」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 16:09:48 ID:VlcJRZAI
- ガラガラ
後輩「こんにちは。一人寂しく部室でご飯ですか」ピシャン
男「見ての通りだ(言い方が……)」ムシャムシャ
後輩「すごいにおいですね。気分が悪くなりそうです」トテトテ ストン
男「窓を開けよう(じゃあなんで隣に座るんだ……)」ガラッ
後輩「先輩、もうご飯しか残ってないですね。バランス良く食べれないんですか?」チラッ
男「うむ……」
後輩「仕方ないから恵んであげましょうか。好きなの取っていいですよ」ホレホレ
男「いや、結構だ(そんな小さい弁当から取るわけにはいかないな……)」ガツガツ
男「ご馳走様。じゃあ放課後」ガラガラ ピシャ
後輩「先輩はガードがかたい」ムゥ - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 16:15:00 ID:VlcJRZAI
- 友「それで? あの変な先輩とはどうなのよ?」
後輩「先輩は変じゃない。かっこいい」ムッ
友「わかったわかった。あんたも先輩のことになると変になるねぇ。それで? 今日は一緒にご飯食べれた?」
後輩「部室に入ったらもう先輩がいた。おかずの匂いがしてお腹がすきすぎて気分が悪くなりそうだった」
友「腹ペコに緊張も加わったのね」
後輩「気分が悪くなりそうって言ったら先輩が窓を開けてくれた」
友「おお、さりげない優しさ」
後輩「おかずだけ先に食べちゃった先輩はかわいかった」
友「あー、あたしもたまにご飯だけ残る時あるわ」
後輩「でもおかずをあげようとしたら断られた」
友「え」
後輩「それですぐ部室から出て行った」
友「なんと……」
後輩「先輩はガードがかたい」ショボーン - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 20:50:04 ID:VlcJRZAI
- 男友「おーす男。また部室で後輩ちゃんと飯食ってたのか?」
男「ああ。俺はすぐに戻ったが」
男友「なんでだ。後輩ちゃんあんなに可愛いのに勿体ない」
男「どうやら俺は嫌われているらしいからな」
男友(なに言ってんだコイツ……)
男「なんだその目は」
男友「いや、どう見たってお前後輩ちゃんに好か……ゲフンゲフン。どこでそう思った?」
男「昨日は臭い獣だと言われた。今朝は顔が暑苦しいと。先程は臭いで気分が悪くなる……と」
男友「うわあ……」
男「どう考えても嫌われている」ショボーン - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 21:09:33 ID:VlcJRZAI
- ガラガラッ
後輩「どうも先輩。放課後まで一人で部室ですか」ピシャン
男「部員がいないからな(知ってるだろうに……)」
後輩「まあこんな珍妙な部活に入ろうという人は少ないでしょうね」
男「そういうものか(いいと思ったんだけどなぁ……有閑部)」
後輩「ドアを開けて徒歩数秒にある先輩の顔を恐れないのは私くらいのものでしょう」トテトテ ストン
男「俺の顔は不動産なのか(暑苦しくて恐いのか俺の顔……)」
後輩「今日は読書ですか?」ギュ
男「うむ(そしてなぜ俺の腹をつまむ)」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 21:25:10 ID:VlcJRZAI
- 男「……」ペラッ
後輩「……」ペラッ
男「……」ペラッ
後輩「……先輩は」ペラッ
男「む?(いつまで腹肉をつまんでるんだろう)」チラッ
後輩「好きな食べ物とかありますか?」ペラッ
男「ふむ……。肉、だな(それを聞いてどうするつもりだろう)」
後輩「そうですか。やっぱり見た目どおりですね」ペラッ
男「そうか(やっぱり獣のイメージなのか)」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 21:40:03 ID:VlcJRZAI
- 男「……」ペラッ
後輩「……」ペラッ
男「……」ペラッ
後輩「……明日のお昼」ペラッ
男「む?(そういえば俺臭わないかな。昼に制汗スプレー使っておいたけど)」
後輩「肉、持ってきてあげます」ペラッ
男「そうか(スーパーとかで買った生肉渡されるのかな……)」
後輩「楽しみにしててください」ペラッ
男「うむ(腹痛に効く薬買っておこう)」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 22:38:20 ID:VlcJRZAI
- 男「……」ペラッ
後輩「……」ペラッ
男「……」ペラッ
後輩「……」ギュッ
男「む?(また抱きついてきた)」
後輩「……?」クンクン
男「……(また嗅いでる)」
後輩「先輩、何か使いました?」クンクン
男「制汗スプレーをな(もう臭くないだろう)」
後輩「この臭い、キライです」プイッ
男「む(なんと……)」
後輩「先輩はこういうのつけなくていいです。汗臭い方がマシです」
男「どっちにしろ臭うのか(凹むわー)」 - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 23:16:55 ID:VlcJRZAI
- 男「そろそろ帰るか」パタン
後輩「お疲れ様です。本読んでただけですけど」パタン
男「家まで送ろうか?」ガラガラ
後輩「お断りします。先輩はついてこないでください」ピシャン
男「わかった。じゃあまた明日(まあこの顔が後ろにいたら恐いか……)」
後輩「ではさようなら」トテトテ
後輩「先輩に送ってもらえるチャンスだったけど、明日のお昼のおかずはナイショにしときたいもの」 - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 23:25:07 ID:VlcJRZAI
- プルルルル ガチャ
男友『私だ』
男「なんだそれ」
男友『いや、言ってみただけだけど』
男「少しだけ面白かった」
男友『そ、そうか? じゃあ次からは』
男「一度だけで充分だ」
男友『そうか……。それで、何の用だ』
男「腹痛にいい薬を知ってたら教えて欲しい」
男友『どうした? 腹痛いのか?』
男「明日、生肉を食べることになるかもしれない」
男友『いや、薬の前にそもそも生肉を食うなよ……』 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/09(木) 23:39:24 ID:VlcJRZAI
- プルルルル ガチャ
友『もしもーし』
後輩「友。私」
友『ういうい、どしたのー?』
後輩「肉料理を教えて欲しい」
友『意味が……わからない……』
後輩「先輩に好きな食べ物を聞いたら肉と」
友『アバウトすぎる……!』
後輩「見た目通り肉食系……先輩かっこいい」
友『あの人どっちかというと草食系に見えるけど……。それで?』
後輩「明日、先輩に肉を持っていってあげる約束をした」
友『字面だけ見たらすごい約束だよねそれ……。その時にどんな料理が好きか聞かなかったの?』
後輩「……うかつ」 - 28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/10(金) 00:47:45 ID:f0Sb7/aE
- 後輩「おはようございます先輩」トテトテ ギュ
男「おはよう(もう手を握るのはデフォなのか)」
後輩「先輩のせいで今日は少し寝不足です」
男「俺のせいか(なぜだ……)」
後輩「先輩にどんな肉をたべさせるか試行錯誤してました」
男「そうか(まさか生肉だけでなく、○○や△△な肉を……?)」ゾクリ
男「気持ちは嬉しいがあまり無理はするな(あとせめて食べれる肉を頼む)」
後輩「大丈夫です。私がやりたいことですから」
男「そうか(ドSだこの子……!)」
後輩「先輩のくせにお気遣いありがとうございます」
男「うむ(さり気なく罵倒された……?)」 - 29 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/10(金) 01:01:08 ID:f0Sb7/aE
- 友「おっはよーぅ」
後輩「友。おはよう」
友「おっ、今朝も仲良く登校してたねー。窓から見えてたよ」
後輩「今日も先輩はかっこよかった」ムフン
友「ぞっこんだねぇ……まだ付き合ってないのが不思議なくらい。それで、作ってきた?」
後輩「ばっちり」コクン
友「ういうい。男は胃袋から掴むのが定石だからね」
後輩「がんばる」
友「でもクマがひどいよ? 寝てないの?」
後輩「大丈夫。先輩が心配してくれたから今日を生きていける」フンス
友「あの先輩が? 珍しいこともあったもんだね」
後輩「私も驚いた。でも嬉しかった」 - 30 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/10(金) 01:17:19 ID:f0Sb7/aE
- 男友「私だ」
男「顔を見ればわかる」
男友「どうした? なんか浮かない顔だな。朝からあんな可愛い子と登校したくせに」
男「俺は今日を生き延びられないかもしれない」
男友「何があった?」
男「寝不足になるほど俺に食べさせる肉を試行錯誤していたらしい」
男友「なん……だと……(羨ましいことこの上ない!)」
男「無理をするなと言ったら、やりたいことだからと言われた。恐らく彼女はドSだ」
男友(コイツの思考回路ってどうなってんのかな……)
男「そして別れ際に罵倒された」
男友(ぶん殴ったらまともになるかな) - 31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/10(金) 01:39:16 ID:f0Sb7/aE
- ガラガラ
後輩「こんにちは先輩」ピシャン
男「うむ(審判の時……か……)」
後輩「……? なに持ってるんですか?」
男「ファブリーズだ(これで俺の臭いも消えないかな……)」
後輩「これからご飯ですからしまってください」トテトテ ストン
男「うむ(また俺の臭いで不愉快にさせてもいけない。せめて窓を開けておこう)」ガラッ
後輩「では、これが先輩のぶんです」ゴトリ
男「ありがとう(デカッ! なにこれティッシュ箱2つ分くらいある!)」 - 32 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/10(金) 01:57:27 ID:f0Sb7/aE
- 後輩「先輩ならこれくらいは軽いと思いまして」
男「そうか(飢えた獣的な意味でだろうか)」
後輩「どうぞ」
男「いただきます(さあ……何が出るか……)」パカッ
男(唐揚げに、鳥の照り焼きに、豚の生姜焼きに、ハンバーグに、サイコロステーキ……。
見事に肉ばかりが全体の3ぶんの2を占めている)
男(どこにも生肉などは存在しなさそうだな)
後輩「先輩? どうしました? 何かおかしいですか?」ソワソワ
男「いや、見事に好物ばかりだ。いただきます」ヒョイ パクッ
男「うまい」
後輩「よかった。先輩の味覚に合うかどうか心配してたんです」ホッ
男「うまい。うまい。うまい(口に合う、じゃないのか。でもそんなことどうでもいい)」ガツガツ
後輩「獣みたいにがっつかなくても沢山ありますよ」
男「うむ(問題は食べきれコメント一覧
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- 2014年04月09日 16:59
- 男友のポジションが一番おいしい
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- 2014年04月09日 17:15
- 面白かった
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- 2014年04月09日 17:19
- 後輩が可愛い
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- 2014年04月09日 18:36
- 久しぶりに良作を見たよ。
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- 2014年04月09日 18:52
- 続きが読みたひ
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- 2014年04月09日 19:11
- グッジョブ
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- 2014年04月09日 21:17
- 続きが読みたい。 っつーか、週イチ ペースでいいから1年くらい見守りたい。
ヽ(^^)ノ
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- 2014年04月09日 21:20
- あ…有閑部…
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- 2014年04月09日 22:14
- この話にエロはなくていい。むしろエロは蛇足になるだろう。
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- 2014年04月09日 22:21
- ジロジロ見ないでください 不快です 死にます
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- 2014年04月09日 22:30
- キルラキルみたことないけどキルラキルの蒲郡先輩だよ、見た目はきっと
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- 2014年04月09日 22:57
- とても面白かった。
次回作はもちろんあるんですよね?
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- 2014年04月09日 23:21
- 後輩欲しい
可愛い後輩欲しい
おっさんだけど
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