杏奈「ロコの馬鹿!もう知らない!」
- 1: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:30:06.42 ID:Y3S9fgGxo
ミリP「ふぃー今日も営業疲れたっと。ただいまー」
ロコ「馬鹿って言ったほうがイグノラントなんです!」
杏奈「ほらまた意味わかんないこと言ってるし!馬鹿じゃん!」
ロコ「ロコは馬鹿じゃない!アンナが馬鹿!」
杏奈「杏奈はお利口さんだもん!ロコが馬鹿!」
百合子「あわわ…二人ともケンカはよくないよ…」
ミリP「なんだこりゃ」- 3: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:41:41.27 ID:Y3S9fgGxo
ロコ「アンナはロコのインテレクチュアルなセンスに追いつけてないの!」
杏奈「違うよ!そんなのダサいのを適当に言い訳してるだけじゃん!」
ロコ「なっ……!?ダ、ダサい……!?今ロコのセンスのことをダサいって言ったわけ!?」
杏奈「ダサいもんはダサいもん!」
ロコ「うぐ……っ!い、言ってはならないことを口にしましたね……!ア、アンナなんて……こ、コミュ障のくせに!」
杏奈「うぅ……っ!?そ、そんなのお互い様じゃん!ぼっちのくせに!」
ロコ「オタクのくせに!」
杏奈「伴田のくせに!」
伴田「その名前で呼ぶなァ!!」
ミリP「はいストップ」
- 4: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:48:09.69 ID:Y3S9fgGxo
ロコ「プロデューサー……」
ミリP「一体なにがあったんだ?二人がケンカなんて。杏奈なんてONモードで怒ってるじゃないか」
杏奈「それはロコが……っ!」
ロコ「違う!アンナが……っ!」
ミリP「そこまで!二人とも少し落ち着け。……まずは百合子に謝るんだ」
杏奈「えっ……?」
ロコ「あっ……」
百合子「うぅ……ぐすっ、なかよくしなきゃ……ダメだよ……ぐすっ」
杏奈「百合子さん……!ごめん………ね………?」
ロコ「ごめんなさい、ユリコ……」
ミリP(百合子の泣き顔かわええ)
- 5: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:50:41.48 ID:Y3S9fgGxo
ロコ「……」
杏奈「……」
ミリP「さて、なにがあったか説明してもらおうか」
ロコ「アンナが……」
杏奈「ロコが……」
ミリP「うーむ、らちがあかん」
百合子「わ、私から説明します!プロデューサーさん!」
ミリP「百合子、もう大丈夫なのか?」
百合子「はい!私は大丈夫です。なにより、はやく二人に仲直りしてもらいたいし……」
ロコ「ユリコ……」
百合子「今日は私たち三人で合同レッスンだったんですけど……」
- 6: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:56:33.05 ID:Y3S9fgGxo
―――――――――
――――
百合子「うぅ……疲れたぁ……」
ロコ「ハードなレッスンでした……。ロコはもうハートもボディもイグゾウステッド……」
杏奈「杏奈………もう…………死にそう……」
百合子「そ、そんな……!常勝の聖剣士vivid_rabit……!私をおいて逝ってしまうというの……!」
杏奈「ごめんね………?lily_knight………。約束……、守れそうにない……や……」
百合子「いやっ!逝かないで!あなたがいなかったら……私……っ!」
ロコ「二人は思ったより元気そう……」
- 7: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 14:59:38.90 ID:Y3S9fgGxo
杏奈「最後に1つだけ………お願い……聞いてくれる……?」
百合子「うん……うんっ、なあに……?」
杏奈「剣を……持たせて……ほしい……の……」
百合子「あぁ……!vivid_rabit!あなたは最期まで誇り高き戦士であり続けるというのっ!」
ロコ「このミニコントいつまで続くんだろう……」
百合子「ほら……あなたの剣よ、vivid_rabit……!」
ロコ「それ剣じゃなくてPSP……」
杏奈「あり……がとう……、lily……ない……と……」
百合子「vivid……らびっとおおおおお!!」
ロコ「おなかへっちゃった……なにかないかな」
- 8: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:05:10.61 ID:Y3S9fgGxo
ロコ「うーん、事務所の冷蔵庫、エンプティでした……。さっきまでタカネとミナコがいたからかな……ん?」
杏奈「……」
百合子「……」
ロコ(何事もなかったかのようにゲームと読書をしてる……)
ロコ「うぅ……このままじゃロコはスターヴしてしまいそう……」
ロコ「はれっ?こんなところにクッキーがある!」
ロコ「わぁ……うさぎさんの形……!とってもファンシーでラブリー!そしてルックスデリシャス!」
- 9: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:12:13.36 ID:Y3S9fgGxo
ロコ「ユリコ!これはユリコの……ユリコはおはぎ食べてる……。アンナ!これってアンナのクッキー?」
杏奈「………んー……」
ロコ「ロコが食べてもいいですか?」
杏奈「………んー……ん?」
ロコ「やった!いただきまーす!あーん……」
杏奈「え……?あ……!ロコ!それだめええええ!!!」
百合子「わっ!な、なに!?」
ロコ「ん~むぐむぐ……おいしい~♪……へ?」
―――――
――――――――――
- 10: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:15:36.36 ID:Y3S9fgGxo
百合子「……ということなんです!」
ミリP「……え?それだけ?」
百合子「それだけ?って……。それ、だけ……ですけど……。あれ?」
ロコ「そうです!それだけなんです!」
杏奈「それだけじゃないよ!ほら見て!プロデューサーさん!」
ロコ「うっ……」
ミリP「ん?こ、これは……!ゴージャスセレブクッキーじゃないか!」
百合子「あ!そうでした!たしか、一日限定30袋しか販売されないとかいう……」
ミリP「ああ……。この間伊織が買ってきて、おこぼれをもらった千鶴が泣きながら食べていた……、アレだ」
百合子「そ、そんなことが……。まさに魔性のクッキー……」
- 12: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:20:07.98 ID:Y3S9fgGxo
杏奈「まだあるんだよプロデューサーさん!ロコはその中の、杏奈が一番楽しみにしてた、超~かわいいうさぎさんクッキーを食べちゃったんだよ!」
ミリP「うぅむ……杏奈が怒る気持ちもわからないでもないが、しかしだな……」
ロコ「だから!その件については謝ったでしょ!」
杏奈「それが謝る人の態度なの!?」
ロコ「それはアンナがしつこくクリティサイズしてくるから!」
杏奈「杏奈、すっごく楽しみにしてたのに!」
ロコ「だいたいアンナはロコがクエスチョンしたとき食べてもいいって……!」
杏奈「それはゲームしてたから生返事だったのに……!」
ギャーギャー!
ミリP「結局こうなるのか……」
- 13: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:28:52.59 ID:Y3S9fgGxo
百合子「ああ、また……!プロデューサーさん!見守ってないで二人を止めてください!」
ミリP「いやぁ……そうは言ってもだな……。ま、まあ……これはこれでいいんじゃないか?なんか……猫がじゃれあってるみたいな感じで……」
百合子「何言ってるんですかプロデューサーさん!このままだと二人は……!」
ミリP「二人は?」
百合子「二人は……口論を終えた後もお互い怒りがおさまらず、口もきかないようになってアイドルの仕事にも身が入らなくなって……」
ミリP「うーん、確かにそれは困るな……」
百合子「あげくの果てには、相手への憎しみがつのるばかり闇の力に手を……!」
ミリP「闇の力か……それも困る……ん?」
- 14: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:39:03.10 ID:Y3S9fgGxo
百合子「寒風吹き荒ぶ都会のビル街、その中でも一際高いビルの屋上で、宿命の二人は対峙する……」
百合子「『ロコ………今日こそ………決着つける……!』」
百合子「『望むところです!アンナ!』」
百合子「『……杏奈………拘束解除!キネティックパワー解放!!』」
百合子「『我がロコナイズソードに……切れぬものなし!バトルです!』」
百合子「闘いは世界中を巻き込み、混乱の渦が広がっていく……!ああ……!あんなに仲の良かった二人なのに!どうして争わなくへわっ……!?フ、フロヒューヒャーひゃん!?ほ、ほっへ……ふれららいへふらはい……!」
- 16: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:48:15.84 ID:Y3S9fgGxo
百合子「うぅ……いひゃい……」
ミリP「まったく、ちょっと放っておくとすぐトリップするんだからな」
百合子「ぼ、暴走したことは謝ります……。でも、二人に仲直りしてほしいのは本当なんです!せっかく仲良くなれたのに……うぅ……」
ミリP「うっ……!わ、わかった!わかったから泣くな!」
百合子「……はい。……ぐすっ」
ミリP「よしよし……。じゃあ、俺がなんとかやってみるから」
百合子「プロデューサーさん……!」
ミリP「さて、肝心のご両人は……」
ロコ「アンナのアルバトロス!ヒポポタマスー!」
杏奈「ロコのスカポンタン!アッチョンブリケー!」
ミリP(やっぱり止めなくてもいいかも……いやいかんいかん!)
- 17: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:52:26.14 ID:Y3S9fgGxo
ミリP「……おっほん、お前たち!いい加減にしないか!」
杏奈「プロデューサーさん……だって……」
ミリP「だってもヘチマもないぞ!不毛な言い争いはやめて、そろそろ仲直りしたらどうなんだ?」
百合子「プロデューサーさんの言う通りです!ロコちゃん、杏奈ちゃん、ね?」
ロコ「……ロコは……けど……」
杏奈「………杏奈だって………でも……」
ミリP(……?……!)
百合子「うぅ、今度は二人とも黙っちゃった……。どうしたらいいのか……」
ミリP(百合子、ちょっと……)
百合子(プ、プロデューサーさん!?ち、近いですよ……!)
ミリP(これから俺のすることを黙って見ててくれよ……いいか?)
百合子(えっ?は、はい……)
- 18: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:56:36.34 ID:Y3S9fgGxo
ミリP(よし……)
ミリP「……いやあー!しかし参ったよ!杏奈がこんなに聞き分けの悪い子だったなんてなあー!」
杏奈・ロコ「!」
百合子「プ、プロデューサーさん!?」
ミリP「もっと良い子だと思ってたのになあー!結局はただの、引きこもりの、ゲームオタクだったってことかあー!」
杏奈「…………!」
百合子「プ、プロデューサーさん!そんな言い方って……!」
ミリP「……」
百合子「……あっ」
百合子(そうだった……。でもなんでそんなひどいことを……)
ロコ「……」
- 19: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 15:58:58.71 ID:Y3S9fgGxo
ミリP「ロコもロコだよなあー!」
ロコ「……!」
ミリP「いつもいつも周りに迷惑かけて……、そんなだからいつまでたっても友達が出来ねえんだよおー!」
百合子「ま、また……!」
ミリP「自分じゃ芸術家のつもりなのかもしれないけど?造るもんはことごとくダセえし?ほんと、やんなっちゃうよなあー!」
ロコ「……」
百合子「ひどい……!」
杏奈「…………」
- 20: ◆A/NavjWf/A:2014/04/10(木) 16:02:34.39 ID:Y3S9fgGxo
ミリP「いやあープロデューサーもコメント一覧
-
- 2014年04月10日 23:25
- なんか違う気がするけど、可愛かったからいいや
-
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