MH370便乗客の携帯には何が残っているのか?
「マレーシア航空370便はブラックホールに吸い込まれた…という話もある」と丹念に報じてるCNNのことなので、これもどうかなとは思うんですが、興味深い話が流れてました。
同メディアによると、海底からデータカードを回収すれば、乗客の携帯に残ってる未送信のメール、テキスト、写真、動画などのデジタルファイルはまだ復元できる可能性があるそうです。もしそれができるなら失踪の状況・心境を知る重大な手がかりになります。
端末自体は電池切れになって既に何週間も経過していることでしょう。しかし、携帯電話データの科学捜査を専門とするシカゴの4Discovery社はCNNからの取材に対し、「数週間、数ヶ月沈んでも修復は可能だ」と即答しています。
科学捜査とは「事故現場の博物館学」のようなものであり、復元の可否を分けるのは、ブツの「扱い」がきっちりやれるかどうかにかかっているのだそうな。
この「扱い」の中には、乗客の携帯やノートPCを、データ分析の瞬間まで完全に水没させた状態に保つ作業が含まれます。しかるのち分析すれば、何週間水に浸かった後でも、どんなに物理的に損壊があっても、「データカードさえ無傷なら情報はまだその中にある」んだそうです。
もちろん今回の報道の真偽は、機体が見つかるまで確かめようのないことだし、発見されればされたでブラックボックス回収で状況は粗方わかってしまうでしょう。でも、ランダムで、整合性に欠く、未送信のメッセージには、その状況にあった人にしかわからない真実があります。日航機墜落事故で亡くなった方々の遺書とメモ書きは今も涙なしには読めませんけど、あの失踪の夜、何百人という人たちが機内で何かを書き綴っていたとするなら…やっぱり読みたいですよね。
見る人によってガラリと話が変わる現象を、英語で「ラショーモン・エフェクト」と呼びます。黒澤映画「羅生門」から派生した学者言葉で、日本語だと芥川の原作「藪の中」に相当するんですが、あの機体の失踪にも羅生門エフェクト的な多面的ストーリーがあると思うんです。海底ロボット、衛星探査など空海のテクノロジーを総動員して解明に当たっているテクニカル・ミステリーにも人間心理の経糸が絡まって、より全容に近づけるのではないでしょうか。
source: CNN
Lead image via Ogle Earth
Geoff Manaugh - Gizmodo US[原文]
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