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http://japanese.engadget.com/2014/04/17/fon-gramofon-kickstarter/


FON が音楽再生機能付き無線ルーター Gramofon を開発、Kickstarterで出資募集中 - Engadget Japanese
 
WiFi アクセスポイントの共有サービス FON が、音楽をストリーミング再生できる無線ルーター「Gramofon」を開発しました。現在クラウドファンディングサービス Kickstarter で製品化のための出資を募集中です。
 
 
FON といえば、自宅などに置いたWiFi アクセスポイントへのアクセス権を会員どうしで共有する互助会的なサービス。最近はWiFiホットスポットの増加やモバイルブロードバンドの普及で影が薄くなってきた感はありますが、日本は世界最大の FON アクセスポイント設置数を誇り、数多くの FON アクセスポイントが稼働しています。

Gramofon は FON が開発した新しい WiFi ルーター。今年1月にFON が Qualcomm との提携と1400万ドルの資金調達を発表した際に話題にあがっていた製品です。Gramofon には FON のアクセスポイント機能に加えて、音楽再生機能もそなえています。本体には3.5mmステレオミニ出力があり、これを手持ちのオーディオ機器に接続すれば、Spotify などのサイトに接続して音楽を再生できます。
 
 
なにも WiFi ルーターで再生しなくても、と思うかもしれませんが、スマートフォンアプリなどで音楽ストリーミングを聴く場合は、そのスマートフォンの持ち主がその場から離れると音楽が途絶えるほか、Bluetooth スピーカーを使えば、その伝送時にさらに音質を劣化させてしまいます。ネットラジオ対応のコンポなども販売されてはいますが、そのために既存のオーディオを買い換えるというのも無理があります。そこで WiFi ルーターが音楽の再生機能を持てば、常に音楽をBGMとして有線放送のように再生し続けられるというわけです。

現在対応をうたっているサービスは Spotify とネットラジオの WahWah のみですが、将来的には Pandora や Soundcloud、Grooveshark、Deezer などへの対応も計画中。さらに、名前は未公表ながら「big Japanese music service」の文字もあり、将来に期待を抱かせます。

Gramofon の操作には iOS / Android 用のアプリが用意され、配信元サービスの選択やプレイリストを選んで再生などの操作ができます。また、Windows版、Windows Phone版のアプリも開発中です。

Kickstarterでの資金調達キャンペーン用には6500台を準備済みで、ブラックモデルが30ドル、ホワイトモデルが40ドルの早期出資枠500台分はすでに完売。募集期間は5月15日までですが、目標出資額25万ドルに対しすでにおよそ8万ドルを集めています。
 
 
ただし今回のKickstarterキャンペーンでは、無線につきものの許認可の関係なのか、日本は発送可能な国のリストからは外れています。とはいえ、日本の音楽サービスへの対応をうかがわせる記述や、日本円の予定小売価格(ブラック5115円、 ホワイト6138円)も掲載していることから、いずれは日本国内への投入があると見てよさそうです。(訂正:初出時、「日本からの出資は受け付けていません」としていましたが、1ドルからの応援目的の出資についてはその限りではありませんでした。お詫びして訂正いたします。)

FON では、Kickstarter で目標額を超える資金調達に成功すれば、追加の生産にとりかかるとしています。