NTT研究所が発表した「ズームアップマイク」について、まるでスパイになったかのようなデモンストレーション動画をお届けします。このマイク技術は、簡単にいうと20m先の複数の音源を分解して個別の音源として聞ける、というものです。
NTT ズームアップマイク技術
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パラボラには8つのマイクを備え、パラボラの集合によって合計100本マイクを搭載。音が届くまでの差と音の強さを処理して20m 先で角度3度、だいたい1m 程度離れていれば音源を分解可能としています。このほか音源を強調するフィルタ生成技術と雑音抑圧技術も備えています。
ガンマイクは音源から近い場合に、パラボラマイクは広範囲の小さな音を収音する場合に用いられています。また複数のマイクを使って信号処理するマイクアレー方式では、ズームアップマイクのように収音方向を操作可能。複数音源の分解性能は、3m 先で30度程度です。
ズームアップマイクはより遠くの音を分解できるため、例えばスタジアムの音をズームアップして収音するといった使い方が可能です。