望遠レンズで写真を撮るが如く、遠くの音を好きなように集音できるNTTの新技術
NTTは20m先の話し声も収録できる超高性能集音技術「ズームアップマイク」を16日に公開しました。
このズームアップマイクは、約100本のマイクロホンと、遠くの音を収める凹型反射板から構成されています。凹型反射板の前に約100本のマイクロホンそのマイクロホン間に生じる位相/振幅差を使って約20m離れた場所の欲しい音だけをクリアに収音することができます。ちなみに大きさは横4m×縦1.5×奥行き1mと、少し大きめ。
100本のマイクができるだけ多くの音情報を取り込めるよう配置を最適化したり、残留雑音のレベルを1000分の1まで低減させるなど、NTTの独自技術を組み合わせることで約3°の空間分解能を達成しました。
空間分解能とは接近した2つの物体を独立した2点として識別する能力のこと。ズームアップマイクは3°というかなり狭い範囲でも音の認識ができるため、20m離れた場所で話し合っている人たちの会話まで識別、収音することが可能なんです。将来的にはこの距離を50mまで伸ばし、個別のサッカー選手の声を収録できるようにしたいとのこと。
ズームアップマイクは4月26日から幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議3」でも披露される予定です。現地はかなり盛り上がりますからね。どんな風に展示されるのか気になります。
source: NTT
(塚本直樹)
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