P「プロデューサーマスター」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/04/22(火) 20:25:42.91 ID:7lnWi6Ff0
P「……」テクテク
高木「ん? ……ちょっとキミ、いいかね」
P「……俺ですか?」
高木「……うん……うん。ティンときた」
P「はぁ」
高木「私はこういうものだが……君、うちでアイドルやってみないかね?」
P「えっ」- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:26:38.07 ID:7lnWi6Ff0
P改めI(……という出来事が一週間前にあった)
I(やりたい事もなかったし、二つ返事でオーケーしたものの……まさか)
春香「アイドルさん! 今日はレッスンですよ、レッスン!」
千早「まだ歌唱力が絶対的に足りてないから、重点的に行いましょう」
響「ちょっと待ったー! 足りないのはダンスだぞ! ダンスレッスンに行くさー!」
雪歩「あ、あのぅ私と一緒に……い、いえやっぱり一人で行きますぅ」
真「雪歩、一人でどこ行くんだろ……おっと、アイドルは体力が大事です。まずはマラソンですよ!」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:27:21.88 ID:7lnWi6Ff0
貴音「いいえ。体力づくりならばらぁめん屋巡りに……」
真美「お姫ちん、そーいうのは仕事として取ってこようよ」
美希「あふぅ。メンドくさいのはヤだし、皆に任せるのー」
やよい「美希さん、そういうのは良くないかなーって。仮にもお給料貰ってるんですから」
I(俺の担当プロデューサーが9人もいるなんて……)
I(しかも大半が学業と両立してるという……正直、この事務所が不安です)
I(彼女達も社長に声をかけられてプロデューサーになったそうだが……この釈然としない感じは何なのか)
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:28:52.52 ID:7lnWi6Ff0
律子「そっちは相変わらず大変そうですね」
I「ハハハ……」
I(彼女……律子は元々アイドル志望だったそうだが、プロデューサーとしての腕を買われて入社したらしい)
I(が、肝心のアイドルがいなかったので晴れてアイドルに転向になったと聞いた)
伊織「ほら、律子行くわよ。今度のライブ、絶対に成功させるんだから!」
あずさ「その為にも練習をもっと……あら? このホワイトボードに書いてある撮影って何かしら?」
亜美「ゴメンゴメン。この前仕事取ってきたの、皆に言うの忘れてたよー」
伊織「どーすんのよ! 今日はもうレッスンの予定が……」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:29:41.39 ID:7lnWi6Ff0
律子「うーん、レッスンの時間と撮影時間を考えて……ギリギリなんとかなりそうね」
あずさ「本当にギリギリですよ」
律子「道のりをああしてこうすれば……大丈夫だと思います。何とかします」
I(その律子のプロデューサーが竜宮小町と呼ばれる三人組……)
I「はぁ……それでも俺よりはマシだよなぁ」
小鳥「どうしたんです? そんなため息なんか吐いて」
I「あぁ、いえ。何でもないですよ」
I(彼女は音無小鳥さん。ただの事務員だ)
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:30:28.43 ID:7lnWi6Ff0
小鳥「本当ですか? 何か悩みでもあるなら遠慮なく言ってくださいよ」
I「悩みとはちょっと違いますが……うちの事務所ってバランス悪くないですか?」
小鳥「バランスですか?」
I「ほら、アイドル一人にプロデューサーの数が……」
小鳥「なるほど。でも、そういう事務所が一つくらいあってもいいんじゃないですかね?」
I「そういうもんですかね」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:31:39.43 ID:7lnWi6Ff0
春香「ほらほら、アイドルさん! ボイスレッスン行きますよー」
響「違うぞ! ダンスレッスンに行くんだぞ!」
真「二人とも、まずは体力づくりからだって言ってるじゃないか」
春香「でも、歌の一つも歌えないと仕事にならないし」
響「多少歌が下手でもダンスで魅せれば問題ないさー!」
真「響のいう事は分かるよ。だからこそ、先に基礎を固めておくべきだよ」
I「……何でもいいから決めてくれないかなー」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:32:38.18 ID:7lnWi6Ff0
千早「とりあえず、私のほうで楽曲を用意しました。後で確認をお願いします」
真美「えー、その歌シリアス過ぎだよ。もっとポップな感じがいいよー」
美希「ミキはカッコいい感じの歌がいいと思うな」
千早「真美の言うポップな感じというのは、年齢的に合わないのではないかしら」
真美「最初は親しみを持ってもらう感じのがいいって!」
美希「カッコいい歌が一番キラキラすると思うよ」
I「デビュー曲が三曲同時リリースとかになりそうだな……」
- 13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:33:23.74 ID:7lnWi6Ff0
貴音「そういえば来週、そば屋さんの食れぽの仕事が取れそうなんです」
雪歩「え、その時間って……私が取ってきた撮影のお仕事と被っちゃうかも……」
やよい「はわっ!? ど、どうしましょう」
貴音「止むを得ませんね。ここは分身の術を習得していただきましょう」
雪歩「な、なるほど。これで解決ですぅ!」
やよい「それなら私も他の仕事見つけてきますね!」
I「おーい、無茶言うなよー」
I(というわけで……俺は毎日、先行き不安な日々を送っています)
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:35:07.09 ID:7lnWi6Ff0
~それからしばらく経って~
春香「さぁ、今日はバラエティ番組の収録ですよ! 収ろ……うわっ!?」ツルッ
I「おっと。何もない所で転ぶなんて……危なかったな」サッ
春香「あ、ありがとうございます。でも今の技を使えば現場で注目集める事間違いナシですよ!」
I「俺、そーいうスキルは覚えてないなぁ……」
千早「今日は新曲発表です。気合を入れてください」
I「任せろ。おかげさまで歌唱力に自信がついたからな」
千早「あとは気持ちを込める事だけ忘れずに」
I「しんみりした曲だからな……まぁ、頑張るよ」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:36:02.01 ID:7lnWi6Ff0
真美「にーちゃん! 次はドッキリの収録だぜー」
I「それを受ける側の俺に言っちゃうのどうなんだ?」
真美「まぁまぁ。にーちゃんの演技力なら大丈夫だって」
I「自分のミスを誤魔化す技術は上手いよなぁ、真美」
貴音「さて、今日は待ちに待ったらぁめん食べ歩き番組の日です」
I「言っとくけど食べるのは俺で、貴音じゃないからな」
貴音「なんと!?」
I「何故気付かなかったのか」
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:36:59.94 ID:7lnWi6Ff0
響「今日は動物園でレポートだぞ!」
I「おお、凄い芸達者な動物達だな」
響「むっ。自分の家族の方がずっと凄いぞ!」
I「そんなに言うならそっち売り込むべきじゃないか?」
やよい「うっうー! 今日は料理番組ですよ」
I「家庭料理で良かった……調理はそんな上手くないからな」
やよい「うーん、でもちょっと食材多いかな。残ったのはどうするんだろう……」
I「後で貰えるかどうか聞いてくるよ」
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:38:18.33 ID:7lnWi6Ff0
雪歩「あ、あのお茶のCM取ってきました」
I「お茶か。あんまり味の違いとか詳しくないんだが」
雪歩「大丈夫です。ペットボトルのなんてどれも大した味じゃないですから」
I「うん。それスポンサーの前で言うなよ?」
真「今日はドラマ撮影です」
I「個人的にはアイドルと俳優は別物って思ってるんだが……まぁ、そうも言ってられんか」
真「チョイ役ですけどいい役取ったんで、お願いしますね」
I「白馬に乗った王子……どんなドラマなんだこれ」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:39:19.33 ID:7lnWi6Ff0
美希「あふぅ。今日はライブなの」
I「凄く適当だな」
美希「何とかなってるからいいと思うな」
I「プロデューサーが言うべき台詞じゃないなぁ」
伊織「ふぅん、あっちも中々やるみたいね。負けてられないわ」
亜美「というわけでりっちゃん! 今日はゲーム雑誌のグラビアだぜー!」
あずさ「それとカーナビの音声収録のオーディションもありますよ~」
律子「了解です。では、車を用意しますので待っててください」
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:40:41.11 ID:7lnWi6Ff0
~数日後~
I「はぁ……」
小鳥「また、ため息ですか。どうしたんです、最近は調子いいみたいですけど」
I「調子いいって……まぁ、ローカルばかりとはいえそこそこ仕事はありますけど」
小鳥「疲れちゃいました?」
I「いえ……小鳥さん、俺って何なんですかね?」
小鳥「アイドルでしょう」
I「どういう?」
小鳥「どういう……とは?」
- 20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:41:12.20 ID:7lnWi6Ff0
I「方向性がね、分からないんですよ」
小鳥「方向性ですか」
I「えぇ。プロデューサー全員、目指してる方向が違いすぎて……何というかチグハグなんです」
小鳥「それでも何とかこなせちゃうのが凄いと思いますよ。オールマイティって感じでいいじゃないですか」
I「オールマイティ……か。でもそれは……」
小鳥「それは……?」
I「…………」
小鳥「突然黙って、どうしたんですかー?」
- 21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:41:59.49 ID:7lnWi6Ff0
I「……」
小鳥「もしもーし?」
I「……そうか」
小鳥「はい?」
I「そうだったのか。小鳥さん、すいません。俺ちょっと用事思い出しましたんで」タタタ
小鳥「行っちゃった……なんだったのかしら」
???「「…………」」
- 22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL):2014/04/22(火) 20:43:05.43 ID:7lnWi6Ff0
~社長室~
高木「それで、話とは何だね?」
I「単刀直入に申し上げます。俺をプロデューサーにしてください」
高木「何だって? いや、しかしだねぇ、キミィ……」
I「それと律子も同様に」
高木「待ちたまえ! それではうちの事務所からアイドルがいなくなってしまう!」
I「代わりに現プロデューサー全員をアイドルにします」
高木「な、何だって!? ……ちょ、ちょっと待ってくれたまえ。一体どういう事なんだね?」
I「社長。このままでは遠からずうちの事務所は潰れます。現状を打コメント一覧
-
- 2014年04月22日 21:40
- うーん、意味がわからん。
-
- 2014年04月22日 21:40
- ぼっち ぼっち ひとりーぼっち
-
- 2014年04月22日 21:45
- ※2
俺の響を馬鹿にするとは許せん
-
- 2014年04月22日 21:54
- 交代までの積み重ねが薄いなぁと…
でもテーマは悪くなかった…各アイドル…と言うよりプロデューサーのプロデューサーとしての特質をもっと見て見たかったな
-
- 2014年04月22日 21:54
- つまり、何がしたかったんだってばよ!?
-
- 2014年04月22日 21:55
- 船頭多すぎて船が空飛んでやがる
-
- 2014年04月22日 22:10
- つまり、学業と両立してないお姫ちんPがいちばん向いて(メンヨウナー
-
- 2014年04月22日 22:25
- アイドルであり自身でもある、故にI、ふむ…
これゲームにしたら普通に面白そうだな。プロデューサーになる女の子を一人選んで、自分がトップアイドルを目指す。むしろ乙女ゲーにありそう。
-
- 2014年04月22日 22:26
- >>3
いいからぷちます見ろよ
-
- 2014年04月22日 22:30
- 何がしたかったんだ!?というかオチがそれかよ
-
- 2014年04月22日 22:38
- 昔、メルティランサーというゲームがあってだな。
-
- 2014年04月22日 22:46
- アンジェラぷんぷんだよ!
-
- 2014年04月22日 23:00
- 形式不明武装多脚砲台特盛下さい。
-
- 2014年04月22日 23:04
- JCがプロデューサーという段階で破綻してるじゃねぇかw
-
- 2014年04月22日 23:17
- ※14
モバマスでは数万人のJSがプロデューサーやってるんだ、これくらい
-
- 2014年04月22日 23:20
- ※9
釣られてるぞ
-
- 2014年04月22日 23:50
- なんですかこのSS!わた…小鳥さんだけ何も変わってないじゃないですか!!
-
- 2014年04月22日 23:56
- タイトル的にPがモバPとかグリPを成長させる話かと思ったわ
-
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