知られざる木版画絵師。クリムトも魅了した小原古邨の描いた花鳥獣図
こちらは明治時代から昭和時代にかけて活躍したの浮世絵師・木版画家の小原古邨(おはらこそん)さんの木版画作品。生涯多くの花鳥画を残しています。海外での評価が高く、オランダ国立アムステルダム美術館、スミソニアン・サックラー美術館、R・O・ムラーコレクション等が所蔵し、画家クリムトも小原古邨作品を所蔵したそうです。日本ではあまり紹介されておらず今後、回顧展が期待される絵師の1人ですね。
明治期に江戸錦絵を凌ぐ優れた木版画が主に欧州向けに創られました。特に人気の高かった省亭と古邨の肉筆画や木版画は価値ある芸術作品として受け入れられ美術館、コレクターに収蔵され、ロートレック,モネ、アマンジャン、ドニ、スタンラン、ブラングィン、アンソール、クリムト、シーレ等の画家達は常識を超えた表現に驚き作品を収集し参考にしました。
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この飼い猫と思われる赤い首輪を付けた猫を描いた作品も素敵です。好奇心旺盛な表情や金魚を狙い澄ました顔つきが素晴らしいです。やんちゃな猫が描かれていますね。溺愛していたことが伺える作品です。
見比べると興味深いです。
簡素で的確な描写。日本画家・竹内栖鳳の描いた猫
鋭い観察眼とデッサン力。画家・藤田嗣治が描いた猫たち。
愛しき者の死に向き合った写真。荒木経惟が22年間捉え続けた愛猫チロの姿
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小原古邨
クリムトを魅了した明治の絵師
Ohara Koson | Behnke • Doherty Gallery