P「真ダメじゃん」真「！？」

• 2014年04月24日 10:10
• SS、アイドルマスター
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2： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 02:37:40.89 ID:I1d+Tj3S0

P「まったく……」ｶﾀｶﾀ

真「……」

P「って真じゃん。おかえり」

真「えっと……ただいまです」

P「ってどうしたの、そんな顔して。また女の子のファンにでも囲まれたか？」

真「いえ……」

『菊池、簡単に追い込んでいます！』

真「って……あれ？」

3： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 02:41:22.81 ID:I1d+Tj3S0

『ストライク！チェンジ！』

P「ようやく抑えたか」

真「……野球見てたんですか」

P「ああ」

真（同姓同名か……って）

真（いやいや真って言ってたよね？まこと……なんて選手いない、よね？）

『先頭バッターは三番、秋月』

真「秋月……？」

P「ああ、りったんだ、りったん。頑張れ律子！」

真「り、律子！？」

4： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 02:47:19.11 ID:I1d+Tj3S0

『パシン』

『低めボール球打った！』

P「ボールに手ぇ出すなよ律子！　……アウチ」

真「……ゲームですか？これ？」

P「うん。パワプロ」

真「なぁ～んだ、びっくりしましたよ、もう！」

真「って、どこで操作してるんですか？」

P「見てるだけ……って話してる間にあずささん三振しとるし」

真「へ？」

P「むむむ……頼んだぞ、ひじりたそ！」

真「？？」

5： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 02:51:01.27 ID:I1d+Tj3S0

『ストライク！空振り三振！バットが空を切りました！』

P「……まあしょうがない」

真「プロデューサー？」

P「ん？」

真「これ、ゲーム……ですよね？」

P「うん」

真「なのに……見てるだけ、なんですか？」

P「結構面白いぞ」

真「へえ……」

P「いやホントだって」

『バッターボックスは秋山、先程はセンターフライに倒れています』

真「っていうか……ピッチャー菊池」

P「そう、真だ。しっかり抑えろよ！」

6： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 02:55:01.53 ID:I1d+Tj3S0

『打った！……これはセカンドゴロになります』

P「うむ」

真「守備、真美じゃないですか」

P「ショートは亜美だぞ」

真「って顔がある！？」

P「なんだいまさら」

真「あれ！？パワプロって言ってませんでした！？」

P「そうだけど……あ、お前昔やってた口だろ？」

真「……小学校の時に」

P「わかるわかる、俺も久々にやったらびっくりしたもん」

『ストライク！バッターアウ！』

7： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:00:34.08 ID:I1d+Tj3S0

P「よし、きっちり抑えたな。エライぞ真！」

真「はあ……」

真「……」

真「……ｴﾍﾍ」

『ﾊﾟｷｨﾝ!!』

真・P「あ」

『強烈な当たり！右中間真っ二つ！』

P「ノーアウトや！行け！響！」

『我那覇、二塁ストップ！』

P「うむ」

真「響まで……よく見るとちゃんとポニーテールになってる」

8： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:09:37.74 ID:I1d+Tj3S0

真「次はまｍ」

『引っ掛けた』

P「抜けろ！」

『レフトへの打球！』

P「さすが真美！」

『ランナー三塁ストップ』

P「ま、しゃあないわな」

真「次は亜美ですか……って、打率4割超えてる！？」

P「開幕からしばらくなぜか打ってる。能力はしょぼいんだけどな」

『双海、見逃しの三振！』

P「振れや！」

9： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:15:09.18 ID:I1d+Tj3S0

……

『菊地、ここでマウンドを降ります』

P「７回４失点か……今日調子悪かったの？」

真「いや知りませんよ。リリーフ伊織じゃないですか」

P「まあ伊織ならきっちり仕事してくれるだろう」

『結局選んでフォアボール』

真「先頭歩かせてますけど」

P「伊織！てめこのやろう！」

真「これ、伊織打たれたらボクの勝ち星消えますよね？」

P「……うん」

10： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:22:19.29 ID:I1d+Tj3S0

……

P「なんとか抑えた……」

真「伊織しっかりしてよ！」

P「終盤だけど２点は不安だよな」

『この回、先頭は星井』

真「美希？頼むよ、追加点を！」

P「パワーないけどな」

『インコース引っ張った！サードがっちり取って一塁送球、アウトです』

真「……」

P「次は雪歩か」

真「雪歩ミートは！？」

P「C」

真「パワーは！？」

『ショート強襲！抜けていきます！』

P「……パワーはEかF」

11： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:27:10.28 ID:I1d+Tj3S0

『秋月、今日二本のホームランを打っています』

真「！？」

P「当たってるんだよなあ……律子」

『高めいっぱい！伸びのあるストレートで三振！』

真「……」

P「……デスヨネー」

12： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:37:09.75 ID:I1d+Tj3S0

……

真「結局追加点なし……」

P「まああとは守護神に任せよう」

『天海、最終回のマウンドに上がります』

真「は、春香ですか！？」

P「そのリアクションはどうなの？」

真「い、いえ……」

『痛烈な当たり！　……セカンド右、軽快に捌いています』ｱｳｯ

P「さすが春香」

菊地「……あの」

P「ん？」

菊地「気のせいか、乱調って書いてません？」

P「春香っぽいだろ」

13： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:40:43.83 ID:I1d+Tj3S0

『アウト、試合終了！！』

P「勝ったな、おめでとう」

真「でも７回４失点ですか……もうひとつですね」

P「まあな。律子の援護がなかったら苦しかったかもな」

真「まあ次はもう少し抑えたいですね」

P「そうだな」

真「で」

P「うん？」

真「仕事場で何してるんですか？」

P「そこきたかー」

14： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:46:02.91 ID:I1d+Tj3S0

P「い、いやBGM替わりにつけてるだけだぞ！？」

真「へえ……」

P「えっと」

P「……」

P「言い訳していいすか？」

真「まあ聞きましょう」

15： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:52:11.53 ID:I1d+Tj3S0

P「自分、作業中はBGMあったほうがいいタイプなんすよ」

真「はい」

P「で、最初はテレビかけてたんすけど、なんか最近お笑い番組とかかけてると話し声が耳につくようになって……」

真「ほう」

P「BSとかNHKとかもかけてたんすけど、一番気にならないのが野球中継だったんだよ」

真「なるほど」

P「ほら、ほとんど仕事してるんだけど試合が終わった時ぐらいにちょっと結果を眺めつつ休憩したり……ね？」

真「はい」

P「それで、ある時そういえばとパワプロを思い出してこう……」

真「……」

P「モニターにつないで……観戦モードにして……みたいな」

真「……」

P「はい……」

16： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:54:16.87 ID:I1d+Tj3S0

真「……」

P「……」

真「……いや、まあいいんですけどね」

P「せ、せやろか？」

真「なんか小芝居みたいになっちゃいましたけど」

P「そうだな」

真「これ、事務所のみんなでチーム組んでるんですか？」

P「そう。ベースはホークスだけど総入れ替え」

17： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 03:55:52.68 ID:I1d+Tj3S0

真「ちょっと能力見せてくださいよ」

P「へ？　……あ、ああ」

P「……」

P「……こんなん」

19： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:07:45.22 ID:I1d+Tj3S0

真「へぇー、ほんとに一人一人顔作れるんですね」

P「それなりに似てるだろ」

真「そうですね、結構似てるかも」

真「……」

真「なあんだ！ボク、結構強いじゃないですか！」

P「そうだな。真は貯金を計算できるピッチャーだな」

真「へっへー、ならいいですよ！」

P「まあ真は運動神経いいしな」

真「えへへ……」ﾃﾚﾃﾚ

21： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:12:24.82 ID:I1d+Tj3S0

それから……

……

美希「ミキが一番なの！？」

P「え、ああ。お前ならなんとなく才能でポコポコ打てる印象があったから一番にしといた」

P「パワーはあんまりだけどミートはBだぞ」

美希「さすがハニー、わかってるの！」

P「……でも守備の待ち時間とかどうせ気を抜いてると思ったから守備は外野でEだ」

美希「むー……でも才能あるって言ってくれたからいいの！」

24： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:22:29.00 ID:I1d+Tj3S0

……

雪歩「わ、私がに、２番ですかぁ！？」

P「……うん」

雪歩「そ、そんな２番なんて無理ですぅ～……わた、私は球拾いとか……」

P「……いや、雪歩はきっちり言うことを聞いてくれそうだから２番にしたんだ」

雪歩「え……」

P「バントって指示すればしっかりやってくれるだろうし、ランナーを見て逆方向に流す、といった地味だけれど大切な仕事をこなしてくれるだろうと思ったからだ」

P「チームのために、たとえ自分が犠牲になろうともな」

雪歩「……」

P「少なくとも役割を与えられたらそれをきっちり受け止めて努力してくれるだろう。そう思っての２番だ」

雪歩「……そ、そう……見てくれてるんですね」

雪歩「……」

雪歩「……えへへ」

25： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:27:55.57 ID:I1d+Tj3S0

律子「私が３番？」

P「う、うん……」

律子「そう見えます？結構運動苦手そうに見えると私は思うんですけど……」

P「いやそれ言ったら全員そうだろ」

律子「まあ……そうか」

P「ま、なんだかんだ律子は事務所の心臓だからな」

律子「……え」

P「ミート、パワー、そして守備もCの攻守にわたる要、堂々の３番サードだ」

律子「……そうですか」

律子「……」

律子「……」////

P（悪い……サクサクセスで作ったからなぜかパワーヒッターと広角がついてホームラン量産してるんだ……）

26： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:33:19.60 ID:I1d+Tj3S0

あずさ「わ、わたし４番ですか～？」

P「は、はい……」

あずさ「そ、そんなふうに見えるんでしょうか～……？」

P「あ、い、いえあずささんは大人の女性ですし……それにケタ外れの破壊りょｋ」

P「……いえ、何でもないです」

あずさ「は、はい～？」

P「えーと……」

P「……だ、打順もそうですけど、あずささんには守備でも頑張って欲しいなぁ～……と」

27： ◆dFKXsWKzGY：2014/04/24(木) 04:38:20.96 ID:I1d+Tj3S0