モバP「頼子、〇〇と仲良いんだよな」
- 2: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:07:42.09 ID:epcMwQzq0
第1話『頼子と天才』
シンデレラプロ事務所
頼子「ふふ、今日はPさんと打ち合わせ…二人きりで…」コツコツ
頼子「カチューシャ、これで良かったかな…」
頼子「貴方がプレゼントしてくれたんですよ、フフ」ガチャ
頼子「おはようございます」
ちひろ「あら、おはよう、頼子ちゃん」
ちひろ「雪…大丈夫だった?」
頼子「はい、何とか…あの、Pさんは…?」
ちひろ「会議室よ、頼子ちゃんが来たら伝えてくれって」
頼子「わかりました、では…」
ちひろ「(頼子ちゃん、顔には出てないけど、嬉しそうね…)」
ちひろ「(スキャンダルには気をつけてね…)」
- 3: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:08:16.50 ID:epcMwQzq0
・・・
頼子「…失礼します」ガチャ
モバP「頼子か、まだ時間より早いぞ」
頼子「あ、ごめんなさい…」
モバP「いや、大丈夫、準備はできてるから」
頼子「…少しでもPさんに早く会いたかったから……」
モバP「頼子、ありがとうな…」ナデ
頼子「うん…」
モバP「(いかん、変な気になってきた…仕事だ、仕事)」
モバP「じゃあ、少し早いけど始めるか」
- 4: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:08:53.28 ID:epcMwQzq0
頼子「はい、今日の打ち合わせは…内容聞いてませんけど」
モバP「ああ、今回はな、頼子の今後のユニット活動に関してだ」
頼子「ユニット…ですか?」
モバP「そうだ、その参考に頼子の交友関係を聞きたくてな」
頼子「え…」
モバP「事務所内の事だけで構わないし、あまりプライベートな事は言わなくていいから」
頼子「嫌では……わかりました」
モバP「前に頼子が言った、俺の知らない頼子を教えて欲しくてな」
頼子「う、うん…」
モバP「売り出しの都合もあるから、仲良い子とのユニットとは限らないけどな」
- 5: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:09:38.89 ID:epcMwQzq0
頼子「えっと…でも誰との事から話していいか……」
モバP「ああ、それもそうだな…」
モバP「頼子、プライベートでも晶葉と仲良いんだよな」
頼子「はい、それはもう…一番の友達です」
モバP「じゃあ、晶葉との話を聞かせてくれないか」
頼子「え、構いませんけど…晶葉ちゃんとはもうユニット組んでますよ」
モバP「ああ、そうだけど…まあ、いいじゃないか、ハハハ」
頼子「はぁ…?」
モバP「お月見イベントからか、仲良くなったのは」
頼子「あ…いえ、その少し前ですね、あれは…」
- 6: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:10:18.98 ID:epcMwQzq0
・・・
シンデレラプロ休憩室
頼子「新しい特別展のチケットが二枚……今度のお休みにPさんと…フフ」
晶葉「入るぞー」ガチャ
頼子「……あっ」ササ
晶葉「ん、確か…」
頼子「あ、その、古澤頼子です…貴方は……確か新人の」
晶葉「ああ、池袋晶葉だ、しかしノックしなかった私も悪いが…」
頼子「ご、ごめんなさい」
晶葉「まだ何も言ってないぞ…出してたもの隠されるのは気分良くないな」
頼子「そう…だね、…うん」
- 7: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:10:54.37 ID:epcMwQzq0
・・・
モバP「な、なあ頼子、よくこれで今みたいに仲良くなれたな」
頼子「出会いの印象はお互い良くなかったのかな」
頼子「でも、あれだけはっきり言ってくれる晶葉ちゃんだから良かったのかも…」
モバP「そっか…で、なんで美術館のチケット隠したんだ」
頼子「そ、それは…(気づいてないのかな…それともわざと?)」
モバP「おーい、頼子」
頼子「…もう、知りません、話続けますよ」
モバP「あ、ああ、頼むよ」
- 8: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:11:38.85 ID:epcMwQzq0
・・・
頼子「……」チラ
晶葉「……」イラ
頼子「……」チラ
晶葉「……なんだ、私の顔に何かついているか」
頼子「その…さっきの事謝ろうと思って」
晶葉「何だ、そんなことで私を見てたのか、別にいい」
頼子「でも……ごめんなさい」
晶葉「いいって言ってるだろ…確か古澤頼子って…」
頼子「……?」
- 9: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:12:27.51 ID:epcMwQzq0
晶葉「プロデューサーがえらく評価していたが…、やはり天才は孤独か」
頼子「は、はぁ…Pさんが私を…?」
晶葉「頼子なら私を理解出来るかもしれないとな…」
晶葉「結局天才は天才にしか理解できないというのに」
頼子「(初対面で呼び捨て?)私は…勉強は好きだけど、それは色んな事が知れるからで」
晶葉「ほう…凡人共は勉強などさせられるからするだけだとばかり言っているが」
晶葉「頼子は少し違うようだな」
頼子「……?」キョトン
晶葉「改めて自己紹介しよう、私は池袋晶葉、天才ロボ少女とは私のことだ!!」
頼子「う、うん…ロボって自分で作るの、すごいね」
- 10: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:13:40.11 ID:epcMwQzq0
晶葉「ああ、そうだ、見ろ、これが私の手製のロボットだ」サッ
頼子「わぁ、かわいいね」
晶葉「か、かわいいだと、かわいいだけじゃないぞ、機能性も抜群だ」カァ
頼子「へぇ、ここテレビになるんだ、画質もいいね」
晶葉「ああ、そうだろ、それからな…」
頼子「こんな事自分で出来るなんて…」
頼子「私より、年下なのに自分のしたいこと表現して…すごいね」
晶葉「頼子…?」
頼子「う、うん、あ、そうだ…ロボットの語源って知ってる?」
晶葉「ロボットはロボットじゃないのか?」
頼子「え、えっとね…昔の小説家が作った言葉で…ゴーレムって知ってる?」
晶葉「ゴーレム、なんだそれは詳しく教えてもらおうか」
- 11: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:14:10.43 ID:epcMwQzq0
・・・
晶葉「頼子は何でも知っているな!」
頼子「し、知ってることだけだよ」
頼子「それに池袋さんみたいに自分で新しいものを作り出せる事もすごいと思うよ」
晶葉「はは、池袋さんか、晶葉って名前で呼んでくれないか」
頼子「え…うん、あ、晶葉さん」
晶葉「あ、ああ、よろしくな、頼子」
- 12: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:15:19.47 ID:epcMwQzq0
・・・
モバP「なるほどなぁ、そんなことがあったのか」
頼子「うん…そういえば、晶葉ちゃん、私の事知ってたような」
モバP「ああ、それは俺がな…、あの頃の晶葉は他人に壁作ってたからな」
モバP「頼子なら話についていけると思ったしさ、それをきっかけに皆とってな」
頼子「……そういうのは貴方の仕事じゃないんですか?」
モバP「う、上手く行ったじゃないか、それに頼子だって晶葉と仲良くなれただろ」
頼子「それは…そうですし、感謝もしてます。でも…」
モバP「あ、そうだ。今は晶葉ちゃんって呼んでるよな、何かきっかけあるのか?」
頼子「(話反らしましたね…もう)それはですね…」
- 13: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:16:28.32 ID:epcMwQzq0
・・・
晶葉の家
頼子「池袋…晶葉さんの家ここかな」ピンポーン
頼子「晶葉さん、古澤です…」
晶葉「ああ、頼子か、上がってくれ」ギィ
頼子「うん、失礼します…あ、これ」
晶葉「わざわざすまないな、早速だがこっちだ」
頼子「ここは…晶葉さんの研究室…?」
晶葉「そうだ、ここから数多のロボが生み出され、そしてこれからも続くだろう」
晶葉「まさにここは人類の…」グー
頼子「え…」
晶葉「あ…」
- 14: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:16:59.16 ID:epcMwQzq0
晶葉「…実は今日、頼子に新しいロボを見せる約束をしてたから…その」
頼子「私のために…お昼食べてないの?」
晶葉「いや…実は昨日の晩から何も…」グー
頼子「よ、良くないよ、それは…私も小食だけどアイドルになってからはちゃんと…」
晶葉「あ、ああ…それはそうだな…」グーグー
頼子「ご両親はいないの…?」
晶葉「ああ、父も母も…研究で忙しくてな、帰ってくる方が珍しい」
頼子「(そっか…晶葉さんもなんだ)」
晶葉「だが、大丈夫だ、私にはお料理ロボがいるからな」
頼子「…私に任せて」
晶葉「お、おい…」
頼子「覚えたてだけど、晶葉さんに食べて欲しいの」
晶葉「いや、そんな訳には…ふぁ」
頼子「昨日寝てないんでしょ、ちょっと横になって…フフ」
晶葉「あ、ああ、すまんな、じゃあ頼むよ」
- 15: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:17:32.75 ID:epcMwQzq0
・・・
頼子「お待たせ、晶葉さん」
晶葉「う…頼子か、あれ、この毛布」
頼子「あ、ごめんね…探してきちゃった」
晶葉「いや、その…ありがとう」
頼子「…どういたしまして、その…すぐに食べる?」
晶葉「ああ、いい匂いだ、す、すぐに食べるぞ」
- 16: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:18:14.86 ID:epcMwQzq0
・・・
晶葉「ああ、美味しかった…それに何だか懐かしい感じだ」
頼子「ホント、嬉しいな…」
晶葉「そうだ、頼子、レシピを教えてくれ」
頼子「う、うん、それはいいけど…」
晶葉「私のお料理ロボはすごいぞ!」
晶葉「レシピと食材と器具を準備すれば、完璧に同じものを作れるんだ」
頼子「……あ」
晶葉「これで毎日食べれると思うとな」
頼子「晶葉ちゃん!」
晶葉「な、なんだ、頼子、急に大声出すな」
- 17: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:19:00.47 ID:epcMwQzq0
頼子「あのね…さっきの料理は特別なものじゃないよ」
晶葉「そ、そうなのか」
頼子「晶葉ちゃんに美味しいって思ってもらいたくて…」
頼子「その気持ちを込めて作ったよ、だからきっと…」
晶葉「頼子…」
頼子「私もね、両親が仕事で遅いことが多いの…」
頼子「でも、たまに早く帰れた時に手料理作ってくれて」
晶葉「ああ」
頼子「優しい味…だったの…だから晶葉ちゃんにも…」
晶葉「ああ、私も何度か母が作ってくれたな」
晶葉「そうか、さっき懐かしいって思ったのは…そうか」
- 18: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:19:36.07 ID:epcMwQzq0
晶葉「心が最高の調味料なんだな」
頼子「うん、それに一人より二人の方が美味しいよ」
頼子「これからも…遊びに来てもいいかな」
晶葉「あ、ああ、頼子ならいつ来てくれてもいいぞ」
頼子「うん、よろしくね」
晶葉「な、なあ、頼子、さっき…晶葉ちゃんって」
頼子「あ……つい…ごめんなさい、嫌だった…?」
晶葉「そんな事無いぞ、むしろ…嬉しいな」
頼子「うん、晶葉ちゃん」ギュ
- 19: ◆m1/9P3R/Ihfa:2014/02/09(日) 14:20:55.75 ID:epcMwQzq0
・・・
モバP「そっかそっか、まるで姉妹みたいだな」
頼子「う、うん、私も晶葉ちゃんみたいな妹いたら嬉しいな」
頼子「今度はお料理ロボに心を植え付けるって張り切りましたけど…」
モバP「流石晶葉だな…そう言えばクレープの時もだったか」
頼子「うん…あの時はPさんコメント一覧
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- 2014年04月27日 20:58
- 管理人さんは、スレッドに画像が貼られてなくても
出てくる子の画像を貼って欲しいな
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- 2014年04月27日 21:08
- 事務所から電車に乗らなきゃいけない距離にある寮の意味
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- 2014年04月27日 21:08
- ※2
自分でググれバカか
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- 2014年04月27日 21:09
- 頼子さん愛溢れるいいSSだ、掛け値なしに
しかし最後の変装クイズに草
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- 2014年04月27日 21:46
- 所々エイケンのオマージュが入ってて笑う
欲を言えば、頼子光に美世も絡めて欲しかったな
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- 2014年04月27日 21:51
- ※2
唐突なにわか宣言わろた
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- 2014年04月27日 22:21
- ※2
ここまで図々しいといっそ清々しいわwwww
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- 2014年04月27日 23:47
- ッッッ見て刃牙なのかと思っちゃった
なんにしても肇ちゃんを出してくれたことに感謝したい
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そりゃ目の前で妄想される側は呆れるわなwwwwww
ていうかやっとまとめられたのか