iPS細胞の研究で有名な京都大学の山中伸弥(やまなかしんや 51才)教授が、自身の論文

ついて疑義が出た件で謝罪しました。

画像:【山中伸弥教授】
山中伸弥教授
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2014042800668&p=0140428at41&rel=pv

28日、山中教授は会見を開き、14年前に発表した論文に不自然な画像があると指摘を受けた件について、

次のように説明し、謝罪しました。

「問題の研究は、自分が多能性細胞の研究を始めるきっかけになった極めて思い出深いものだった。
その論文に疑問が指摘されていると聞き、最初は何のことか分からないというのが正直な感想だった。

今回の実験は、何回もやっていて結果には自信を持っているが、自分自身の実験ノートは保存していたが、共同研究者のデータは全く保存しておらず、指摘された実験に関するデータが示せない状況だ。

実験は、中国からの留学生と医学部の学生に手伝ってもらったが、責任者はあくまでも私で、今から思えばすべてのノートを私が持っているべきだった。
また、当時の自分の実験ノートは、日付に年が書いていないし、記載も決して十分とは言えず、昔の自分が恥ずかしく思う。

今、日本の研究の信頼が揺らいでいるのは確かで、私自身を含めてノートをしっかり取って、いつでも示せるようにするのが信頼回復の唯一の方法であり、それを私の研究所でも非常に強く指導している。

そうしたなかで、今回、私自身の論文に関するデータを出せないというのは、研究所の人たちに対しても本当に申し訳ない」

京都大学iPS細胞研究所も山中教授の論文から画像の切り貼りなどは確認できず、一連の実験が行われて

いたことを過去の研究ノートで確認でき、論文内容自体に疑いの余地はないと結論づけました。

動画:【京大・山中伸弥教授が謝罪会】

共同研究者の実験データは再現不可能という点は残念ですが、ノーベル生理学・医学賞を受賞しているの

ですから、STAP細胞の小保方氏のケースとは異なり、あまり大きな問題ではないと思われます。