「鼻血、落花生食べ過ぎが原因」 山岡、思い出すこれは嘘ニュースです
「週刊ビッグコミックスピリッツ」5月12・19日合併号
28日に発売された「スピリッツ」5月12・19日合併号では、主人公の新聞記者・山岡士郎らが福島第一原発を見学。その後東京に戻った山岡は疲労を訴え、鼻血を出した。また作中に登場する前福島県双葉町長・井戸川克隆氏も「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです。」などと発言している。その一方、「福島の放射線とこの鼻血を関連づける医学的知見がありません」という医師の説明もなされた。
発売後まもなく、同誌編集部には「風評被害をあおっているのではないか」といった批判が殺到。編集部では「鼻血や疲労感の表現は、綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」という内容の説明文をウェブ上に掲載した。
そこで次回掲載予定の内容について、関係者に取材したところ、次号では山岡が自分の鼻血の原因をさらに追及。その結果、福島滞在中、合計8キロもの究極の落花生を食べていたことを思い出して一安心する内容であることが分かった。
また山岡の父で美食家の海原雄山も同じく謎の鼻血を出していたが、これも福島滞在中に至高のチョコレートを何十枚も食べていたことが原因だったと唐突に思い出すという。その一方「落花生やチョコレートの食べ過ぎとこの鼻血を関連づける医学的知見がありません」という医師の説明もなされた。
本紙の取材に対し、同誌編集部は「東北以北では節分に落花生を撒く地域が多く、またその風習は福島にも根づいており、山岡らが滞在中朝から晩まで落花生を貪り食っていたとしても不自然はない。これもまた作者の綿密な取材に基づいている」と回答した。
これらが事実であれば、そもそもこの一連のエピソードでなぜ福島帰りの彼らが鼻血を出さなければならなかったのかという疑問も残る。しかし福島と鼻血をめぐる物語はこの2話で完結するため、その真相は最後まで鼻の穴になりそうだ。