ネットショッピングモール「楽天市場」で複数の社員らが架空の販売価格を
表示するよう提案していた問題で、消費者庁が改善するように要請しました。
画像:【楽天市場】
先月末、楽天の内部調査により、少なくとも社員18人が2010年から実際には存在しない「通常価格」
を提示し、大幅に値引きしたような価格で販売することをネット販売業者28店舗に提案していたことが
発覚。
楽天社員らは
「元値や比較対象価格を上げてもらえませんかと提案した」
「特段悪いこととは思っていない。この程度なら許されると思った」
と話しています。
具体例として、シュークリーム(10個入り)の通常価格を存在しない12000円の設定にし、「77%引き
の2600円」としたり、スルメイカ(10枚)の通常価格も9800円から17310円に値上げするなどの偽
装工作がありました。
このような誤解を与える価格表示は景品表示法の「二重価格」にあたり、楽天側は直接販売したわけ
ではないですが、消費者庁はこれを問題視し、楽天に不適切な表示をしないよう文書で要請しました。
なお、同社の三木谷浩史会長兼社長は当初、
「店舗側が勝手にやったこと」
と説明していました。
ネット販売では「二重価格」で消費者の目をあざむこうとする悪質商法は結構あるように思いますが、
楽天ほどの有名ショッピングモールの社員らが提案していたのは驚きですね・・
消費者庁による処分も軽いと感じます。