この夏はサングラスをなくさない、iBeaconを利用したサングラス「Tzukuri」
サングラスまでもiPhoneとペアリングさせる時代になるとは…!
結構な値段はしたけど、ようやく自分にフィットするデザインのサングラスを買えた。でも、そんな大事なサングラスをどこかに置き忘れて紛失…なんてこと、経験した人もいるのでは? そんな悲劇をなくすべくオーストラリア発のTzukuriが開発したのは、iPhoneにアラートを出すことで置き忘れを防止する、iBeaconを使ったサングラスです。
その仕組みなんですが、製品のテンプル部分に搭載されたわずか3mm幅の省電力Bluetoothチップがカラクリになっています。使い方は簡単で、サングラスとiPhoneとを一度ペアリングさせてしまえばOK。 後は専用アプリがデバイス間の距離を認識し、16フィート(約5m)離れた時点でアラートを出します。それを消さないと、さらに32フィート(約10m)、50フィート(約15m)と距離が開いたタイミングで再度アラートされるようになっているのです。
この機能はサングラスを置きっぱなしにした時だけでなく、逆の場合も作動します。つまりサングラスをかけた状態でその場を離れてしまい、iPhoneを置きっぱなしにしても、サングラスのみが移動している状態をアプリが感知し、iPhoneから大きな音を出すのです。幸いにもアプリはiPhoneが家にいるのかそれとも職場にいるのかを学習するため、iPhoneとサングラスが離れるたびに大音量で注意されるわけではありません。
基本的にこの製品は充電不要。トランスポンダへの電力供給はサングラス内蔵のBluetoothチップについている極小の太陽電池から賄っています。もし万が一、充電が必要になってしまった場合にはiPhone上に「1時間ばかしサングラスに太陽光を浴びせるように」と通知してくれます。
仮に、アラートを全部無視してサングラスから遠く離れてしまっても大丈夫。このアプリでは最後にサングラスとiPhoneが同じ場所にいた時のロケーションを保存してくれるので、地図上でその場所をチェックできるそうです。
このサングラスは6種のモデルで展開され、Tzukuriいわく、今年の12月ごろの発売を予定しているとのこと。今なら50ドル(約5,120円)のデポジットを支払って、第一弾を250ドル(約2万5580円)で購入できますよ。
iBeaconを活用したアイテムであることはもちろん、世界を変えたアイコニックな人物にインスパイアされたという各デザインや、製品は日本の職人さんのハンドメイドだという点にも惹かれます。
source: Tzukuri via TheTechBlock
Robert Sorokanich - Gizmodo US[原文]
(たもり)
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