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ブルックリンを拠点に活動しているアーティスト、ラケル・サスマンは、生物学者の協力を得て地球上で長らく生き続けている生命体の写真を、2004年から撮り続けている。
極寒の南極から灼熱の砂漠の中まで、世界中をまわり、過酷な気象条件の中で千年、万年をも生き続けている植物たち。動物の中では長寿に分類される人類だが、今後の科学技術が発達により、これらの植物よりも長生きできる日が来るのだろうか?
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1.ウェルウィッチア(推定2000歳)
ナミブ・ナウクルフト砂漠/ナミビア
原始的な裸子植物で、ナミビアとアンゴラの海岸沿いにのみ自生する。日本では、サバクオモト(砂漠万年青)やキソウテンガイ(奇想天外)などと呼ばれている。短い茎から、生涯2枚だけの葉を伸ばし続ける。葉は裂けやすいため何枚もあるように見える。葉先は次第に枯れていくが、葉の基部に分裂組織があり生涯伸び続ける。このように永続的に成長する葉は陸上植物全体で見ても例が少なく、また、葉の基部で成長を続ける型は他に例がない。
2.ストロマトライト(推定2000〜3000歳)
西オーストラリア州シャーク湾/オーストラリア
シアノバクテリア類の死骸と泥粒などによって作られた、層状の構造をもつ岩石で、藍藻類と堆積物が何層にも積み重なって形成されている。先カンブリア時代には世界各地に存在し、地球に大量の酸素を提供していたが、ストロマトライトを餌にする生物が出現した6億〜 8億年前にその数は大きく減少した。
シャーク湾は砂漠に囲まれた閉鎖的な海域にある。その為、塩分濃度が高い区域が存在し捕食者となる生物が生息できないことからストロマトライトが未だ現存できる環境にある。
3..ヤレータ(最高で推定3000歳) アタカマ砂漠/チリ
コケに覆われた岩のように見える群生するセリ科の小さな顕花植物。標高3200メートル4500メートルのアタカマ砂漠の高地に自生している。
4.縄文杉(2180-7000歳) 日本/屋久島
屋久杉を代表する古木。1976年、九州大学の教授により、樹齢7,000年以上と推定され話題になったが、その後合体木疑惑が浮かび上がり2700年と推定された。その後、合体木ではないことが証明されたが、約7,300年前にカルデラから広がった火砕流により、大型植物は全滅したと考えられており、縄文杉の樹齢は古くとも4,000年以上はさかのぼらないとするのが定説になっている。
だが、後代に持ち込まれた記録の無いヤクシマザルなどの大型動物が現存していることから、屋久島全体が火砕流に飲み込まれたのではなく一部の動植物は生き延びたのではないかとする意見もある。
5.南極の苔(推定5500歳) エレファント島
この苔に覆われた岩は、1914年、英国の探検家アーネスト・シャクルトン率いる帝国南極横断探検隊の船が氷塊に阻まれて身動きが取れなくなった場所のすぐ近くにある。(関連記事)
6.オウシュウトウヒ(根の部分:推定9550歳)
フルフェーレット/スウェーデン
2008年、スウェーデン・ウメオ大学レイフ・クルマン教授らのチームが、ダラルナ地方で発見されたオウシュウトウヒの樹齢の根の部分の年齢を約9,550年とする報告を発表した。これは現在確認されている中では世界最長の樹齢である。
根元の周囲では、およそ9500年にわたって同じような成長をみせていたが、中央の細長い幹はここ50年ほどで成長した。これはスウェーデン西部に位置するこの高原山頂の気温が上昇したためだ。
7.ヒューオン・パイン(推定1万500歳)
マウントリード/タスマニア
タスマニア固有の針葉樹で、マウントリードに自生するヒューオン・パインのクローン群落は山火事によりその多くが破壊されてしまったが未だ生き残っているものもある。この群落は、標高950mほどのゆるやかな斜面上にある。
8.ユーカリの一種(推定1万3000歳)
ニューサウスウェールズ州/オーストラリア
絶滅危惧種に指定されているユーカリの一種。残っているのは5本にも満たないという。自生する場所を特定されないよう、この木の正確な名前は伏せてある。
9.パンドゥ(推定8万歳) ユタ州/アメリカ
震える木と呼ばれるアメリカヤマナラシのクローンの群生”パンドゥ”は、少なくとも8万年前に誕生したと言われている。まだ人類の祖先すべてがアフリカに住んでいた頃だ。ただし、この森林地帯は100万年も前から続いているという意見もある。
10.ポシドニア・オセアニア・シーグラス(推定10万歳)
バレアレス諸島/スペイン
この海洋性植物は、人類最古の祖先として知られている南アフリカの古代人が、世界で初めて象徴表現を生み出したとされる時代からこの場所で生きている。ポシドニア・オセアニア・シーグラスが自生している地域は、ユネスコの世界遺産に指定されている。
via:thisiscolossal・原文翻訳:LK
ラケル・サスマンが撮影したこれらの写真は、シカゴ大学出版局から「世界で最も長生きな生物」というタイトルで出版されている。全部で124の写真と30のエッセイがおさめられている。
The Oldest Living Things in the WorldAmazon.co.jpで詳細情報を見る
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コメント
1. 匿名処理班
縄文杉に顔があるように見える
植物と話せるなら普段何してるのか聞いてみたい
2. 匿名処理班
3番は普通に見てもただのコケとしか思わないだろうな
3. 匿名処理班
最初から2000年とかぶっ飛びすぎててワロタwww
4. 匿名処理班
ストロマトライトは、無数のシアノバクテリアが世代交代をしながら、構造物を作っているのであって、別に寿命が長いってわけでは無いと思うけどねぇ
5. 匿名処理班
おお、ストロマトライト!
酸素がまだ猛毒だった太古の時代にこいつらの繁殖でえらいことになった(そして我々が誕生するきっかけともなった)ことで有名な…
ヤレータって顕花植物って冗談だろ?って思ったら本当にちっっっちゃな花咲かせるんだなあすごいなあ。
オウシュウトウヒのOld Tjikkoさんにその座を奪われたけど、全身まるごとのご長寿では未だに世界一を誇るメトシェラさん(約4,800才)がランクインできてないのがなんか釈然としない。実はメトシェラさんよりさらにご長寿の同族がいるみたいだけど。
6. 匿名処理班
淡々とその場を占め続ける。大変なことよ
7. 匿名処理班
それは生きているのか?!とかよくわからんけど、写真とエッセイは気になるな
8.
9. 匿名処理班
ストロマトライト入れちゃうのか…
10. 匿名処理班
緑のモコモコきよつける
11. 匿名処理班
個体として長生きってことと種として長いってことがごたまぜのランクインになってるから混乱を誘うよね
そこ分離して再編成するとどうなるのかが知りたいところ
12.
13. 匿名処理班
なんか群生ってずるいな
14. 匿名処理班
どの植物も自然の畏怖をもちその尊さを理解して保全している
人間の秀でた慣性の現れ
15. 匿名処理班
種としての長さを入れちゃダメだろw