女「どこを見てるの?」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:16:05 ID:ylx/me5U
- 男「え?」
女「どこを見てるのって聞いてるの」
男「も、もちろん君のことを見てたよ」
女「うそつき」
男「……」ビクッ
女「私はあなたをずっと見てるの。嘘をついてるくらいわかる」
女「ここのどこでもないところを見てた。私以外のことを考えてた」
男「……」ガクガク
女「そうでしょ?」ニコッ - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:19:23 ID:ylx/me5U
- 女「でもね、それも仕方ないと私も思う」
女「だって一緒に暮らしてからまだ日が浅いもんね」
女「………………だから」
男「」ビクッ
女「私のことをもっともっと好きになってね?」
男「………」
女「ね?」
男「そ、そそんなことできるわけがないだろう!」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:23:16 ID:ylx/me5U
- 女「どうして?」
男「い、いきなりここに連れられてきて知らない人と……」
バンッ!
男「っ!?」
女「……私は女っていうの何回も教えたもんね?知ってるよね?知らないハズないよね?」
男「……いきなり女さんと暮らすなんて」
女「大丈夫よ愛があるから」
男「僕にはない!」
女「大丈夫、好きになるから」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:28:54 ID:ylx/me5U
- 男「他人のことなんかそう簡単に……」
女「ううん、私は男くんのこととっても詳しいよ?」
男「……どういう意味なんだい?」
女「男くんは18になったばかりで誕生日は9月10日だよね」
男「!?」
女「好きな食べ物はハンバーグ、嫌いな食べ物はピーマン子供みたいで可愛いわ」
男「……なんでそんなことまで知ってるんだ!?」
女「だって………」
女「男くんのことだから」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:35:09 ID:ylx/me5U
- 男「な、なんで」
女「なんでかって?ずっと男くんのことは見てたからわかるわよ」
女「ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと」
女「男くんの知らない面を知る度に、知っている面を確認する度に」
女「私はもっと男くんを好きになっていったの」
男「ス、ストーカーしてたのか!?」
女「好きな人を見ていたいのは当然でしょ?」
男「だからって!」
女「ごめんさい、我慢できなかったの。でも……」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:39:17 ID:ylx/me5U
- 女「私の愛はもっと強く男くんを求めるようになったの」
男「や、やめろ!お前なんかに愛されたくない!」
女「…………」
男「………」ビクビク
女「…………そう」
男「」ビクッ
女「思い出してくれないんだ」
男「……え?」
女「男くんは、思い出して、くれないんだね」
男「な、なにを言ってるんだ!?」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:45:08 ID:ylx/me5U
- 女「私は忘れなかったのに」
女「ずっと男くんのことを考えてたのに」
女「男くんは、思い出してもくれないんだね」
男「……僕と君は会ったことがあるのか?」
女「……へぇ、そんなこと言うんだ」
男「」ビクッ
女「なら、教えてあげる」
女「男くんとはね、幼なじみなの」
男「幼、なじみ?」
女「うん、小さい頃どんくさい女の子がいたでしょ?」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 00:53:16 ID:ylx/me5U
- 男「……あ、ああ」
女「その子が、私。私はどんくさくて周りについていけなくて自然と一人になってたの」
男「………」
女「そして何回目かそうやって一人になった時声をかけてくれたのが……男くんだよ」
女「男くんはあの頃から面倒見がよくて、周りに頼りにされてて、私とは正反対だったよね」
男「そこまで大したもんでもなかったよ」
女「ふふ、でね。声をかけてもらった私は迷ったけど頑張って男くんに声をかけたの」
女「……そしたら当たり前のように笑顔と声が返ってきて、とても、とても嬉しかったの」
男「そう、なのか」
女「でね」
男「?」
女「その頃から男くんを私だけのものにしたいと思ってた」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:00:24 ID:ylx/me5U
- 男「!?」
女「だって男くんの周りには沢山人がいるもん。……今も、昔も」
女「で、なんとか男くんと仲良くなりたいと思ってたけど親の都合で転校」
女「……男くん思い出してきた?」
男「……それで僕は」
女「うん。また会おうねって約束してくれたよね」
男「……」
女「で、ようやくこっちの方に戻れて男くんに会ったら……」
女「私の振った手は無視されて、女の子とおでかけだもん、ね?」
男「た、確かに約束は忘れてたけど……なんで監禁するんだよ!?」 - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:09:30 ID:ylx/me5U
- 女「だって、」
男「…………」ビクッ
女「我慢できなかったんだもん」
男「な!?」
女「私ね、許せなかったの」
男「……何をだよ」
女「私以外が男くんの傍にいるのが」
女「男くんに言われたら他のことなら我慢できる。でもそれだけはいや」
男「なんなんだよ……なんなんだよお前!」
女「ただの男くんが好きで好きでたまらないだけの女の子だよ?」
男「もう、帰してくれよ……」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:15:05 ID:ylx/me5U
- 女「大丈夫、幸せにするから」
男「そういう問題じゃないだろ!」
女「なら、なに?」
男「お前わかってるのか!?これは犯罪だぞ!犯罪!」
女「そうね」
男「ならなんで!」
女「同意ならただのプレイでしょ?」
男「僕は同意なんかしてない!」
女「今は、ね」
男「これからも、だ!」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:21:26 ID:ylx/me5U
- 女「強情ね、でもそこも好き」
男「っ!ふざけてるのか!?」
女「ふざけてないわ。真剣にあなたが、好き」
男「……」
女「……ねえ、男くん」
男「……何だよ」
女「……もう、我慢、出来ない」ガバッ
男「っ!何をするんだよ!?」
女「男くん……」ギュー - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:26:45 ID:ylx/me5U
- 女「好き、好き好き好き!」
男「っ!離せよ!」
女「い・や」ギュー
男「くそ、説得出来ないとみたら無理やりかよ!」
女「無理やりして欲しいの?」ギュー
男「して欲しくないに決まってるだろ!」
女「なら、しない。無理やりは嫌だし」
男「……監禁しといてどの口で!」
女「初めては優しく愛を囁いて欲しいわ」
男「な!」
女「結構ロマンチストでしょ?」
男「ストーカーにロマンチックもあるか!」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:31:14 ID:ylx/me5U
- 女「関係ないわ」
男「ある!」
女「ないわ」
男「あるよ!」
女「………」
男「な、なんだよ急に黙って」
女「やっぱり男くんと喋るのは楽しいわね。……懐かしい」
男「………」
女「どんどん、いつも男くんらしくなって安心したわ」
男「……そうかい」 - 16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:37:06 ID:ylx/me5U
- 女「……うん」スーハースーハー
男「……おい!何やってんだよ!」
女「男くんを嗅いでるの」スーハースーハー
男「止めろよ!?」
女「え?どうして」スーハースーハー
男「人に匂い嗅がれるのなんて嫌に決まってんだろ!」
女「私は構わないわ」スーハースーハー
男「僕が構うんだよ!」
女「これが男くんの匂い……」スーハースーハー
男「止めろって言ってんだろ!」 - 17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:43:44 ID:ylx/me5U
- 女「……わかったわ」ギュー
男「……」
女「……これが男くんの体……」サワサワ
男「おい」
女「トクン、トクンって男くんの脈動を感じる……」サワサワ
男「おい」
女「なに?」サワサワ
男「その僕の服の中をまさぐろうのしてる手はなんだ」
女「……男くんに直に触りたくて」 - 18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 01:51:46 ID:ylx/me5U
- 男「……無理やりはしないんだろう?」
女「そうよ」
男「ならそれはアウトじゃないのか?」
女「セーフよ」
男「……セーフだとしてもその後を我慢出来るのか?」
女「……………………………出来るわ」
男「おい、その溜めはなんだ」
女「………」
男「おい」
女「……そうよね、初めての記憶がレイプじゃお互いいやよね」
男「な、な何を言ってるんだ?」
女「知ってるよ?男くんもまだだもんね」 - 19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 02:00:08 ID:ylx/me5U
- 男「……そうだよ、そうさ僕は童貞さ!何か悪いか!?」
女「何も言ってないのにそんなこというなんて気にしてるのね……」
男「」グサッ
女「でも私はそんなこと気にしないわよ?」
男「そらありがとうよ!」
女「でも、嬉しい。……男くんが他の女に汚されてなくて」
男「………」ゾクッ
女「んー」ギュー
男「……なあ」
女「なに?」ギュー - 20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 02:05:04 ID:ylx/me5U
- 男「僕をいつまで閉じこめるつもりなんだ?」
女「……知りたいの?」
男「……ああ」
女「そんなに長くはないから心配しないで」
男「………」
女「……何か不思議そうね?」
男「……ずっと閉じこめて私だけのものにするとか言わないのか?」
女「それもいいんだけど」
男「……」
女「男くんが私を好きになってくれたら、出してあげる」 - 21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 02:10:29 ID:ylx/me5U
- 男「………」
女「男くんはいい人だから」
男「……どういう意味なんだ?」
女「別に皮肉ってるわけでもないわ。ただその通りのまま」
男「……わからん」
女「それじゃあ言うけど」
女「男くん、もう私に気 を 許 し か け て る で し ょ ?」
男「っ!」
女「男くんは人がいいから自分を好いている人のことを嫌いになれない、でしょ?」
女「明らかに心を開きかけてるもの」 - 22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 02:17:18 ID:ylx/me5U
- 男「……そんなこと言っていいのか」
女「心配してくれてるの?」
男「誰が!」
女「そう、もっと素直になって欲しいけど」
女「で、私がそんなこと言った理由は」
男「……」
女「私は男くんのことを何でも知ってからよ」
男「っ!」
女「さっき言われたことがあっても、男くんは必ず私を受け入れる」
男「」ゾクッ
女「………ふふふ」 - 23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/09/16(日) 02:20:47 ID:ylx/me5U
- 男「……な、なあ」
女「なんて、ね」
男「は?」
女「そんな細かい所までは流石にわからないわ。言わなきゃよかったわね」
男「は、ははは」
女「男くんと喋ってるから浮かれてるのでしょうね」
男「そ、そうだよな。うん」
女「ええ、そうよ」
男「はははは」
コメント一覧
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- 2014年05月04日 13:29
- お……おう
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- 2014年05月04日 13:43
- なげー
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- 2014年05月04日 13:46
- 最後微妙なだなー
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- 2014年05月04日 14:19
- 中途でギブした
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- 2014年05月04日 15:08
- なぜか脳内で女のほうが戦場ヶ原さんで再生された。
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- 2014年05月04日 15:11
- くっさい妄想
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- 2014年05月04日 15:14
- 最初と最後しか見てないが何とか症候群だっけ?
こんな風に加害者と被害者が恋人になる病気あったよね?
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- 2014年05月04日 16:37
- むだなが
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- 2014年05月04日 17:01
- ↑↑7以下ストックホルム症候群だよね昔銀行強盗で犯罪といたら犯罪がすきになったて言う
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- 2014年05月04日 17:26
- あなたの太ももです
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- 2014年05月04日 17:48
- 最後投げたな
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- 2014年05月04日 18:43
- んー
気持ち悪かったです
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- 2014年05月04日 19:24
- ストックホルム症候群だな
犯人の境遇とかに同情してしまうんだと
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- 2014年05月04日 21:45
- 男は本当にすきになったの?脱出の為に嘘ついたんじゃないの?
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- 2014年05月04日 22:55
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普通だなァ