「失楽園」などで知られる作家の渡辺淳一(わたなべじゅんいち)さんが死去しました。

画像:【渡辺淳一】
渡辺淳一
http://www.waseda.jp/scoe/yokoku_081126.html

享年80才でした。

死因は「前立腺がん」と伝えられています。

先月30日、都内の自宅で亡くなり、喪主を妻の敏子(としこ)さんがつとめ、葬儀は親族内で

行われました。

渡辺さんは北海道上砂川市出身。

札幌医科大学を卒業後、同校で助手や講師をつとめる傍ら、道内の同人誌などで執筆活動。

母校で行われた初の心臓移植手術成功を題材として1969年に描いた「小説・心臓移植」

(のち、「白い宴」に改題)で計4度の芥川賞・直木賞候補となるものの、同手術に疑問を呈

する内容が含まれていたことから、大学を追われ、同年、同大学を退職し、文筆業に専念。

1970年、総理大臣寺内正毅をモデルとした「光と影」で直木賞受賞。

1979年、野口英世を描いた「遠き落日」で吉川英治文学賞受賞。

1995年、お互いに浮気・不倫関係にある中年男女を描いた「失楽園」はベストセラーとなり、

流行語や映画やドラマにもなるほどの話題を呼びました。

受賞歴
1965年(昭和40年) 第12回新潮同人雑誌賞 - 『死化粧』
1970年(昭和45年) 第63回直木賞 - 『光と影』
1979年(昭和54年) 第14回吉川英治文学賞- 『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』
1983年(昭和58年) 第48回文藝春秋読者賞 - 『静寂の声 ― 乃木希典夫人の生涯』
2001年(平成13年) アイスランド隼勲章騎士章[7]
2003年(平成15年) 紫綬褒章
2003年(平成15年) 菊池寛賞
2011年(平成23年) 第72回文藝春秋読者賞 - 『天上紅蓮』


(引用元:http://ja.wikipedia.org/wiki/渡辺淳一)
公式動画:【映画「失楽園」予告編】

渡辺淳一氏といえば、男女の情愛を描く作家というイメージでしたが、医師としても活動なさっており、

かなり波乱万丈な人生を歩んでおられますね。

晩年まで執筆などに多忙な様子でした。

ご冥福をお祈りします。