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気象変動や天災など、一見自然が起こしたかのように見える事象も、実は裏で何者かが操作しているに違いない。これが陰謀説というやつだが、自然の驚異の前に抗えない人間が、その不条理に耐えられなくなった結果、その矛先を同じ人間に向けるというのは、まさに人間だもの。というやつだ。
冷戦以前のアメリカで、天候を意のままに操るというアイデアが生まれた。1945年の終わりにはそのアイデアについての会議が開かれ、冷戦中には更なる研究のため巨額の資金が投入された。当然政府内でこの話題は禁句だったが、政府による「人工的な天候操作」の噂はまことしやかにささやかれ、ネットの普及により更なる広がりをみせた。今回は、「陰謀なのでは?」とささやかれている10のトピックを紹介する。
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10.巨大ハリケーン・サンディは仕組まれたものだった(アメリカ)
2012年10月、巨大ハリケーン・サンディがアメリカ東部を襲った。これは人工的な天候操作の産物だとする声があり、中にはこのハリケーン自体が造られたものだと言う人もいる。というのも、サンディが発生したのがアメリカ大統領選のちょうど一週間前。そしてオバマ大統領はこの災害に対し高い対応能力を見せ、再当選の後押しとなった、というシナリオだ。
一体どうやって?という疑問もあるが、HAARPと呼ばれるプロジェクトがハリケーンを発生させているという話を信じている人もある。当プロジェクトは関与を否定しているそうだが。
9.リンマウス大洪水は軍の実験によるもの(イギリス)
1952年、9000千万トンにも上る濁流がイギリス・デヴォンにある町リンマウスを飲み込んだ。通常の雨量の実に252倍もの降水によって35名の死者が出た。この災害に対し、「人工降雨実験の影響ではないか?」、という噂がささやかれた。というのも、イギリス空軍が人工降雨実験を行ったまさにその週にその洪水が起きていたからである。専門家は、その実験で積雲にヨウ化物やドライアイスを注入していたことに言及した。
一部の人々はこの実験が、ほんの20分ほどだったはずの降雨を長期化させ、リンマウスのみならず、イギリス・ウェールズの南部、西部全域にわたる大雨を引き起こしたことに関係あると信じている。
8.米軍による人工降雨、ポパイ作戦(ベトナム戦争)
ベトナム戦争中、アメリカ政府はベトナムの雨季における豪雨を悪化させるポパイ作戦なるものを試みた。その作戦にはヨウ化銀とヨウ化鉛が使用され、作戦は1967年から1972年まで続いたのだそうだ。
これを受け、アメリカ主導のもと戦事中の天候操作技術禁止についての会議が開かれ、1976年には「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約(ENMOD)」が締結された。ポパイ作戦が悪意あるものだったことをアメリカ政府は否定しているが、この話にまつわる陰謀説はあとを絶たない。
7.黄色い雨は化学兵器(ベトナム戦争)
ベトナム戦争時、モン族の人間はアメリカに味方をしたそうだ。これはベトナム全体やラオスから重く受け止められ、モン族に対し、化学兵器を用いた戦争をすると布告された。目撃者によると、黄色い雨が降るのを見たと証言し、それは油のような質感だったと言う。中には、低空飛行するヘリコプターが何かの液体を散布していたと言う人もいた。
この黄色い雨は何か酸のようなものを含んでいたと思われ、雨に打たれた人は何らかの症状を訴え、中には失明した人までいたそうなのである。専門家らはというと、この黄色い雨はミツバチの糞だったのだと結論づけているようだ。その雨に含まれる毒も、ミツバチの糞に含まれる菌から自然に生成されたものではないかという。
6.カリフォルニアの干ばつは地球工学によるもの
2013年5月、カリフォルニアでかつてないほどの大干ばつが起きた。この干ばつは2014年まで続き、12月にはビッグサーという街の近くで大規模な野火まで発生した。
原因ははっきりしていないが、地球温暖化の影響か、人為的なものか、またはその両方と言われている。陰謀論者は、ジオ・エンジニアリング(地球工学)が原因ではないかと語る。断続的なエアロゾルの噴霧や上空にある電離層の加熱などによって干ばつが起きたのではないか、などの噂は絶えない。
5.太陽放射線制御は人為的な人口制御
太陽放射線制御(Solar radiation management: SRM)というのは、大気に放射線を反射する物質を撒くことで太陽放射線量を減らす技術のことである。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)という機関がSRM技術の重要性についての声明を発表したが、実はこれは、天候操作による人口抑制が目的なのではないか?と陰謀論者は主張している。SRMを推し進めるのもジオ・エンジニアリングの一環なのではないか、と。
4.ストーム・フューリー計画は米軍の気象操作実験
ストーム・フューリー計画は、風速を落とすことでハリケーンによる被害を軽減させるプロジェクトのことであり、1962年から1983年まで続いた。この計画ではヨウ化銀を用いてハリケーンの目の外側に人工的な対流を生み出すというものだ。この対流から新しい目が生まれ、元々の目を消滅させ、風速が弱まり、四つのハリケーンでテストしたところ、風速を三割も落とすことに成功したという。
陰謀論者の間では、アメリカ軍がハリケーンを思うようにコントロールできるか試しているのでは、という話で溢れ返っている。
3.ヨーロッパはイランから雨を奪っている
イランのマフムード・アフマディーネジャード元大統領は、イランは特殊な技術によって欧州に雨雲を奪われているのだと語っていたそうだ。
アフマディーネジャードは、狂気的なまでの陰謀論者なことで知られている。彼は、正体不明の政治家がイラン、トルコとその周辺地域で30年間に渡る干ばつを予言したと主張し続けていたのだ。大多数の人は耳を貸さなかったが、彼の言葉を信じる人が1人もいないとは言い切れない。
2.ケム・トレイル
ケム・トレイルは、航空機が化学物質などを空中噴霧することによって生じる飛行機雲に似た跡のことである。これは意図的に有害物質を散布することで、住民への健康被害を目的としたものとされている。
ケム・トレイルについての疑惑が広まったのは1990年代、アメリカ空軍が天候操作の研究についての報告書を公表してからである。これは陰謀論の一種とみなされており、飛行機雲のような跡も、単なる飛行機雲に過ぎないと言われている。
1.HAARP
天候操作陰謀説の中核となっているのが、高周波活性オーロラ調査プログラム(High Frequency Active Auroral Research Program)、通称HAARPである。この調査機関は天候操作計画の秘密兵器だと考えられているが、当機関の職員はHAARPにそのような意図はないと語る。しかし、陰謀説を否定したからといって疑惑が消えるわけではない。
アラスカの施設の周囲には幾何学的に並んだ大量のアンテナと、誰も立ち入らないように張り巡らされている有刺鉄線があり陰謀説に拍車をかけている。このプロジェクトについては様々な説がささやかれている。ハリケーン・カトリーナ、サンディ、ウィルマ、リタを作り出したのもHAARPだと言われているし、中には電磁波でアメリカ国民を洗脳している、なんて話まである。
via:listverse・原文翻訳:such
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コメント
1.
2.
3. 匿名処理班
イギリスとかただでさえ雨多いのにわざわざ降らせたのか?
4. 匿名処理班
地球温暖化
5.
6. 匿名処理班
ストーム・フューリー計画は悪くない話だね
そういえば飛行機雲が長く残る時は
明日は晴れるんだか、雨になるんだかって聞いたことがある
知ってる人いるかな?(・ω・)
7. 匿名処理班
これらが可能になった時、また別の陰謀論が生まれるんだろう
8. 匿名処理班
地殻変動操作で地震起こすやつが出てないなー、と思ったが地震は気候変動ではないか
天候はまだ因果関係がはっきり見えてない部分が大きいんで、ピンポイントに絞って動かせたとしてもどこへどんな影響関係が現れるのかよくわかんなくて、兵器使用は難しいよね
9. 匿名処理班
安易な妄想は信じないが、HAARPが何だか怪しいってのは同意見です。
10. 匿名処理班
日本も都知事選の大雪に使ってただろ
11.
12. 匿名処理班
※9
なんかワロタ
13. 匿名処理班
科学なんて体系は所詮宗教の一つだから。