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http://japanese.engadget.com/2014/05/07/torque/


京セラ山口社長、ドコモ向け端末供給に意欲。タフスマホTORQUEを積極展開 - Engadget Japanese


京セラは5月7日、都内で決算説明会を開催しました。この中で、山口悟郎社長がスマートフォン展開について語り、NTTドコモへの端末供給に意欲を示しました。また、今年3月に国内投入が始まったタフネスAndroidスマートフォン「TORQUE」は、SIMロックフリーで販売しています。これを山口社長は、ドコモ向けの対応だったとします。

NECがスマホ市場から撤退、パナソニックも国内個人向け市場からは手を引きました。経営再建中のシャープはもとより、好調だった富士通も2013年度の携帯事業は赤字、ソニーも経営資源を集中して合理化を図っています。こうした中、携帯事業の黒字化を続けているのが京セラです。

京セラ 決算説明会

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京セラでは、2013年3月に北米で「TORQUE」を発売。国内では2014年3月、SIMロックフリーの京セラブランドモデルとして発売しています。北米でも日本でもビジネス用途を中心に受けており、建設業や運送業などからの引き合いが強いとしています。現在は、VerizonやSprintに端末を供給しており、山口社長は「今期こそ」と、もう1つのメガキャリアAT&T採用を狙っています。



北米中心の京セラでしたが、南米や欧州、中国への拡大展開にも意欲を示しています。山口社長はその突破口になるのが「TORQUE」シリーズであるとし、タフネスの京セラを売り込んでいく計画です。

説明会では、TORQUEを国内外共通モデルとして紹介しました。しかし、TORQUEは北米で昨年3月に発売したものの、日本での投入は1年後の今年の3月。共通モデルというより、海外モデルを日本に持ってきた印象が強く、国内ユーザーからすれば時間差が非常にもどかしく、おもわず「そんなに時差はないだろ!」と言いたくなってしまいます。



この点を質問すると山口社長は「意図的には時間差をつけているのではなく、キャリアや販売店によって納入条件が異なるためです。できるだけ早く届けたいです」と話しました。またSIMロックフリーでの端末供給については、ドコモへの対応だったとした上で「TORQUE自体はドコモに限りません。今のところ日本ではドコモですが、ドコモを皮切りに使っていただけるところに出していきたいです」とコメントしています。

昨年度1200万台超の端末を供給した京セラ、今年度はさらに1400万台超を目指すとしています。国内市場はすでに多くのユーザーの手にスマートフォンが渡っている状態ですが、NECカシオのタフネスモデルG'zシリーズ無き今、タフネススマホは京セラの大きな差別化要因となっています。パナソニックも5インチクラスのタフネスモデルを発表していますが、パナソニックでは通話もできるタブレット端末に位置づけています。