映画の通信のシーンでよく聞く「アルファ」や「ブラボー」って何?
戦争映画や飛行機の出てくる映画などでよく耳にする「アルファ」「ブラボー」などの「フォネティックコード」についてまとめました。
更新日: 2014年05月09日
チュウキチさん
戦争映画や飛行機の出てくる映画などでよく耳にする「アルファ」「ブラボー」などの「フォネティックコード」についてまとめました。
更新日: 2014年05月09日
チュウキチさん
映画を字幕で見たときの疑問
「特攻野郎Aチーム」とか「ダイハード4.0」とかを字幕で見てみてください。字幕には「G、T、9」と出てるのに、実際にはマクレーンが「ゴルフ、タンゴ、ナイナー」とか言ってるのが確認できると思います
アメリカのアクション映画でよく耳にする、あの「アルファ」「ブラボー」「デルタ」ていうやつ。あれの「C」はなんやったっけ?全く思い出せへん…(T_T)
フォネティックコードと言います
無線電話において、アルファベットの発音を聞き違えないように、単語に置き換えて送信するようにしたもの
「A」をアルファ、「B」をブラボー、「C」をチャーリーといった具合に単語に置き換えます。
「A」はアルファ、「R」はロメオ、「J」はジュリエットに置き換えられます。「ARJ」だったらアルファ・ロメオ・ジュリエットと続けて言います。何かの車の名前みたい・・・
フォネティックコードは全世界共通なので、世界中のパイロットや管制官が使います
無線に限らず電話が使われる様々な業界で採用されています。組織内でオリジナルのコードを使う場合もあれば、航空業界など世界と通信する必要のある組織は世界共通のコードを使うといった具合です。
コードは国(言語)や組織・時代などによって異なるが、現在ではNATO方式が広範に使われている
「NATOフォネティックコード」という、NATO同盟国の海軍同士で使用するために規定されたコードが一般に使用されているそう。
Aから順番にアルファ、ブラボー、チャーリー、デルタ、エコー、フォクストロット、ゴルフ、ホテル、インディア、ジュリエット、キロ、リマ、マイク、ノーベンバー、オスカー、パパ、ケベック、ロメオ、シエラ、タンゴ、ユニフォーム、ヴィクター、エックスレイ、ヤンキー、ズールーです。
聞き取りづらい通信環境で確実に「文字」を伝えるためのもの
GettyImages Photo by Hemera Technologies / PhotoObjects.net
通話表は、帯域が狭く、歪や雑音の多い無線や有線電話等で、話者の発音の癖などがあっても、原文を一文字ずつ正しく伝達する目的で生まれた
音声による無線通信は、1905年にアメリカのフェッセンデンによって行なわれたのが最初です。当時は音声が明瞭には伝わりにくく、音声による無線通信用にフォネティック・コード (通話表)が考案されたそうです。
混信や電波状態が悪い中での交信では文字を聞き取りにくい場合があります
特に発音が似ているものを伝えるのは大変です。
特に「BとD」、「IとY]、「MとN」、「TとP」など。発音が悪くても分りませんし、逆に正しい発音をされると英語圏以外の人は聞き取れません
さらに、ドイツ語話者と無線通信したときに、英語の「A(エー)」はドイツ語では「E(エー)」と間違えられてしまう恐れがあります。
日常生活では聞き間違ってもあまり影響はありませんが、もし航空管制で聞き間違ったら生命に関わるような重大事故になることもあります
軍事では攻撃すべき座標を伝え間違えれば味方の砲爆撃が味方陣地に降り注ぐ可能性もありますし、航空管制で飛行高度や使用滑走路を聞き間違えれば大事故が起こりえます。
フォネティックコードはいろいろな業界で採用されています
GettyImages Photo by Digital Vision. / Digital Vision
具体的には航空管制などで用いられている。アマチュア無線でも使うが、亜流も多く使われており、航空管制のそれと必ずしも同じではない
アメリカの空港では「D」=デルタがデルタ航空のコールサイン(航空会社固有の飛行機の呼び方)に間違えられないようにデルタの変わりに「Dixie ディキシー(水兵)」を使うそうです。
軍事用語としても用いられ、地点の指示や部隊の呼称などに使用される
各国の軍隊でも無線通信に限らず「アルファチーム」「ブラボー中隊」「チャーリー地点」のように使われています。日本の自衛隊でも採用されています。
ベトナム戦争をテーマにした映画でよく聞くチャーリーというベトコンに対する蔑称。ベトナムの共産主義者(Vietnamese Communist)の頭文字をとって「V.C.(ヴィー・シー)」と呼んでいて、さらにそのVとCのフォネティックコードであるヴィクター・チャーリーの後半をとってチャーリーという蔑称で呼んでいたそうです。
旅行業界でも、たとえば航空券記載の名前とパスポート名の照合、座席の確認などのやりとりを電話などで行う際、相手方に伝えるべき文字を間違わないよう、こうした符牒が使われている
航空会社の航空手続きカウンター、ホテル、ツアー会社などが主に採用していて、オリジナル(エイブル、ベイカーで始まる)のコードを使っているそうです。 高橋(=Takahashi) は、タイガー、エイブル、キング、エイブル.... と使うのではなく、「タイガーから、 タカハシ」のように使うそうです。
1号車、2号車...→ひとつ号車、ふたつ号車...ABCD席:あめりか、ぼすとん、かなだ、でんまーく席と、わざと言って聞き違いを防いでおりました。これもまあフォネティックですわな。
国鉄でもオリジナルのフォネティックコードのようなものを使っていたそうです。
和文通話表と呼ばれています。「つうわひょう」を送る時には「つるかめのツ、上野のウ、わらびのワ、飛行機のヒ、吉野のヨ、上野のウ」と送ります。濁音を送るときには「~に濁点」と送ります。例えば「かんづめ」を送るときには「為替のカ、おしまいのン、つるかめのツに濁点、明治のメ」と送ります。自己紹介で自分の名前の漢字を説明しているみたいですね。
一般人として生活していれば実際に触れる機会はほとんど無いが、ミリタリーな映画、アニメ、小説、漫画、ゲームetcに触れる際には聞く機会もあるので、知っておくとちょっとニヤリとできるかも
一般人にとっては完全にこれですね・・・
一応知っておきたい?使用上の注意
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