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http://japanese.engadget.com/2014/05/11/google-100/


Google、ソーラー発電用インバータの小型化コンテストLittle Box Challengeを開催。賞金100万ドル - Engadget Japanese


Google が太陽光発電用インバータの小型化を競うコンテスト Little Box Challenge の開催を発表しました。
[Image credit: Getty Images]



Little Box Challenge は、シリコンバレーのウォルマートで開催されたイベントで、オバマ大統領によるエネルギー政策改革についての演説にあわせて発表された取り組み。大統領は「われらアメリカ人は未来を恐れない」式の演説のなかで、米国はエネルギーに恵まれているが、しかし経済の創造力、イノベーション、ダイナミズムはさらにもっと優れているとして、政府主導だけではない民間での再生可能エネルギーへの取り組みの重要性を強調しました。

会場にウォルマートが選ばれたのは、米国有数の(というより世界最大の)私企業であり、ソーラーパネルの設置やLED照明への切り替えなど再生可能エネルギーの導入を進めていることから。オバマ大統領が明らかにした太陽光発電プランでも、店舗用の大型冷蔵庫や冷凍庫の新たな標準制定を通じて炭素排出量を削減する取り組みについて、典型的なスーパーマーケットの電気料金の半分はそうした大型の冷蔵冷凍設備に費やされていることを挙げています。

(ついでにいえば、創業者のWalton一族の多くはオバマ大統領の民主党ではなく共和党に多大な献金をしていることも、産業界を萎縮させる上から規制ではなく企業にとってもコスト削減になり競争力につながる合理的な政策ですよ、と超党派的な取り組みをアピールする意味合いがあります)。


それはさておき Google が発表した Little Box Challenge は、太陽光発電などに使われる直流 - 交流変換インバータやいわゆるパワーコンディショナの小型化・効率化に対して、100万ドルの賞金を与える内容。Googleのエネルギー担当バイスプレジデント Arum Majumdar 氏はこのコンテストについて、ここから生まれるイノベーションは再生可能エネルギーをより安価に、電気自動車をより軽く、モーターを大幅に効率化することにつながると述べています。(San Jose Mercury News)

公式サイトもすでに開設済みですが、現時点では緑一色の背景にロゴと、 " an open competition to build a (much) smaller power inverter, with a $1,000,000 Prize. " との簡単な説明があるのみ。コンテストの詳細は、近日中にサイトに掲載予定としています。

Google+ での告知によれば、Googleは事業に必要な電力のすべてを再生可能エネルギーで賄うことを目標として、データセンタ向けには1ギガワット以上の風力発電の契約を締結済み。また自社のみならず、全世界で 16の再生可能エネルギー計画に対して10億ドル以上を投資しているとのこと。

それにしてはLittle Box Challenge の賞金100万ドルはいかにも少額に思えますが、ソーラーパネルの価格や効率と並んで太陽光発電の普及を後押しするとともに、太陽光発電以外のさまざまな分野にもインパクトがあるだけに、コンテストをきっかけとしたイノベーションに期待したいところです。