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http://japanese.engadget.com/2014/05/14/floral-kiss/


富士通の女性向けノート Floral Kiss 新モデル発表、バイカラーとオリジナルロゴつき - Engadget Japanese


富士通が女性向けウルトラブック「Floral Kiss」(フローラルキス)の第2世代モデル、LIFEBOOK CH75/Rを発表しました。本体カラーはElegant Red with Beigeと、Clear White with Brownの2種。発売は5月23日、価格はオープンで、店頭予想価格は19万円前後の予定です。

初代モデルは2012年11月に「女性のためのウルトラブック」として発売されたPC。本格的な女性向けパソコンとして本体各部のデザインを専用に設計したことでヒットし、こうした路線は先日発売されたシニア向けPCであるGRANNOTEなどにも形を変えて継承されています。

今回発表された新モデルは、富士通曰く「想定ターゲットとしている女性からのフィードバックを活かした設計とした」仕様。たとえばウルトラブックの仕様を捨てて、DVDスーパーマルチドライブを内蔵とした点や、有線LANを内蔵した点などが挙げられます。

Fujitsu Floral Kiss LIFEBOOK CH75/R

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デザインは前モデルに比べて多少年齢ターゲットを上げ、クール指向となったほか、本体色は現在流行のバイカラー(ツートンカラー)を取り入れた仕様。天板デザインとキーボード、そしてフタ部分の突起などにバイカラーが導入されています。





一方で、前モデルで評価の高かった凝ったデザインは、路線を変えつつも継承。例えばフタ部分の突起は、つけ爪をした状態でも開けやすく、デザインも女性向けとしたクラッチバッグ形状としているほか、スピーカーや冷却穴などを花型にしている点、電源やストレージアクセスLEDにダイヤモンドカットをあしらっている点などが挙げられます。





そして隠れた注目点が、今回デザインされた専門ロゴ。壁紙にもあるように人気ファッションブランドを強く意識したデザインで、良い意味で富士通らしさがまるでありません。さらにこの路線を推し進めるため、本体の目立つところには一切富士通ロゴがないという徹底っぷり。富士通ロゴは底面の型番などが書かれている箇所に小さくあるだけです。



ちなみに、発表会のブースデザインもこれに準じたもの。前モデルを知らなければ、良い意味でとても富士通PCが展示されているブースとは思えないものでした。



さらに本機限定のオリジナルアプリとして、東急スポーツオアシス(スポーツクラブ)が監修するエクササイズアプリ「BIKATSU life」や女性向け旅行ガイド「ことりっぷ」のカスタム版をプリインストール。画面も本体デザインと合わせたシックなものとなっています。

一方で、比較的PC慣れしている女性をターゲットとしていることもあり、PCとしての基本仕様も水準以上。CPUはCore i5-4200U(定格クロック1.6GHz、ターボ時最高2.6GHz)、
ストレージはHDDですが500GB、珍しいところでは有線LAN端子なども搭載しています。



とくに前モデルから大幅な強化となったのが液晶ディスプレイ。前モデルは1366×768ドット・TNパネルだったのに対し、1920×1080ドットのIGZOパネルへと変更。さらにタッチ対応となりました。前モデルでは本体の仕上げの美しさに比べて表示されるの画面の質が負けている感もありましたが、今回はバランスが取れた印象です。

バッテリー駆動時間もJEITA 2.0で約9.1時間、1.0では約17.8時間とかなり長め。ただし、本体の大きさは幅319×奥行220.9×厚さ10.9~22.5mm、重量は1.72kgと、携帯性は高くはありません。もちろんコンセプトとして狙ったものですが、室内モバイル仕様となっています。

主要な入出力端子は、はUSB 3.0×3基、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、ギガビット対応有線LAN、HDMI出力、SDカードスロットなどです。



本機は女性向けと銘打たれたモデルですが、ともすれば女性向け=入門者向け=スペックが低いというパターンが多い中にあって、PCとしての性能をしっかり保ちつつ、デザインにもコストを掛けたという点では非常に好感が持てます。

そしてとにかく鮮烈、かつ細かな箇所まで丁寧なデザインは必見モノ。実際に前モデルは男性からの評価も高いものでした。ある意味で数少ない、Macbookのとなりにあっても格負けしない強烈な個性を備えたPCでもあるため、機会があったらぜひ店頭で確認してほしいところです。