HTC One (M8) Google Play Edtion レヴュー:素晴らしいけど、カメラが惜しい
Android純正主義者には、美しくて新しいハードウェアが登場するたびに「ああ、純粋なAndroid OSだったら!」と残念がってる人、多いですよね。
HTC One (M8)のGoogle Play Edition(アメリカのGoogle Playストアで販売されているGoogle仕様のAndroidスマートフォン)は、そんなAndroid主義者には目が話せないスマートフォン。米ギズモードからのレビューをお届けします。
これは何?
HTCの現在のフラッグシップ機(2014年春モデル)。日本では未発売。ハードウェア面が素晴らしく、強力なプロセッサーにバッテリー持ちがかなり良いです。もしこのHTC One(M8)のレビューを他媒体含め読んだことが無ければ、一度目を通すべき。なぜなら次に持つべきAndroid端末候補として最有力候補だからです。
何がすごいのか?
今年最も注目されるハードウェアで、純正のAndroidなのでサードパーティ製のスキンが無くて、OSはAndroid KitKat(バージョン4.4.2)。
もちろんGoogle Play エディション(GPE)なので、OSのアップデートがあれば真っ先にインストールできます。
デザイン
気に入りました!
この端末は滑らかながら、ハードで質実な面も兼ね備えています。スクリーンも綺麗で(でもサムスンのGalaxy S5のSuper AMOLEDスクリーンの方がよく出来ているとは思う)、音質もずば抜けていて、スピーカーは他のどのスマートフォン(タブレットも含む)を超えていると思います。ただ、ちょっとサイズが大きいかな。5インチの1080ピクセルディスプレイですが、端末前面の上部と下部の黒い縁にスペースがあって、これが無駄な気がします。結果として、他の5インチ端末(例えばグーグルのNexus 5など)に比べて、親指を伸ばさないと操作できないのですね。
HTC One (M8)で最も大きく変わったのは、背面に2つのレンズが搭載されていることです。ちなみにHTCはAPIをグーグルとシェアしているため、HTCエディションの端末でも、背景をぼかすといった特殊効果を使うことができます。
使ってみて
AndroidのKitkatをそのまま期待通りに使えるのは素直に嬉しいですね。
サクサク動くし、インターフェースもすっきりしています。不必要なアニメーションで時間を無駄にすることもないし、必要な情報に素早くアクセスできるのも良いですよね。直感的に使えるし、カスタマイズも容易。純正Android OSで使える機能…たとえば、Google検索ウィジェットなどをタップして起動しなくても「OK Google」と話しかけるだけでGoogle検索が起動する「OK Google」機能も使えます。
HTCのニュースアグリゲートアプリ「BlinkFeed」はあまり役に立ちませんけど。また同時に、HTCのカスタマイズされたソフトウェアも含まれていたりします。例えば、デバイスを起動させるのにスクリーンをダブルタップします。
またHTCのデュアルカメラを便利に使いたいなら問題ありません。Androidのカメラアプリで写真を普通に撮影し、HTCの写真編集を選んで、HTCバージョンでも利用可能なエフェクトを利用できます。
ただ残念なことにこれらの機能は、HTCバージョンのように良い感じに動きません。背景をぼかす機能は一貫性がなく、また予期せぬところにハイライト効果がでたり、ボケ効果も不自然です。
でもとても良い面もありますよ。バッテリーを寿命は素晴らしい。普通に使って30時間から36時間、そしてゲームしたり通話したり動画のストリーミングなどしても一晩は持ちます。スピーカーの音も大きくクリアなので、近くにいるなら着信音を逃すことはまず無さそう。
また自撮りに使えるフロントカメラはこれまで使ってきたフロントカメラの中でも一番便利かもしれません。5メガピクセルのカメラを搭載していることはもちろん、超広角レンズのおかげで、腕をヨガみたいに変に延ばすことなく、自分自身や友人たちを難なく写すことができます。
WiFiとLTEのデータ転送速度も申し分ありません(ロサンゼルスとラスベガスでT-Mobile回線を利用する場合においてですが)。
好きなところ
魅力的なデザインに構造も素晴らしい。
個人的にはこれまで使った中でも、一番見た目がかっこいいスマートフォンだと思います。バッテリー寿命は申し分なく、スクリーンも綺麗で、ディスプレイの上下に搭載されたステレオスピーカーの音質は段違いで、ゲームをする時や皿洗いをしながら音楽を聴くときなど、その差は歴然。
フロントカメラも便利だし、32GBの標準容量プラスマイクロSDカードスロットは、動画や音楽を保存しておくボーナス的な存在です。テレビなどをコントロールできる赤外線システム「IR ブラスター」も搭載されています。
またAndroid OSをアップデートすれば、いち早くvanilla Androidを試せるのも楽しみですね。
微妙なところ
カメラに関しては依然このスマートフォンの弱点です。「悪い」とまでは言わないまでも、サムスンやLG端末(ノキアやアップルはさておき)も比較すると、良くはありません。黒く大きい縁部分のせいで、実際あるべきサイズより大きく感じます。ビジュアル的にも微妙ですし、アメリカ人でも親指を伸ばさないといけないくらい大きいですよね。
ワイヤレス充電もありません。
これは買うべきか?
もしもNexus 5 と同じくらいの値段なら「イエス」と言えるでしょう。
もちろんカメラはNexus 5より劣りますが、バッテリーの持ちはずっと良いし、オーディオ品質も優れています。
しかしながら、実際のところ値段は同じくらいではないんですよね。Nexus 5は350ドル(約3万5千円)。HTC One (M8) Google Play エディションは700ドル(約7万1千円)。不完全なカメラのスマートフォンとしては、単純にちょっと高すぎるかなといった印象です。
一方、他の見方としては、この端末のスタンダードHTCバージョンとは全然異なるということ。もし(アメリカ国内において)キャリアの契約を気にしないなら、キャリアから通常のHTCバージョンを100ドルから200ドルで購入することができるでしょう。
でももちろん、700ドルなんか気にしない人なら、Google Play Editionを買えば良いと思います。まあ、日本じゃ買えないのですが。
・ネットワーク: アンロック
・OS: Android 4.4.2 (KitKat)
・CPU: 2.3 GHz クアッドコア Snapdragon 801プロセッサー
・スクリーン: 5インチ 1920x1080 Super LCD 3 (441 PPI)
・RAM: 2GB
・容量: 32GBとMicro SDカードスロット(64GBまで可能)
・カメラ: HTC UltraPixelリアカメラ / 前面:5メガピクセル
・バッテリー: 2600 mAh
・サイズ: 5.76 x 2.78 x 0.37 インチ
・重さ: 約160グラム
・価格: 700ドル(約7万1千円)
Source: Google Play
Brent Rose - Gizmodo US[原文]
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