エイラ「今度の訓練でドッグファイトやるのカー」芳佳「ドッグファイト?」
- 2014年05月15日 18:10
- SS、ストライクウィッチーズ
- 9 コメント
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- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:20:10.46 ID:E0uTJfiko
501基地 廊下
エイラ「お、宮藤。今、訓練終わりか?」
芳佳「はい。それより、ドッグファイトってなんですか?」
エイラ「なんだよ、航空団にいるのにドッグファイトがなんなのか知らないのか?」
芳佳「は、はい。すみません……。できれば、教えてくれませんか?」
エイラ「……ま、読んで字の如くダナ。この掲示板の貼り紙を見れば分かるだろ」
芳佳「読んで字の如く……。そのままの意味ですか?」
エイラ「ソウダ」
芳佳「へぇー。でも、訓練ってことは……」
エイラ「この訓練は自由参加って書いてるけど、宮藤の参加は決定済みだかんな。ドッグなんだし」
芳佳「えー!? それって坂本さんやハルトマンさんやバルクホルンさんと戦うってことですか!?」
エイラ「ソウダゾー」
芳佳「そんなぁ……怪我しちゃいますよぉ……」
エイラ(こいつ、相変わらずカワイイナー。素直で)- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:27:13.84 ID:E0uTJfiko
芳佳「エイラさん、この訓練辞退できないんですか?」
エイラ「無理じゃないか? ドッグファイトだし」
芳佳「うぅ……」
エイラ「まぁ、死ぬようなことはないって」
芳佳「あのぉ」
エイラ「どうした?」
芳佳「どういうことするんですか? あ、戦うことは分かるんですけど……」
エイラ「そうだなぁ。犬が相手の尻尾を追いかけ回すところからきてるから……」
芳佳「追いかけっこするんですか? それならまだ……」
エイラ「なにいってんだ。そんなに甘いもんじゃないぞ。何せ訓練だからな」
芳佳「え!? な、なら一体……!!」
エイラ「そうだなぁ……うーん……。そうだ。より、犬らしくなったほうの勝ちなんてドウダ? 面白そうじゃないか?」
芳佳「い、犬になりきるんですか!?」
エイラ「ああ。想像しただけでなんか楽しくなってこないか?」
芳佳「うーん……そうですか……?」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:33:16.03 ID:E0uTJfiko
エイラ「それか縄張りの奪い合いなんてのをするんだ。マーキングとかしてな」
芳佳「マ、マーキング!?」
エイラ「うん。結構、良い感じダナ」
芳佳「全然、そうは思えませんよぉ」
エイラ「そうか? 私は良いと思うけどな」
芳佳「どっちにしても私が坂本さんたちに勝てる見込みがないじゃないですか」
エイラ「そんなことないって。この条件なら宮藤だって十分戦えるダロ?」
芳佳「難しいような……」
エイラ「あははは。ま、がんばれよ」
芳佳「はい……。私は参加しなきゃいけないんですもんね……」
エイラ「大変だなー」
芳佳「ホントに……」
エイラ「……」
芳佳「……それでは失礼します」
エイラ(……アレ? 宮藤のやつ、冗談だって気づいてないのか? いや、今の会話で気づいてないなんてそんなわけナイヨナ。ウン)
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:43:30.61 ID:E0uTJfiko
食堂
エーリカ「トゥルーデー。掲示板みたー?」
バルクホルン「ああ。ドッグファイトだろう? 今回も私は参加する」
エーリカ「だよねー。まぁ、参加する面子はいつも同じだけど」
バルクホルン「それは分からないぞ。なぁ、シャーリー?」
シャーリー「いやだよ。またハルトマンにイジメられるだけになるんだから」
エーリカ「そんなことしないってー」
シャーリー「ハルトマンにとってはペイント弾のぶつけ合いなんだろうけどさぁ」
バルクホルン「ふん。逃げるのか。情けないリベリアンめ」
シャーリー「そんな安い挑発にはのらない」
エーリカ「ってことは、今回は私とトゥルーデと……」
バルクホルン「少佐とペリーヌぐらいだろうな」
エーリカ「結局、一緒かぁ。宮藤とかリーネは参加しないかな?」
シャーリー「するわけないだろ」
バルクホルン「宮藤はないな」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:48:54.95 ID:E0uTJfiko
芳佳「はぁ……どうしよう……」
エーリカ「おー。噂をすればみやふじぃ」
芳佳「あ、みなさん。お疲れ様です」
シャーリー「疲れるほど働いてないけどね」
バルクホルン「そうなのか? それは聞き捨てならないな」
シャーリー「おっと。余計なこといったな」
芳佳「あの、噂って?」
エーリカ「ああ、ドッグファイトに宮藤が参加するかなって」
芳佳「……しますよ」
エーリカ「……え?」
バルクホルン「なに!?」
シャーリー「おいおい。マジか?」
芳佳「少し怖いですけど……。でも、やります」
エーリカ「えー……」
バルクホルン「宮藤……。それでこそ扶桑の魔女だ。お前の志の高さには流石の私も敬服させざるを得ない」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 16:54:37.47 ID:E0uTJfiko
芳佳「ただ、どうバルクホルンさんたちと戦えばいいかなって……」
バルクホルン「悩むことはない。お前の全てをぶつけてこい」
芳佳「す、全てをですか?」
バルクホルン「そうだ。訓練とは言え容赦はしない。いいな?」
芳佳「でも、少しぐらい手加減を……」
バルクホルン「甘えるな」
芳佳「え……」
バルクホルン「参加を決めたのなら甘えは許されない。私もハルトマンも少佐も相手がベテランだろうが新米だろうが全てをぶつける」
芳佳「そ、そんな!?」
バルクホルン「油断すれば、死にも繋がる。それがドッグファイトだ」
芳佳「えぇ……」
シャーリー「言いすぎだろ?」
エーリカ「まぁ、死ぬようなことはないと思うけど」
芳佳「……死ぬ気でやります」
バルクホルン「今から楽しみだ。期待している」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:02:57.47 ID:E0uTJfiko
大浴場
芳佳「……」ブクブク
芳佳(どうしよう。いくら考えても私が坂本さんたちとまともに戦っているところがイメージできない……)
芳佳「誰かにアドバイスもらわないと……」
芳佳「誰がいいかな……。やっぱり坂本さん……。ううん。戦う相手に坂本さんが教えてくれるとも思えないし……。だったらエイラさん……?」
ルッキーニ「うにゃー!!!」テテテッ
芳佳「あ、ルッキーニちゃ――」
ルッキーニ「おっふろぉー!!!」ドボーン!!!
芳佳「わぷっ!?」
ルッキーニ「はぁー、サイコー!!」
芳佳「うぅ……」
ルッキーニ「あ、よしかぁ。入ってたんだぁ」ギュッ
芳佳「……ねえ、ルッキーニちゃんは……あ、ルッキーニちゃんだとキャットファイトになるのかな?」
ルッキーニ「んにゃ?」
芳佳「ルッキーニちゃんはキャットファイトしたことある?」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:10:20.93 ID:E0uTJfiko
ルッキーニ「キャットファイト? なにそれ?」
芳佳「えっと、多分猫同士で戦うんだけど」
ルッキーニ「あぁ! ペリーヌとなら何回かあるよー」
芳佳「やっぱり!! そ、それで!?」
ルッキーニ「ひっどいんだよ。あたしがちょっと掃除サボったぐらいでさ、ペリーヌは中佐に報告するんだもんっ」
芳佳「そ、それから?」
ルッキーニ「でねでね。私もカチンときちゃって、そのままファイトしちゃった。体当たりしたり、ひっかいたり」
芳佳「ペリーヌさんはどうなったの!?」
ルッキーニ「そしたらペリーヌ泣いちゃって。少佐に止められたの。そこまでだぁーって」
芳佳「やっぱり引っかきあいになるんだね……」
ルッキーニ「シャーリーにも怒られて大変だったー」
芳佳「ねぇ、私が坂本さんやバルクホルンさんと戦う場合はどうしたらいいかな!?」
ルッキーニ「え? 戦うの?」
芳佳「うん。今度、そうなるの」
ルッキーニ「芳佳は戦う必要ないと思うけど?」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:18:44.45 ID:E0uTJfiko
芳佳「どういうこと!?」
ルッキーニ「だってぇ、大尉も少佐も芳佳のこと大好きでしょ?」
芳佳「いや、でも、バルクホルンさんは容赦しないって言ってて……」
ルッキーニ「そんなの正面から戦おうとするから大変になるんだって」
芳佳「どういうこと?」
ルッキーニ「にひぃ。あたしもペリーヌと仲直りするときに使ったんだけどぉ……こうやって……」ギュッ
芳佳「な、なに?」
ルッキーニ「にゃはー」スリスリ
芳佳「ル、ルッキーニちゃん……ちょっと……」
ルッキーニ「芳佳のことだーいすきっ」
芳佳「えぇ!? 私も好きだけど!! そんな急に……!!」
ルッキーニ「どう? あたしとはもうケンカできないでしょー?」
芳佳「え……?」
ルッキーニ「こうやってくっついてね、大好きって言ってあげればファイトするようなこともないんだよ」
芳佳「……つまり戦う前に勝てってこと?」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:24:43.58 ID:E0uTJfiko
ルッキーニ「そうそう」
芳佳「確かにそのほうが犬っぽいかも。それに噛み付き合いにならないし……」
ルッキーニ「噛み付くなんて怪我するじゃん」
芳佳「そうだよね。バルクホルンさんに噛み付かれたら怪我じゃすまないかも」
ルッキーニ「芳佳も早めにスリスリしておいたほうがいいよ。あたしのときもすぐスリスリしたからペリーヌも許してくれたし」
芳佳「そうなんだ……」
ルッキーニ「にゃはー。芳佳、スベスベー」スリスリ
芳佳(私に攻撃が来なくなるだけでも勝つチャンスが増えるかも……!!)
ルッキーニ「でも、こっちはざんねーん」モミモミ
芳佳(よぉし……!!!)
芳佳「ルッキーニちゃん!!」
ルッキーニ「あにゃ!?」
芳佳「ありがとう!! これでがんばってみる!!」
ルッキーニ「がんばれー!」
芳佳「うん!! ルッキーニちゃんのおかげで戦えるかも!!」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:31:23.95 ID:E0uTJfiko
廊下
芳佳(でも、私なんかが抱きついてどれだけ効果があるんだろう。ルッキーニちゃんだからこそ有効だった手段ってことも……)
リーネ「ふんふーん」
芳佳「あ、リーネちゃん」
リーネ「芳佳ちゃん。よかったぁ。今から部屋に行こうと思ってたの。一緒に紅茶でもどうかなって思って」
芳佳(リーネちゃんに試してみようかな……。でも、リーネちゃんで試すなんて……)
リーネ「芳佳ちゃん、どうしたの?」
芳佳(でも、試してみないと不安だし……。うーん……。ごめん、リーネちゃん!! あとできちんと謝るから!!)
リーネ「芳佳ちゃん、もしかして迷惑だった――」
芳佳「リーネちゃんっ」ギュッ
リーネ「よ、芳佳ちゃん?」
芳佳「リーネちゃんのこと、大好き」スリスリ
リーネ「え……ど、どうしたの?」
芳佳「リーネちゃーん」スリスリ
リーネ「え、えっと……私も芳佳ちゃんのこと大好きだよ」ギュゥゥ
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/06(火) 17:37:10.64 ID:E0uTJfiko
芳佳「リーネちゃん……」
リーネ「芳佳ちゃん……」
芳佳(成功でいいのかな……?)
リーネ「あの、急にどうしたの?」
芳佳「ごめん、リーネちゃん。やっぱり気持ち悪いよね。こういうの」
リーネ「え? ううん。そんなことないよ」
芳佳「ホント?」
リーネ「だって、芳佳ちゃんだもん」
芳佳「そうなの?」
リーネ「芳佳ちゃコメント一覧
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- 2014年05月15日 18:13
- 大阪府の魚庭回転寿司は消費税が13%
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- 2014年05月15日 18:33
- ストパンひさしぶり
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- 2014年05月15日 18:34
- 3番は俺がもらうぜ
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- 2014年05月15日 19:31
- 俺の尻尾も参加したがってるぜ(ボロン)
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- 2014年05月15日 19:42
- ドッグファイトでお尻を舐め回すように追い掛けたい
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- 2014年05月15日 20:48
- ウィッチのキャットファイトも見たいな(ゲス
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- 2014年05月15日 21:26
- エイラ!俺だ!!結婚してくれェーーーッ!!
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- 2014年05月15日 23:41
- スリスリスリスリ
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- 2014年05月15日 23:57
- お茶目な少佐可愛い
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