モバP「ダメ人間になる装置?」
- 1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:20:31.76 ID:nn/qwTx3o
モバマスのSSです。
人によっては不快な描写があるかもしれません。- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:21:21.31 ID:nn/qwTx3o
P「…はい…はい…その件は…はい…」
紗南「ねーねーPさーん。ゲームしようよー」
P「ああ、ごめんな。ちょっと今忙しいから…」
P「ええと…この書類はもうチェック済みだから…ああ、こっちにもFAXしないと…」
響子「Pさん、お忙しいところすみません。そろそろお時間が…」
P「うわ、もうこんな時間か。すいません、ちょっと迎えに行ってきます!」
P「っと…あれ?」グラッ
紗南「え、ちょっ!」
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:22:01.03 ID:nn/qwTx3o
P「あ、ああ、大丈夫だ。疲れてるのかな?」
美優「本当に大丈夫ですか?お迎えは私が行っても…」
P「いやいや、平気です。ちひろさん、一本お願いします。」
ちひろ「はいどうぞ。」
P「おっ!これキンキンに冷えてるじゃないですか!」
ちひろ「うふふ。いつもご贔屓にしてくれるPさんにちょっとしたサービスです。」
P「あ、でも今月ちょっと厳しくて…」
ちひろ「え?やだなあ、Pさん。冷却費用ぐらいロハですよ、ロ・ハ!。」
P「ありがとうございます!ングング…プハー!」
ちひろ「まったくもう…私のこと何だと思ってるんですか?」
P「ハハハ、すいません。…おおっ!キタキタキタキタ!それじゃ、行ってきます!」
ちひろ「はい、いってらっしゃい。気をつけてくださいね。」
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:22:41.16 ID:nn/qwTx3o
紗南「…」
紗南「Pさん。最近働き過ぎじゃない?」
美優「そうね…以前から勤勉な人だったけど。体を壊さないか心配だわ。」
響子「お仕事も安定してきたし。少し休んでもらってもいいんじゃないでしょうか…」
晶葉「なんだ、そろって暗い顔をして。」
紗南「あ、晶葉ちゃん。いや、Pさんがさ…」
晶葉「なるほどな。しかしあの堅物が休め、と言われてホイホイと休むとは思えんな。」
響子「確かに…」
美優「逆に私達に心配かけたことを気にして、ますます仕事に打ち込むかもしれないわね…」
紗南「でも!このままじゃPさん倒れちゃうよ!さっきだってさ!」
響子「そうですね…何か精のつくものでも作ってあげようかな…でもこの調子じゃ…」
紗南「Pさんが休んでくれるのが一番いいんだけど…」
美優「そうね…それか、わずかな時間でも休養できれば…」
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:23:26.05 ID:nn/qwTx3o
晶葉「わずかな時間での休養、か…もしかすると研究中の装置が役に立つかもしれんな。」
美優「晶葉ちゃん!それ本当?」
晶葉「うむ。完全没入型のVR装置を開発しているのだが。少々試してみるか。」
響子「それって、催眠術みたいなもの?」
晶葉「いや…そうだな。マトリックスのようなものすごいバーチャル体験と言ったほうが正しいだろう。」
紗南「未来のゲーム機みたいな?だったらそれでPさんを休ませられるかな?」
晶葉「うむ、うまくすれば精神的なストレスはかなり緩和されるかもしれないな。やってみよう。」
響子「すごいです!」
美優「晶葉ちゃん、よろしくね。」
紗南「よかったぁ…これでPさんが少し楽になったらいいんだけど…」
- 6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:23:57.68 ID:nn/qwTx3o
杏「…なんか面白そうなことになってるじゃん。」モゾモゾ
晶葉「うお!いたのか!」
杏「へへ。ちょっとね。それよりさ、さっきの話なんだけど。」
杏「あの超絶真面目堅物仕事人間を休ませるにはさ、ちょっとやそっとじゃだめだと思うんだよね。」
杏「ちょっと休んだってまたすぐに『さあ、仕事仕事!』ってなるよ?」
晶葉「確かに、そうかもな…」
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:24:36.08 ID:nn/qwTx3o
杏「だからさ、プロデューサーには『堕落』の味を知ってもらわないとだめだと思うんだよね。」
杏「もっというとさ、『ダメ人間』の気持ちを知ってもらわないと。」
杏「それでやっとプラマイゼロの普通くらいになるよ。きっと。」
晶葉「なるほど…」
杏(杏と一緒にだらだらするようになれば、仕事も減らしてくれるだろうしね。)
響子「まあ…一理、ある、ような…?」
美優「肩の力を抜く。という意味ではいいのかもしれないわね。」
晶葉「わかった。よいアドバイスをありがとう。早速取り組んでみよう。」
杏「よろしくねー。」
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:26:39.91 ID:nn/qwTx3o
晶葉「というわけで、できたぞ!」
響子「結構大きいですね…」
紗南「すごーい!戦場の絆みたいだよ!」
杏「うんうん。いい感じじゃん。」
美優「でも2つも…?」
晶葉「ああ、この装置は二人用なんだ。さあ、それでは美優さん。まずはあなたからだ。」
美優「え?私…ですか?でも、これはPさんのための装置じゃ…」
晶葉「休む、と言っても人それぞれイメージは違うからな。みんなを参考にさせてもらおうと思ってな。」
晶葉「そこに座って、このHMDをつけてくれ。すると美優さんの思う安らぎの空間がバーチャルで形成される。」
HMD…目をおおうSF的なアレ
美優「ええ…ちょっと怖いわね…」
美優「………私の…思う安らぎ…Pさんに休んでもらう……」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:27:18.50 ID:nn/qwTx3o
晶葉「よし…OKだ。あとは助手が来るのを待つだけだが…」
P「おい晶葉!何をやってるかと思えばこんなに大きなものを作って…」
晶葉「素晴らしいタイミングだ。助手よ。」
P「?」
紗南「まあまあPさん。まずはここに座ってみてよ。」
P「お、おい。俺はまだこれから営業に…」
響子「またそんなこと言って…いいから座ってください!えい!」スポ
P「うわ!なんだこれ!前が見えないぞ!」
晶葉「案ずるな助手よ。すぐに楽になる。…無理に外そうとすれば…脳に深刻なダメージが残るぞ。」
P「なっ…!」
晶葉「さて、それでは起動するぞ。内部の様子はこちらからモニターできるからな。」
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:28:27.20 ID:nn/qwTx3o
―――P「…?あれ?ここは?家の…中?」
P「俺の部屋、ではないな。なんだか全体的に昭和の雰囲気のある1LDKだ。」
P「懐かしいな。このキラキラした砂壁。アルミの敷かれたガスコンロ。…そして木製のドア。」
ガチャッ
美優「ただいま。あなた。遅くなりました。」
P「 」
美優「…どうしたんですか?…遅くなったから怒ってらっしゃるんですか?」
P「え、あ、いや。そうじゃなくて。美優さん、あなた、って…」
美優「美優、と呼んでください。…その、妻、なんですから…///」
P「え、状況がよく…」
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:29:50.43 ID:nn/qwTx3o
晶葉「ふむ、没入度が浅いな。手短に刷り込みを行うか。」
紗南「刷り込み?」
晶葉「設定を脳に直接入力するんだ。」
P「…うっ!」
P「あ、ああ。お帰り。美優。パートご苦労様。」
美優「ええ、すぐに夕飯作りますからね。」
P(そうだ、俺はこの町に美優と…妻と二人で暮らし始めて…職もない俺を妻が必死に支えてくれている。)
美優(決して裕福ではないけれど二人だけのささやかな幸福…今だけはお仕事なんて忘れてください…)
美優「はい、あなた。お夕食ができるまでこれで待っていてくださいね。」
P「そんな、働いてもないのにビールなんて…」
美優「いいんですよ。私が頑張れるのはあなたのためなんですから。」
P「美優…」
美優「はい。お注ぎしますね。」トットット
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:30:20.09 ID:nn/qwTx3o
――晶葉「うむ、心拍数、脳波、ともにリラックスした状態になっている。成功だな。」
響子「はー、さすがですねえ。美優さん。」
杏「よーし。そろそろいこうか。」
晶葉「本当にやるのか?」
杏「当然だよ。このままじゃ温かい家庭があるから更に頑張るぞ!ってことになりかねないよ。」
晶葉「うむ…では、まあ…ダメ人間スイッチ!」スイッチオン
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:31:20.13 ID:nn/qwTx3o
美優「うふふ…こうしてると、まるで本当の夫婦みたいですね…///」
P「え!いや…その…ハハハ。」
美優「ああそうだ。忘れるところでした。はいこれ。」
P「おお、アジフライですね。嬉しいなあ。」
美優「はい。パート先の店長さんに売れ残りを頂いたんです。」
ミョンミョンミョンミョン
P「…!!」
美優「いつも頑張ってくれてるから特別だって…Pさん?」
P「…チッ」
- 15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:32:03.87 ID:nn/qwTx3o
美優「あ、あの?」
P「なんだ。パートに行ってると思ってたらあのオヤジと乳繰り合ってやがったのか。」
美優「え?え?」
P「あの野郎!人の女に手を出しやがって!」ガチャーン
美優「ま、待ってください!」
P「なんだ!…まさか美優、あの野郎と…」
美優「違います!違います!…でも…」
美優「お願いします!仕事先にいくのだけはやめて…!」
P「ああん?」
美優「…もう、これで4回目だから…これ以上噂が広まったら…もうこの町では…」
- 17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:32:42.17 ID:nn/qwTx3o
P「…チッ」グイ
美優「きゃっ!」
P「あーあ。なんか白けたわ。おい。」
美優「え?」
P「え?じゃねーよ。外で飲んでくるから金よこせ。」
美優「…あの…今月はもう…」
P「うるせえな。」
美優「だめ!それは今月の家賃なんです!…パートのことなら謝ります!謝りますから!」
- 18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:33:29.03 ID:nn/qwTx3o
P「おっ、これなら駅向こうで飲めるな…心配すんなよ。倍にして返してやっから」
美優「…また、あの店に行くんですか…」
P「ちげーよwwwwじゃあ行ってくるわ。」
美優「…うぅ…」
P「…」
P「おい」グイ
美優「あっ…」
P「…ごめんな。帰ったら優しくしてやるから…」
美優「えっ……」
美優「はい…///」ゾクッ
杏「ちょ、ちょっと待って!」
晶葉「…ハッ!いかん!緊急停止だ!」
- 19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2014/05/19(月) 20:34:43.23 ID:nn/qwTx3o
――P「…なんて言ってお詫びしたらいいか…」
美優「いえ…私も途中から勝手にセリフが出てきて…」
P「美優さんも?実は俺も…」
P「…晶葉!どういうことか説明しろ!」
コメント一覧
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- 2014年05月19日 22:46
- うふふ…Pさぁん?いつでもわた佐久間まゆさんが養ってくれるらしいですよぉ…?
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- 2014年05月19日 22:48
- よくわからん。何がしたかったんだ?
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- 2014年05月19日 22:48
- 結婚の妄想シリーズに似てるかも
-
- 2014年05月19日 22:51
- そんなお疲れのPさんにいちごパスタを作りました!たくさん作ったのでちゃんと食べてくださいね!
-
- 2014年05月19日 22:52
- ダメ人間になるというか小梅ちゃんのはアカンやつや
-
- 2014年05月19日 22:59
- 響子ちゃんを監禁系のヤンデレに変貌させるのは止めるんだ今すぐに
-
- 2014年05月19日 23:00
- >小梅「ねえ……Pさん。あ、あれ…見て?」
>P「なんだ…?田んぼの向こうのほうで白いものがくねくねしてるけど…」
(アカン)
-
- 2014年05月19日 23:05
- ちょ、誰かTさん呼んでー!
-
- 2014年05月19日 23:08
- 寺生まれのDMJさんと教会育ちのCLRSさん呼んできた!
-
- 2014年05月19日 23:09
- 小梅ちゃん、それダメ人間じゃなくて廃人になるやつや!
-
- 2014年05月19日 23:10
- 小梅ちゃんそれはダメ人間になるんやなくて、生き物としてダメになってまうんやw
魂的な意味でw
-
- 2014年05月19日 23:11
- 気のせいかな、この響子、途中から目の光消えてないか?
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- 2014年05月19日 23:11
- 美優さんはヒモに寄生される役が似合うなあ
DV男から離れられなさそう
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- 2014年05月19日 23:13
- 思ったんだけど、紗南って意外と苦い思い出を抱えてない?別のssでも嫌なことがあったとか言ってた気がする。
なんだか響子のあたりから就活がどうのこうのという話があったから急に心が痛くなってきた。
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- 2014年05月19日 23:16
- ふぅ…ゲーセンで紗南ちゃんがレイポゥされんじゃないかとワクワkハラハラしたぜ…
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- 2014年05月19日 23:27
- ダメの方向性が違いすぎる
杏みたいな方向性が一番安全やね
-
- 2014年05月19日 23:28
- 都市伝説を体験させてみよう(企画倒れ)
-
- 2014年05月19日 23:33
- ※15
孕孕?
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- 2014年05月19日 23:35
- なぜ美優さんは薄幸役&薄幸シチュがこんなにも似合うのか
響子ちゃんがやったことってむしろままゆがやりそうなんだが
響子ちゃんにヤンデレ成分をイメージさせる要素って何かあるっけ?
>>2響子「Pさん、お忙しいところすみません。そろそろお時間が…」←これ美優さんかちっひーのセリフじゃない?
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- 2014年05月19日 23:36
- 寺生まれのDさんに迅雷で憑き物落とししてもらわなきゃ…
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- 2014年05月19日 23:36
- 梅ちゃん、それ、アカンやつや('_')
-
- 2014年05月19日 23:38
- ※16 これだとダメというよりクズだよな
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- 2014年05月19日 23:42
- 桃華は私の母親にうんぬんかんぬん的なダメ人間かと思ったらちょっと違った
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- 2014年05月19日 23:47
- 意図がまったくわからん
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- 2014年05月19日 23:50
- クズなPを見せつけられるだけ
おっさんなのに誤字連発なのもヒドい
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- 2014年05月19日 23:50
- ※ 8
ニューヨーク生まれのTonyさんでも良い?
-
- 2014年05月19日 23:51
- 怖い、怖いから!(涙目
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- 2014年05月19日 23:59
- 博士はあんまり変な装置は作らないと思うけどなぁ
-
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