欲しいものになれる。7スタイルのdynabookがノートPCを解放する
新しいこと、したいでしょ?
ノートPCのスタイルってもう決まってる。アルファベットの「L」のような、あの1スタイル。きっとあれが長い年月で導きだされた一番のスタイルなんでしょう。僕らも何も不思議に思わず使っています。
でも、もっといろんなスタイルで使えていいはずなんです。最近はタッチパネルの操作が増えたこともあって、2つ、3つのスタイルで使えるノートPCが多くなっています。
そして今日、東芝から発表された「dynabook KIRA(ダイナブック キラ)L93」は、前人未到の7スタイルを実現したあたらしいノートPC。7つの姿にトランスフォームして、そのとき一番使いやすいスタイルにできることが最大の特徴です。
「KIRA」という名前にピンときた人もいるでしょうか。そうです、このノートPCは、去年dynabookの新ラインとして「高品質」「妥協のないものづくり」という言葉が似合うプレミアムなブランドとして登場した「KIRA」ブランドの新モデル。
ギズ編集部は、そんなKIRAの最新型を発表前に触ることができました。7スタイルが活きるシーンごとに使ってみたんですが、これ、ただ便利なだけじゃなくって、ノートPCから飛び出した新感覚でしたよ。
一人でも、誰かとでも活きる7スタイル
■1.ノートPCスタイル
ちょっと休憩がてら席を離れて息抜き。FacebookとかTwitterとか隙間時間にやりますよね。SNSはスクロールと文字入力がメイン。こういうときは基本のノートPCスタイルがしっくりきます。
KIRA L93は、キーボードの打鍵感にもこだわって作られています。キーボードでの快適な入力も「ノートPCだからしょうがない」で済ませたくない人は触ってみるといいかも。
■2.フラットスタイル
通りかかったほかの編集部員に声をかけて記事をネタにちょっと話を。
こういう対面のときはディスプレイを倒しきって使うフラットスタイルが便利。KIRA L93は特殊ヒンジが使われているので、180度、完全なフラット状態にすることができます。もちろん画面の上下は相手のほうに向かせることができますよ。こうすれば、相手と同じ画面を見ながら話ができるし、キーボードも操作できます。
対面の相手と同じ画面を見たい、文字入力もしたいというときはフラットスタイルが吉。
■3.テントスタイル
画面を見てもらうとき、キーボードの操作がいらない、簡単なタッチ操作で済むならテントスタイルでこんなふうに使うのもあり。
複数人で画面にタッチしながら話を進める感覚は、タッチパネルならでは。どちらかに画面が委ねられているわけではないので、お互いの話に合わせてそれぞれが画面を切り替えて使えます。タブレット以降多く聞いた話ですが、やっぱり新鮮。
僕はこのときの感覚けっこう好きでした。
■4.デスクトップスタイル
そしてもう一人加わり、場が温まってきました。
キーボードの操作もしたいよってときもありますよね。大丈夫です。KIRA L93のトランスフォームの肝である本体から分離するキーボードが、こういうときにはすごく便利。2人に画面を見せながら、こちらで文字入力もしやすいデスクトップスタイル。ちょっと立ち話から、ちょっとしたディスカッションまで使えます。
上で書いたように、KIRA L93は本体からキーボード部分が取り外し可能になっています。これでいろいろなスタイルにトランスフォームできるようになっているというわけ。
7スタイルはクリエイティヴな趣味でも活きる
KIRA L93は、有名オーディオブランドが共同開発したスピーカーを搭載。そのサウンドで動画が見られたり、紙に描くときの描き味を再現したディスプレイで絵を描いたり、プリインされたアドビのLightroomを使った写真現像ができたりと、クリエイティヴな分野に強いという顔も持っています。
■5.スタンドスタイル
キーボードを取り外したスタンドスタイルは、家で動画を見るときにいい感じ。ほぼタブレットってくらい取り回しがよくて、置き場所を変えたりするのも楽。家事をしながら家のいろんなところで見るっていうのもいいかも。
そのほか、良かったと思う点として、有名オーディオブランドharman/kardonと共同開発されたステレオスピーカーが載っていることが挙げられます。インスタントに動画を見るには贅沢なくらいのパワーがあるんです。
■6.タブレットスタイル
動画を見たあとはタブレットスタイルで珍しくイラストにチャレンジ。僕はここで堂々とお見せできるようなものは描けないのですが、KIRA L93にはペイントソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」がプリインストールされています。絵を描く趣味がある人にはうれしいポイント。
滑らかに描けるKIRA専用のスタイラスペンは、紙に書くような書き味を再現しています。液晶がデジタイザー対応なので、筆圧感知もOK。描いた線がしっかりペンに追従してきます。
■7.キャンバススタイル
腰を据えて続きを描きたくなったら、キャンバススタイルで集中して仕上げ。個人差があるかもしれないのですが、画面がすごく描きやすい角度になっています。
仕上がり。こんな感じになりました。なんかすごく派手だ(絵の才能が欲しい……)。
僕はあまりイラストを描くことがないので素人考えかもしれないですが、専用のペンタブじゃないのにここまでできるのは、イラストに興味があるとか、趣味で描いてるという人にはぴったりかも。少なくとも僕には十分すぎる性能でした。
さらにアドビの写真現像ソフト「Adobe Photoshop Lightroom 5」もプリインストールされています。これは写真を扱う人には文句なしにうれしいポイント。Lightroomの便利さは折り紙つきですからね。
ディスプレイは前モデルにつづいてWQHD(2,560×1,440ドット)の高精細さ。しかも1台1台こだわって色調整して自然な色味を再現しているとのこと。これなら細かいところまでこだわりたい人も納得できますよきっと。
7スタイルがKIRA L93をタブレットに感じさせる
KIRA L93はノートPCです。でも7つのスタイルで使えるKIRA L93は、途端にノートPCらしからぬ取り回しの良さを感じさせます。その使用感は、ノートPCというより大きめなタブレットというほうが似合う気がしてくるほど。
その大きめなタブレットが安心のノートPCにもなるし、タブレットにもなるし、クリエイティヴを受け止めるキャンバスにもなる。高精細な画面や、高級感を感じるアルミデザイン、クリエイティヴ系のソフトのプリインでプライヴェートでの所有感がくすぐられる。この7スタイルで使えるKIRA L93は、スタイルにこだわる人や、ものづくりを楽しむ人のための大きめタブレットだと感じました。
発売は6月予定。とにかくいろんなスタイルで使い倒したいマシンです。
source: 東芝
(鈴木康太)