RSS速報
例えば日本の場合、バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを送る風習がある。だがこれは、日本だけの風習であり、バレンタインデー発祥の地である西洋ではそんな縛りはない。男女関係なく愛する人、お世話になった人などにカードや花、お菓子などを渡し合うというものだ。
日本独自のこの風習は、実はお菓子メーカーや百貨店が作り上げた販売戦略である。更に今度はホワイトデーまでが誕生する始末なんだけど、今ではこの風習が完全に定着してしまったようである。
このように企業が裏で作戦を練り消費者を誘導させるといった手法はいたるところに存在する。みんなが良く知っているステマ(ステルス・マーケティング)もその1つである。ここでは主にアメリカで行われていた18の企業が仕掛けた販売戦略を見ていくことにしよう。
スポンサードリンク
1.ロール型トイレットペーパーは、スコット社の商品を売るために開発された。
1857年、箱に入ったアロエ配合ウェットタイプのトイレットペーパーがアメリカで初めて紹介された。1890年、クラレンスとE・アーヴィン・スコット兄弟によって、今日、私たちが使っているロール型トイレットペーパーができた。このスコットペーパー社は、現在でも世界的なトイレットペーパーブランドのひとつ。
2.父の日は大恐慌のときに紳士服を売るためにつくられた。
グリーティングカード業界とニューヨークのメンズウェア店が、大恐慌で売り上げがダウンしたとき、カードやタイの販売促進のために父の日を考案した。
3.スーパーの商品棚は、あなたの購買意欲をそそるようにレイアウトされている。
スーパーの商品は、買う予定のないものを消費者が無意識のうちに買いたくなるようにレイアウトされているという。店の奥にあるミルクとパンだけを買うために来たのに、おびただしい商品が並ぶ棚を通過しなくてはならないし、試食の誘惑もあり、あなたにあちこちで道草をくわせて、あらゆる商品に目移りして誘惑されるように配置されているのだ。レジ横に商品が置いてあるのも作戦の1つである。
4.インゲンのキャセロールを作り出したキャンベル社
今ではアメリカのサンクスギビングデーにおける定番料理となっているインゲンのキャセロールだが、古い時代にこの料理はなかった。1955年、キャンベルスープ社が、なかなか伸びない自社のマッシュルームクリームスープの売上を上げるために、このレシピを考え出し、サンクスギビングデー向けに売り出したのだ。
5.箱入りケーキミックスは、糖蜜を売るために考え出された。
粉に水や牛乳を加えてオーブンで焼くだけでケーキが作れるというケーキミックスは今ではアメリカでは定番の商品である。大量の糖蜜を抱えていた、ピッツバーグのP・ダフ&サンズという会社が、1930年代に箱入りケーキの素を開発したと言われている。
6.婚約指輪にダイヤを贈るようになったのは、デビアス社が火付け役。
婚約者と指輪を交わす儀式は、古代ローマから続く伝統だが、デビアス社が、1870年代に南アフリカでダイヤモンド鉱山を見つけてから、この輝くダイヤが婚約指輪に使われるようになった。
7.さらに、デビアス社は、“婚約指輪は給料2ヶ月分”というキャッチフレーズで販売を展開した。
売り上げが伸びなかった時、デビアスはこの文句で大々的に宣伝し、今では広く受けられられている婚約指輪相場の目安になっている。日本では給料の3か月分ということになっているけど、日本の企業と何か関係がありそうだ。
8.ウェディングレジストリは、シカゴのデパートが考え出した。
ウェディングレジストリとは、結婚を控えているカップルが作る欲しいものリストのようなもの。1924年にこの制度を始めたのは、シカゴのマーシャル・フィールド・デパート。それまでは、新郎新婦の近親者が贈り物をしていた。今日では、96%近くのカップルが最低ひとつのデパートでこの制度を利用している。
9.ギネスの二回注ぎは、ビールが特別な一杯のように思わせるための宣伝。
10.ミス・アメリカの盛大なショーは、人々をアトランティック・シティに呼び寄せるために始まった。
ミス・アメリカを選ぶ美人コンテストは、アメリカ社会の実力主義の当然の結果というわけではない。アトランティック・シティの実業家連盟が、旅行者を誘致するために、1921年に開催したイベントが始まりだった。
11.ジレット社のひと言で、初めて女性は腋の下の毛を剃るようになった。
1915年頃から、袖のない洋服、あるいは透けた袖の洋服が流行るようになった。そこで、カミソリのジレット社が、ハーパーズ・バザー誌上で、腋の下の毛は衛生的にも良くないし、おしゃれではないという認識を女性たちに植えつけるキャンペーンを展開した。1920年代には、こうした広告が氾濫し、個人で処理できる毛剃り製品が次々に出てきた。
12.衛生用品のメーカーが、ファッションのトレンドに注目し、初めて女性たちは足の毛を剃り始めた。
1920年代、女性のスカート丈がどんどん短くなり、足を見せることが多くなった。足のむだ毛を処理する製品を売るこの新たなチャンスに、企業はこぞって飛びついた。
13.オプラ・ウィンフリーの懸賞番組は、GM社にとって大きな宣伝になった
オペラ・ショーの目玉企画のひとつに、視聴者に景品をプレゼントというコーナーがある。商品を目立つように配置する宣伝法、プロダクト・プレイスメントとして、企業にとって格好の番組として知られている。2004年、オプラが276ポンティアックG6を景品として提供したのは、もちろん、GM社の最新モデル車の宣伝のために企画されたものだ。
14.現在のlikeの言葉の使い方は、タバコの広告からきている。
1954年以前は、likeという単語は、前置詞か動詞としてしか使われていなかった。タバコ会社のウィンストンが、“ウィンストンはたばこ本来の味がする(Winston tastes good like a cigarette should!)”という広告で、その法則を破って接続詞としてこの単語を使った。1961年、メリアム・ウェブスター・カレッジ英英辞典は、この単語の意味を修正し、引用例としてウィンストンの広告をあげた。
15.体臭を悪者扱いする考え方は、デオドラント会社の仕掛け。
オドローノー(Odor? Oh, no! 体臭? やだ〜!のつづり変え)という制汗剤によって、におい撲滅の機運が高まった。1920年代、女性の腋の下をさらさらにする商品を売り込む前に、まずは体臭は悪というイメージを世間に植えつけなくてはならなかったのだ。
16.死者を科学薬品で防腐保存し始めたのは、ホルムアルデヒド会社。
遺体を保存する行為は古代エジプトの時代から行われているが、現在おもに西洋で行われている化学薬品による防腐保存処置は、第二次大戦後、ホルムアルデヒドを製造するふたつの化学薬品会社によって推進された。
17.ヘルペスが恥ずかしいと言う考えはヘルペス治療薬を売るために植えつけられた。
バローズ・ウェルカム社が、単純ヘルペスの症状を緩和するための薬を開発するまでは、このありふれた病が恥だという意識は社会になかった。1975年、会社は人々にこの新薬を買わせるために、単なるヘルペスと社会が嫌う性器ヘルペスをはっきり区別する宣伝を展開させたのだ。
18.現在のサンタクロースのキャラは、コカコーラの宣伝から始まった。
1930年代以前は、サンタクロースの別名でも知られるセント・ニコラスは、左の写真のように、痩せた司教の姿で描かれている。だが、コカコーラ社が、サタデー・イブニング・ポスト誌の広告で、彼を今日おなじみの、赤い服を着て白い髭を生やした、大柄で陽気なおじさんの姿にデザインし直した。これは、クレメント・C・ムーアの詩集『クリスマスのまえのよる』の中で描かれている、プレゼントを配るサンタクロース像がベースになっているという。
via:buzzfeed・原文翻訳:konohazuku
サンタクロースの話は日本でも有名になっているよね。日本でもこういった企業戦略は多く取り入れられている。例えばジュースの自動販売機なんかもそうで、人間が一番押しやすい場所に一番売りたい商品を配置していたりする。クリスマスにケンタッキー・フライド・チキンを食べるのも、日本だけだしね。他にも何か知っている人がいたらコメント欄で教えてくれるとうれしいな。
▼あわせて読みたい
ニオイの持つ効果:プルースト現象を利用した10の企業戦略
色の持つ効果がわかる図解、色の心理学
人間は、重くて堅い物に触ると真剣度がアップする(アメリカ研究)
ネット上では香川県民と秋田県民がやばい!シマンテック調査でわかったネット上では大胆な県民性
ヒット映画が封切前に分かる数理モデル、鳥取大チームが構築
この記事をシェア :
「知る」カテゴリの最新記事
「歴史・文化」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 20712 points | 簡単な足し算で驚きの結末が!!98%の人々を驚かすシンプルなテスト。あとの2%は「変人」の可能性あり。 | |
2位 5054 points | どこを触ると喜ぶ?怒る?15の動物、モフりポイント | |
3位 4158 points | ふくろう=かわいい、猫=かわいい。合体するととにかくやばいことがわかる26枚の画像 | |
4位 3117 points | ウイルス流出。フランスで2349本のSARSコロナウィルスのサンプル試験管を大量紛失 | |
5位 2847 points | うまくいく人とうまくいかない人の16の違い |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
ヘルペスは恥ずかしいでしょ
2. 匿名処理班
19. 減塩醤油はノーマル品より多く使いたくなるのでメーカーは売る気満々
20. 「中身がくっつかないので最後まで無駄なく使える容器」は無駄が出ないせいで商品の売れ行きが落ちるので製品化されることはない
3. 匿名処理班
以下、バレンタイン禁止
4. 匿名処理班
結婚関係は指輪といい、ほんと巧妙なステマだらけだよね
神社の神前挙式を「日本の伝統」って思ってる人多いけど
明治にキリスト教式が入ってきて、じゃあ日本の神なら神社だろ、ってことで
大正天皇のご婚礼を参考に発明された式 一般に普及して50年くらいだとか
5. 匿名処理班
「茶柱が縁起が良い」ってのも、茎が含まれる二番茶、雁金を上手に売るために茶商が宣伝したってのが、こないだテレビでやってたね。
昔から商人は色々上手いことかんがえるなぁと思った。
6. 匿名処理班
18について
残念ながら第一次世界大戦(コカコーラ発足前)当時の写真を分析し色を調べたところ、当時のサンタクロースの9割は赤かった
コカコーラは全く絡んでない
7. 匿名処理班
最近はちょっとでも地方特有のネタがあれば、すぐ全国規模に押し上げて売り上げ増加させようとコンビニや大手スーパーが余計なことするからなぁ……
恵方巻きは地方ローカルで固定してればよかったのに
てか、蘊蓄雑学でコメが相当増えそうな予感
8. 匿名処理班
不思議だったんだよ、知らない間にカゴに入ってる菓子がさ
しかし、なるほど・・誘惑されてたのなら仕方ない
9. 匿名処理班
17.ルペスが恥ずかしい
10. 匿名処理班
誰かが絶対書くとは思うが、土用の丑の日は、あの平賀源内が鰻を売るために考え出したんだよね。これに限らず、江戸時代からこの手の商売絡みのイベントはたくさんある。
11. 匿名処理班
土用の丑の日にうなぎを食べるのは、平賀源内が考えたキャッチコピーから
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.