俳優・工藤阿須加(22)がドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)で、廃部寸前に追い込まれた中堅精密機器メーカー・青島製作所の野球部を救うエースを好演している。
彼の父親は西武や巨人などで活躍した元プロ野球選手・工藤公康(51)として知られるが、阿須加が俳優を志した背景には公康のスパルタ教育があったようで・・・?→ matome
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工藤阿須加といえば、西武、ダイエー、巨人の3球団で日本シリーズ制覇を成し遂げた大投手・工藤公康(通算224勝。現在は野球解説者などとして活躍中)を父に持つことで知られる。
だが意外にも阿須加自身は野球未経験者で、学生時代はプロテニスプレーヤーを目指していたという。それでも高校一年生の時に右肩を壊したためプロの道を断念し、役者の道を志すようになったようだ。
阿須加といえば妹・工藤遥加(21)もプロゴルファーとして活躍するなど、父親ゆずりの恵まれた身体能力を生かしているが、阿須加はなぜ俳優を目指そうと思ったのだろうか・・・?
(以下引用)「小学校の学芸会を思い出したんです。舞台で注目されるのが気持ちよかった。それで、高校三年の時に両親に役者になりたいと相談しました。だけど、その時は猛反対されました」
父が「長男と長女(プロゴルファーの遥加)には厳しかった」と公言するほど工藤家のスパルタ教育は有名だった。
「父は、『巨人の星』の星一徹を絵に描いたような人で、よく叱られました。でも理由はあるので、怒られても納得できました。たまには納得できないときもありますが(笑)」
(引用元:週刊文春)
工藤家は2男3女の大家族だが、公康氏は特に長男・阿須加と長女・遥加には厳しかったようだ。公康氏といえば「報道ステーション」(テレビ朝日系)にプロ野球解説者として出演する際には穏やかな雰囲気にもみえるが、家庭では「星一徹を絵に描いたような人」というから父親としては厳格な面もあるのかも。
公康氏からすれば子どもたちに対する愛情の裏返しとも取れるが、阿須加が大学一年生の時には、そんな公康氏の厳しさを象徴するような出来事があったという。ノンフィクションライター・柳川悠二氏によると・・・?
(以下引用)「父が大学生になったばかりの息子をリビングに立たせて幾度も頬を殴り叱責したことがあった。『大学に行かせてもらっているのが当たり前になっていて、自分が何をやりたいのかを決めようとしなかった。進路を決めないと四年間が無駄になる』。そういう気持ちで叱ったと言っていました」
そして、二十歳を迎える直前、父は長男を呼び出し、こう告げた。「お前も二十歳になるんだから一人の男としての道を決めろ!」
再び阿須加が語る。「正座をして『役者に挑戦させてください!』と伝えたら、『お前が考えて決めたことなら許す』とようやく認めてくれました」
(引用元:週刊文春)
阿須加はテニス推薦での大学進学を断り、東京農業大学へ進学したようだが、その後の進路については悩んでいたようだ。東農大で農業を学び、今後の人生に生かす道もあったかもしれないが、阿須加は高校3年生の時にすでに両親にも相談した俳優の道を選ぶことに決めたようだ。
公康氏は大学生になったばかりの阿須加をビンタし、今後の進路を決めさせたというから、父親の威厳を示しつつも、彼のことが心配でならなかったのかも。公康氏も名古屋電気高校時代に甲子園でノーヒットノーランを記録するなど活躍したが、プロ入り拒否の姿勢を崩さず熊谷組への就職を発表する中で、西武ライオンズからドラフト6位の指名を受けた複雑な経緯を持っている(その後説得に応じ、西武に入団)。
公康氏が高校卒業とともに人生の大きな決断をしてきたからこそ、阿須加には大学の四年間をどう過ごすのか、あるいはその後の道は描けているのか、自覚を求めたのかも。だが阿須加がテニスを諦め、選んだ「俳優」という決断は間違っていなかったようだ。
阿須加は2012年にドラマ「理想の息子」(日本テレビ系、2012年1月期)で颯爽と俳優デビューし、「悪夢ちゃん」(日本テレビ系、2012年10月期)にも出演した。当時、阿須加はおそらく大学2〜3年生の頃だったと思われる。
さらに2013年には大河ドラマ「八重の桜」(NHK、第6話〜第21話)で主人公・八重(綾瀬はるか)の弟・山本三郎役に抜擢されたほか、ドラマ「ショムニ2013」(フジテレビ系、2013年7月期)にも出演した。当時、阿須加はおそらく大学3〜4年生の頃だったと思われる。
トントン拍子に事が進んだのは必ずしも阿須加自身の力のみによるものではないはずだが、ひたむきに俳優業に邁進する姿勢が好循環を生みだしたのかも。
そして現在出演中のドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(TBS系)では、社会人野球の投手・沖原和也役を演じている。奇しくも父・公康氏と同じポジションなうえに、ストーリーのキーマンという大事な役どころだけに彼にとって大きな転機となりそうな作品だ。
工藤公康の息子で俳優・工藤阿須加がイケメン過ぎると話題に
(大河ドラマ「八重の桜」にも出演してしました)
阿須加は同役を約100人の応募者の中から射止めたそうで、役作りは「エースピッチャーの役なので、父に相談しました。体重移動や脱力、そのほかにも厳しく指導してくれています」(情報元:まんたんウェブ)と父と二人三脚で打ち込んでいることも明かした。
ドラマタイトルの「ルーズヴェルト・ゲーム」とは、野球好きだった米国・ルーズヴェルト大統領(当時)が互いに点を取り合うシーソーゲームの末、「8-7」のスコアとなるのが最も面白いと語ったことから、同スコアで決まる試合を指すようだ。
同ドラマでは、俳優・唐沢寿明(50)が演じる細川充社長が経営危機の荒波に直面した中堅精密機器メーカー・青島製作所を立て直していくストーリーと、同社の経営悪化に伴い、廃部寸前に追い込まれた社会人野球部の負けられない挑戦が並行して描かれている。阿須加演じる沖原和也は過去に痛い目にあったライバルに借りを返し、野球部を救うことができるのか、今後の展開が注目される。
そんな阿須加は現在、瑛太(31)や江口洋介(46)、黒木華(24)らを擁する芸能事務所「パパドゥ」に所属しているが、今後は事務所の“エース”としての期待もかかりそう。阿須加は5月24日に行われる埼玉西武ライオンズ×東京ヤクルトスワローズ戦(西武ドーム)で始球式を務めることも発表されたばかり。気になる方はぜひチェックされてみては。今後も阿須加の活躍に注目したいと思う。
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