日本のNHKにあたる韓国の公共放送局KBS(韓国放送公社)で、役職にある従業員らが
集団辞任を表明する事態が起きています。
画像:【KBS】
http://hotge.co.kr/b/v/ilbe/101861/1
先月16日に起きた韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故。
画像:【沈没した「セウォル号」】
http://www.bbc.com/news/world-asia-27032144
同社の金時坤・報道局長が今月9日、KBS社内の会食において
画像:【金時坤・報道局長】
http://www.pdjournal.com/news/articleView.html?idxno=51905
「この事故で約300人が一度に死んだが、年間の交通事故による死者数と比べれば、それほど多くない」
などと問題発言をしていたと同席者からリークされると、犠牲者の遺族やメディアから大きな批判を
浴びました。
今月9日、金・報道局長は会見を開き、
「韓国社会が安全に無頓着であることをKBSの報道で扱おうという会話の中で、交通事故の死者が多いと話したことが、KBS内の労働組合によって事実を曲げられて取り上げられた」
「KBSの幹部を攻撃することでKBSを無力化しようとしている」
と説明しながらも
「騒動となった事態の責任を取って辞任する」
「また当社の吉桓永社長は当局の顔色ばかりうかがい、干渉してきて報道の公正性と独立性を守れなかった責任を取る」
と社長を批判し、辞任を表明しました。
この金・報道局長の会見には韓国メディアから
「腹いせに社長に責任転嫁している」
「面の皮が厚い」
「面の皮が厚い」
などの批判がみられましたが、さらに一週間後の16日、今度は辞任を表明した金・報道局長に呼応
する形で複数の報道部長らも
「今回の問題に心を痛め、集団辞職を決めた」
「政権と密接に関わり、報道の公平性を害した者にKBSの社長を務める資格はない」
と辞任を表明しました。
沈没船事故をきっかけに、韓国社会のさまざまな問題が浮かび上がってますね・・
KBSの局長の問題発言の真相がどうだったのかは闇の中ですが、他の部長らも呼応していることから、
社長のやり方にも相当問題がありそうです。